シーズン序盤時点でのDeNAの現状の戦力について、ポジション別で評価してみました。
今回は内野編です。
内野手 評価 C+
内野手は今季の台頭とレギュラー獲りが期待されていた遊撃手の森敬斗が、開幕前に足を怪我して離脱してしまうというアクシデントがありました。
そしてシーズン開幕前に同じく外国人のソト・オースティンが怪我で離脱して、シーズン開幕後も宮崎や倉本が怪我で登録抹消、牧・山下・柴田がコロナで登録抹消、という形で内野の離脱者が相次ぎ、なかなかベストメンバーが揃いませんでした。
内野の人数不足が著しくなり、一時期は2軍の内野手が小深田と粟飯原の2人しかいなかったほどです。この影響で2軍戦が中止になる事態にも発展しました。
殆どが怪我やコロナといった離脱なので、仕方ない面もありますが、これらが戦力的に大きく響き、序盤の低迷の要因の1つになったことは事実です。
内野陣では牧が突出して高成績を残しています。
打率・本塁打・出塁率・長打率・OPSなど主な打撃指標はことごとくトップで、出塁率はリーグ1位にもなっています。
牧がいることで二塁手の打撃成績はリーグでもダントツで、大きなプラス要因となっています。
牧の活躍・貢献が非常に大きく、牧がいないととっくに最下位に低迷していたでしょう。
牧以外だとソト・宮崎が主軸としてしっかりと結果を残せています。
2人とも怪我での離脱時期があったため、期待通りの貢献度とはいってませんが、万全な状態なら1軍でしっかりと結果を残せているため、2人が復帰してきたここから活躍を期待したいですね。
開幕前の森の離脱の影響で、代わりに遊撃手をメインで任されていたのが大和です。成績的には牧・ソト・宮崎には遠く及びませんが、チーム状況が苦しく遊撃を守れる選手も限られてる中で、34歳の大和がここまで守ってきたことは評価できる点です。
ここからは大和を適度に休ませつつ、柴田や1軍復帰後の森を起用して遊撃手の成績を上げていきたいところです。
現時点ではこのレギュラー組の牧・ソト・宮崎・大和以外は、全員4人の成績を下回っていますし、控えの選手たちがやや不甲斐無さが出ています。
レギュラーの実力が突出してるにしても、控えの選手たちが1人もOPS.600に到達してないのは起用機会以前の問題ですし、これではいつまでも控えのままです。
牧以外のレギュラーが全員30代であることを考えれば、次世代内野レギュラー候補の確保は、チームの重要な補強ポイントになってくるでしょう。
ファームでは現状で突出して良い成績の内野手はいません。
小深田と粟飯原以外は全員1軍に上がったことがありますが、この中でも1番いい成績の伊藤裕が1軍で結果を残せていないので、やや停滞感が見えます。
ファームでもせめてOPS.800前後は成績を残せないと、1軍へも上げづらいですし、そういう意味だと小深田・田部・粟飯原ら若手内野手たちがこれから成績を上げてくることに期待しつつ、内野の補強も同時に行っていくべきでしょう。
ドラフト指名優先度 A
現状、牧・ソト・宮崎・大和の4人と、他の内野手たちとの差がとても大きく、それが序盤の低迷に繋がってしまったと言えます。故障とコロナのダブルパンチとはいえ、層の薄さを露呈してしまいました。
主力が30代中心ということを考えると、今後もこの状態が続くと、主力がフルで出れなくなってきたときも成績低下に直結してしまうでしょう。
20代前半の若手は牧と知野と伊藤裕しかいないですし、次世代レギュラー候補をもっと増やすべきです。
高校生指名で森・田部・小深田・粟飯原など期待できる若手を指名してきましたが、彼らと近い世代を増やして、次の主力世代として今のうちから準備しておくのも良いです。
なので年齢的には高卒~社会人までどこを指名しても良いと思いますが、今ドラフトでは現状大学生内野手に有望株が多く、2~4位指名あたりで1人は確保したいですね。
指名の可能性が高い内野手候補
山田 健太(二・立教大)
齊藤 大輝(二・法政大)
村松 開人(二・明治大)
平良 竜哉(二・NTT西日本)
中山 遥斗(二・三菱重工East)
中川 卓也(二・早稲田大)
下山 悠介(三・慶応大)
山田 陸人(三・明治大)
奈良間 大己(遊・立正大)
田中 幹也(遊・亜細亜大)
門脇 誠(遊・創価大)
友杉 篤輝(遊・天理大)