【横浜DeNA】宮城滝太投手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手１人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。

今回は宮城滝太投手です。

2020年の振り返り
2021年の期待

2020年の振り返り

高卒２年目で現在育成選手契約をしている宮城投手ですが、今年は２軍戦とＢＣリーグ派遣というシーズン中に２つの場所で登板をしていました。

DeNAは今季、育成選手の宮城・コルデロ・ディアス・デラロサの４人を神奈川フューチャードリームスに派遣して、BCリーグの試合に出場させていました。

これはDeNAの新しい育成方針の一環で、若手の育成選手たちに試合経験を積ませて育てることを目的としています。

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これも神奈川FDと良好な関係を築けているからこそできたことでしょう。NPBの規定でドラフトで指名された育成選手は２年目から独立リーグへの派遣が可能になるため、該当する宮城投手を派遣することができました。

その２つの場所でそれぞれどのような成績を残したか、以下にまとめました。

【２軍】

12試合 64回 5勝4敗防御率3.09 WHIP1.39

被安打率8.86 奪三振率4.64 与四球率3.66

【BCリーグ】

2試合 10回2/3 0勝0敗防御率0.84 WHIP1.31

被安打率8.44 奪三振率11.81 与四球率3.38

２軍の防御率はチーム内の主な先発陣の中で見ると、阪口に次いで良い結果を残していて安定感を見せました。ただ内容を見るとWHIPがやや高く、被安打率の高さや奪三振率の低さがまだ気になるところですね。とはいえ１年目の時点では防御率６点台になっていて、被安打率や与四球率も今季より悪かったことを考えると、この１年で大きな成長を見せたと言えるでしょう。

投球スタイル的には宮城はこの１年で球速を伸ばすことに成功しました。１年目は最速140km前半で殆ど130km台の球速帯でしたが、今季は147,8kmを安定して出せるようになり、内容的にもかなりの進歩を見せてくれたと思います。

ちなみにDeNAの若手投手陣に対しては球団主体で球速アップに取り組んでおり、京山もその影響で150km台を何度も出せるようになりました。

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宮城は来年まだ高卒３年目ですし、これから先も球速を伸ばせる余地はまだまだあるでしょう。その成長を期待していきたいですね。

2021年の期待

１年目→２年目にかけての成長ぶりはとても評価できますし、この調子で更なる成長を見込んでいきたいところです。

ただ、宮城は2021年は育成３年目になりますので、仮に３年目もずっと育成選手契約のままだと、オフに一旦自由契約になります。再契約できれば特に問題はないですが、育成選手とはいえ後に１軍で活躍するような投手は大体３年以内に支配下登録を勝ち取りますし、DeNAでも国吉・砂田・中川虎などは３年以内に支配下登録を勝ち取りました。

宮城も彼らと同じようになってほしいため、期待するのは「支配下登録」と「１軍登板」になります。

現状でも支配下登録にはかなり近い位置にいるとは思いますが、まだ１軍で通用する球には球威や奪三振率が及んでいない部分が見られます。オフシーズンは更なる身体能力アップに努め、球団としても宮城の球威をもっともっと上げていく取り組みをして欲しいです。

同じようなタイプだと、平良がまさに宮城と同じような状態でした。キレやコントロールは安定しているものの球速が140km前半で留まっており、球威の足りなさから打ち込まれやすかったという。

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しかし平良は球速アップに取り組み、現在は140km中盤～後半を安定して投げれる球威とスタミナを身につけました。そうなれば持ち味のキレや制球力が活きて非常に安定した投球になり、今やチーム内の先発の中でもトップのＱＳ率になっています。

宮城が目指すのはまさにこの平良の投球で、このような投手を目指して欲しいです。