2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。
今回は浅田 将汰投手です。
2020年の振り返り
2019年ドラフト7位指名ですが、最速149kmの角度ある直球が武器で、篠原スカウトが一押ししていたのが浅田投手でした。
2020年はすぐに2軍で登板することができ、着々と投球回数を重ねていき、この1年で大きく成長できる年になりました。
【2軍成績】
11試合 50回1/3 3勝2敗 防御率4.09 WHIP1.62
被安打率8.53 奪三振率4.26 与四球率6.04
成績を見るとまだまだ改善点は多く見られます。防御率・WHIPなど各指標は正直良い数値とは言えず、この1年は育成のために投げさせてもらっていたという状態でしょう。
ただ、今季は2軍の試合は例年に比べ激減していて、その中でも2軍の規定投球回に迫るほど投げれたのは大きいです。(2軍規定投球回:61回)
6月の開幕時からすぐに実戦で投げれましたし、7月中に5イニングを投げ切り、8月からはもう2軍で中6日のローテーションで投げることができていました。この順応力の高さやスタミナは高く評価できる点でしょう。
この辺りは毎年おなじみの高田GM時代から続いている、DeNAの高卒投手育成方針になっていますね。
これは2軍は「選手育成の場」という認識で、選手1人1人をどのように育てていくか、試合にはどのぐらい出していくか、選手の成長具合はどうなっているか、などを毎月状態を見ながら確認して決定している。
2軍監督もコーチ陣もGMの直轄として動き、誰に何打席を経験させる、誰にどんな指導をする、誰の今月の状態はどうだったか、など1人1人を詳細に管理している。
こうして決めた育成法は記録として残され、過去の記録をもとにより良い育成法を更新していくことが可能となった。
過去の高卒投手だと京山や阪口が1年目からこのぐらいのペースで投げることができていましたし、その京山が2020年は球速アップして1軍ローテに返り咲こうとしているのを見ると、ドラフト7位の浅田も同じようになる可能性は十分ありますね。
2021年の期待
2021年はまだ浅田は高卒2年目ということで、1軍での結果を求める段階では無いと思いますが、代わりに2軍でしっかりとした結果を残して欲しいですね。
なので2軍の「規定投球回到達」と「最優秀防御率」を期待したいです。
1年目の経験でシーズン通して投げれるスタミナはつきましたし、ローテに定着して2軍の規定投球回を投げることは十分可能だと思います。それに加えて最優秀防御率という成績・内容にもこだわりを見せて欲しいです。
球速面や制球・キレなどをパワーアップさせるためにこのオフにしっかり身体づくりに取り組んで欲しいですし、また球団としても次世代の1軍ローテ候補として重点的に指導・育成していくと思われます。
そうした中で2021年が確固たる結果を残すシーズンになれば、翌年以降はもう1軍で結果を残すのみとなるでしょう。将来の1軍ローテ定着に向けて大事なステップだと思いますし、結果・内容をしっかり求めていく姿を期待したいです。
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