データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】リリーフについてシーズン序盤評価・指名の必要性【2022年ドラフト】

4月が過ぎた時点でのDeNAの現状の戦力について、ポジション別で評価してみました。

リリーフ 評価 B

現時点でのDeNAのリリーフ陣はリーグ5位の防御率ですが、投球回や起用人数はリーグトップとなっていて、盤石ではないながらも頼らざるを得ないのが伝わってきます。

リリーフの中には好投してる投手と不調の投手に分かれていて、どう使い分けていくかが鍵になるでしょう。

 

伊勢を筆頭に好リリーフ多し

現リリーフ陣で最も貢献しているのが伊勢です。現在17試合に登板し、リーグトップの登板数になっていますが、防御率0.00で無失点、WHIPも1を切っていてランナーを出さない完ぺきな投球が続いています。

この伊勢だけでなく、同じく無失点リリーフ継続中の平田や、防御率0点台の田中健二朗、大量失点で防御率が悪いもののWHIPは1を切っている山﨑康ら、好投しているリリーフは多いです。

またエスコバー、三嶋も上記メンバーと比べると数値が悪いとはいえ、防御率2点台に留めていますし、1軍リリーフとしては問題ない成績です。

彼らが今後も安定した投球を維持できれば、リリーフの成績も改善してくるでしょう。

ただ、彼らにばかり登板が集中すると負担が偏ってしまうので、もう少し安定するリリーフが台頭してきてほしいですね。

 

砂田・クリスキー・宮國・三上に安定感を

現状で成績が良くないのが砂田・クリスキー・宮國・三上らです。

砂田は昨年フル回転で登板してチームの火消し役として十分な活躍がありましたが、今期は初登板で炎上して、その後もなかなか持ち前の火消しの投球ができていません。

昨年の疲労蓄積が影響してそうですが、年齢的にはまだまだ主力として期待できますし、実績も豊富なのでまた再起して欲しいですね。

 

クリスキーは防御率はそこまで悪いわけではないですが、まだ4試合しか登板しておらず助っ人としての働きが弱いです。

四球を出しやすいことやセットポジションになると崩れやすいなどの課題がありますが、他のリリーフ陣への負担を考えるとクリスキーにはどんどん登板してもらいたいですし、早く課題を克服して昇格して欲しいですね。

 

宮國は昇格直後は安定してましたが、打たれだすととまらなくなってしまって1試合で防御率が一気に上がってしまいました。

こういった投球だとなかなか首脳陣も起用しづらくなりますし、やや厳しい立場にいると言えます。

本人は一度戦力外を味わった身ですし、まだまだ実戦で投げたいはずです。炎上後も1軍に帯同しているので、上にいるうちにしっかりアピールして2軍には落ちてこないよう投球改善してほしいですね。

 

三上はまだ1軍での登板数が少なく、今後の登板次第で成績は変わりそうですが、昨季は40試合に登板してよく投げましたし、今季も同じくらいの登板を期待したいですね

同世代の田中健や平田が好投してるので刺激を受けていると思いますし。

実績面では三上はチーム内でもトップと言っても過言でないですから、三上が再起することでチームのリリーフ陣は安定感が全然変わってくるはずです。

 

入江・池谷など若い世代の台頭に期待

2020年ドラフト1位の入江や、同5位の池谷もリリーフで起用されていますが、現時点ではまだ安定した成績とは言えません。

ですがリリーフは山﨑康がMLB挑戦希望を持っていたり、三嶋・田中・平田・三上などが30歳を超えていて、そろそろ若い世代からリリーフが出てきてほしいところです。

伊勢が活躍しているのは朗報ですが、入江や池谷など他のリリーフも安定感のある投球を身に着けて、若い世代の主力が増えることを期待したいです。

序盤の現時点ではまだ結果を残せていませんが、今シーズン中盤以降から1軍主力として定着して、次世代の主力リリーフとしてアピールして欲しいですね。

 

 

 

ドラフト指名優先度  B

リリーフは30代の投手が多く、これまで支えてきた投手たちなので勤続疲労が心配されます。その上、山﨑康がMLB挑戦ということになれば、今後はかなり不安になってくるでしょう。

ですが反面、伊勢や入江や池谷など若い世代のリリーフが出てきつつあり、彼らが今後リリーフの主力として定着してくれば安定してきます。

彼ら以外にも、2軍では櫻井・中川虎・髙田・加藤などがリリーフで経験を積んでいますし、徳山や三浦なども今後リリーフで起用されることになれば、次世代の主力候補は多くなります。

少し前の若手リリーフが全然いないという状況からは脱しつつありますし、今ドラフトでの優先順位はそこまで高くないでしょう。

ただファームのリリーフの頭数が足りなそうな場面が目立ってますので、戦力外で減ることも考えると下位指名で1~2人指名することはあり得そうです。

 

指名の可能性が高いリリーフ候補

羽田野 温生(東洋大

加藤 三範(ENEOS

益田 武尚(東京ガス

竹本 祐瑛(JR東日本東北)

生井 惇己(慶應義塾大)

吉川 貴大(NTT西日本

長谷部 銀次(トヨタ自動車

細川 拓哉(東北福祉大

 

 

 

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