データで語るドラフト・育成論

プロ野球ニュース解説、ドラフト候補紹介、野球関連の持論・考察・寸評などを記事にしています。

【横浜DeNA】育成外国人トリオ(コルデロ・ディアス・デラロサ)と契約更新

f:id:hamanontan:20201130163016p:plain

2020/11/30夕方までの横浜DeNAに関するニュースをまとめました。

育成外国人トリオと契約更新

横浜DeNAは外国人育成選手のレミー・コルデロ投手(22)、フランディー・デラロサ選手(24)、ジョフレック・ディアス投手(21)の3人と2021年も育成契約を結ぶことを発表しました。

3人の今季の育成方法

3人の今季の2軍成績は以下の通りです。

レミー・コルデロ投手

22試合 25回1/3 2勝1敗 防御率4.97 WHIP1.82

 

ジョフレック・ディアス投手

13試合 13回2/3 1勝2敗 防御率7.90 WHIP2.49

 

フランディー・デラロサ内野手

25試合 50打席 打率.205 0本塁打 5打点 出塁率.300 長打率.250 OPS.550

 

3人共まだ支配下登録を掴むほどの成績は残せていませんが、今季はBCリーグの神奈川フューチャードリームスに派遣され、そこでも試合経験を積ませるなど球団として育成に注力しているのが伺えます。3人共まだ若いということもあって、今後の伸びしろに期待する部分が大きそうです。

来季はコルデロ投手が育成3年目、ディアス投手・デラロサ内野手が2年目を迎えます。好成績を残せば支配下登録のチャンスもあるので、引き続きしっかり2軍で実戦経験を積んで結果を残せるようになって欲しいですね。

 

DeNAの外国人育成戦略

12球団最多の外国人保有

今季は上記の3人の外国人と育成契約していましたが、シーズン終了後に新たにケビン・シャッケルフォード投手(31)と、スターリン・コルデロ投手(22)と育成契約を結びました。

これにより現時点で育成契約の外国人選手は5人になり、これは12球団でも最多の人数になっています。支配下登録の外国人については現在残留が決まっているのが、エドウィンエスコバー投手とタイラー・オースティン選手の2人しかいないですが、最終的には1軍でも5~6人の外国人選手にすると思いますし、そうなれば所属している外国人選手は10人前後にまでなるでしょう。

巨人が今年、支配下と育成併せて最大10名の外国人を保有していましたので、それに匹敵する人数です。ただし巨人の場合は3軍制にして全体で90名近くまでいるのに対して、DeNAはおそらく70数名程度だと予想されますし、外国人選手の比率で見ればDeNAが12球団トップになるのは確実でしょう。

これはたまたまそうなったというよりも、意図的に外国人の育成選手を増やしていると思われますし、球団としての外国人育成の新しい取り組みと言えそうです。

 

外国人選手の育成方法、目指しているのは何か?

外国人選手をこれだけ多く保有することになり、どう育成していくのか気になりますが、今季の育成選手は神奈川FDに派遣して試合経験を積ませるという方法を取っていたので、おそらく来季も継続すると思われます。

ドラフトで指名された選手だと育成契約2年目から派遣が可能になるので、今年のドラフトで育成指名した石川投手・加藤投手は来年派遣できませんが、外国人選手は全員1年目から派遣が可能です。

保有選手の人数が多くなると、どうしても試合に出場させる機会が減って実戦経験が不足してしまいがちですが、BCリーグに派遣して試合に出れればそこで実戦経験を積めるので、球団としてはそうして育成していく考えなのかもしれません。

当初は2軍施設を改修したことで3軍制への取り組みかと思われましたが、三原代表や吉田顧問のコメントや今年のドラフト指名選手を見ると、まだそういう取り組みはしないようですね。

ただ、それに代わる新しい選手育成の方法として外国人の育成選手を多く保有して、BCリーグに派遣して実戦経験を積ませるという方法を取るようにしたのだと思います。

巨人やソフトバンクの3軍制と比較すると規模は小さいですが、このDeNAの育成戦略ならコスト面を抑えられるのが大きいですし、他球団でも導入しやすい方法だと思います。今回DeNAのこの取り組みがどういった成果をもたらすかはまだ分かりませんが、結果が出てくれば3軍制に代わる新たな育成戦略として注目を集めるかもしれません。

 

新たな育成外国人獲得

【横浜DeNA】育成外国人スターリン・コルデロ投手獲得 - データで語るドラフト・育成論

3軍制について

【プロ野球】3軍制のメリット・デメリット・課題 - データで語るドラフト・育成論

【書籍】ホークス3軍は何故成功したのか?【感想】 - データで語るドラフト・育成論

【スポンサーリンク】