データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】若手投手陣球速アップへの球団の取り組み

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2020/12/1夕方までの横浜DeNAに関するニュースをまとめました。

 

若手投手陣球速アップへの球団の取り組み

DeNA若手投手陣の球速アップの記事

今季のDeNA若手投手陣の球速アップについて、デイリースポーツで取り上げていました。

今季は京山を筆頭に阪口・中川・宮城などが球速アップしたとされていて、確かに京山が昨年までは148km程度の球速だったのが、今季いきなり150km超えを連発しだしたのは大きな衝撃でした。

ラミレス監督の方針としても球速をとても重視していましたし、それもあって京山が自主トレ期間や春季キャンプ中に球速アップに取り組んできたのだと思いますが、それが今は若手投手陣に浸透しているようですね。

 

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ウエイトトレーニング導入と指導者の存在

この球速アップを目的としたウエイトトレーニングの導入ですが、選手や監督の意思というよりも、球団主導で行い始めているようですね。

記事中に出てくる若手のトレーニング指導を行っている木戸ATとはおそらく木戸 陽介氏のことで、ATとはアスレティックトレーナーの略称でしょう。

アスレティックトレーナーの仕事内容としてはコーチやスポーツドクターと連携して選手のフィジカル面・コンディションの管理を行い、トレーニングメニューを決めて運用していくことも含まれます。

こうしたトレーニングの専門家と一緒に若手のトレーニング方法を決めていく一環で、現在チームとしては投手陣の球速アップに取り組んでいるということでしょう。

また、ウエイトトレーニングによる怪我の心配もありますが、その点についても記事中で言及されていて、ウェルネスといういわゆる健康管理と併用してメニューを組んでいくことで、怪我も未然に防ぐことができるということです。

こうしたトレーニング法や知識は特に若い選手に知っておいてもらった方が良いですし、今年のドラフトでも高校生投手を3人も指名しました。

若い投手がチーム内に増えてきていますし、その際にトレーニングを個々で試行錯誤させるのではなく、球団としてしっかり管理しながらトレーニングしていくことで怪我のリスクも減って着実に球速アップしていくことが可能になるでしょう。

 

日本シリーズでも指摘された、セパの球速差を埋める取り組みになるか

日本シリーズパ・リーグが優勝していることの原因として、セ・リーグパ・リーグの投手の球速差という意見も見られます。

パ・リーグには150km超えの投手が沢山いて、その球威にセ・リーグの打者が圧倒されてしまっているということです。

この意見が正しいかはしっかりとデータに基づいた検証が必要だと思いますが、体感的には確かにその差はありそうですし、これが全てでは無いもののセ・パの差の1つの要素にはなっていると思います。なのでパ・リーグに追いつくために今後セ・リーグでも球速アップというのは課題になりそうです。

このDeNA若手投手陣の球速アップは、今後パ・リーグ相手に勝つために球団として取り組み始めたことかもしれません。

是非、この取り組みが成果を出して、交流戦日本シリーズで活かせると良いですね。

セ・パの実力差についての考察記事はこちら

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