データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】外野手についてシーズン序盤評価・指名の必要性【2022年ドラフト】

シーズン序盤時点でのDeNAの現状の戦力について、ポジション別で評価してみました。

今回は外野編です。

 

 

 

外野手 評価 B-

外野手は今季、昨年のレギュラー3人が揃った形で試合に出れない状態になっていて、大きな誤算になっています。

オースティンは開幕前に怪我で離脱して、一度は帰国して手術まで経験していて、結局5月終盤の現時点までまだ試合に出てこれません。

桑原はチーム内にコロナ感染者が出た影響で、濃厚接触者となり4/7~25までの期間登録抹消になりました。

佐野は開幕からずっと出場していましたが、背中の張りで5/6に登録抹消になりました。

このように昨年のレギュラーが何かしらで離脱していて、その穴を埋めるために支配下登録の控え外野手たちをフル活用しています。

現在外野手で最も多く出場しているのが楠本ですが、打率.250台でOPSも.700に到達しないぐらいになっています。

リーグの規定打席到達打者で見ても、全体30人弱の中で楠本の成績は15番~20番目程度でそこまでプラス要素を出せていません。

楠本がここまで出場できているのはチーム事情としてはとてもありがたいですが、成績的にはレギュラーならもう少し上げてきて欲しいところです。

現在のDeNA外野陣はこの楠本よりも成績が低い打者が多数を占めていて、現状で上回っているのは佐野と大田ぐらいで台頭が少ないです。

内野手と比較しても、牧・宮﨑・ソトの3人はOPS.900以上になっているので、レギュラークラスで実力差がはっきり出ていますし、外野手の打撃貢献度は弱いと言えます。この点は改善点として今後考えなければならないでしょう。

ファームでは現在1番打撃成績が良いのが、育成選手の勝又です。

3割近い打率とチームトップの本塁打数でOPS.900台と非常に高いですし、打撃に関しては既に支配下選手級でしょう。

この勝又に続いて、同じ育成選手の大橋も打撃成績が非常に良いですし、村川も3割近い打率で出塁率も高く、育成外野手3人が2軍の支配下登録選手を上回る勢いで活躍しています。

支配下登録選手で見ると、梶原・蝦名・宮本らもOPS.700代後半で結果を残せてはいますが、1軍での結果が出てないので停滞している感があります。

期待されていた細川は2軍でも絶不調でかなり厳しい状態で、しばらくは自分の打撃を取り戻すために2軍漬けになるでしょう。

育成外野手たちが今後支配下登録されるようになってくると、ドラフトでの外野手指名にも影響は出てきそうです。

 

 

ドラフト指名優先度  B

オースティンが復帰してくれば1軍外野陣の成績盛り返してくると思いますが、控え選手たちの現状を見ると、数はいますがなかなか先行きが不安になっています。

コロナの影響で外野手は育成選手以外全員1軍を経験していますが、その中でもなかなか1軍でアピールできてる控え選手がいないのは厳しい状態ですね。

逆に2軍の育成外野手たちがここからどの程度伸びてくるかが気になりますし、今季のその状況次第で素材型の高校生~即戦力候補の大学生・社会人まで幅広く指名を検討することになるでしょう。

年齢的には20代の選手が多いので、急いで指名しなければならない状況ではないですが、伸び悩んでいる選手が多ければ戦力入れ替えもシビアに考えていく必要が出てきます。

 

指名の可能性が高い外野手候補

浅野 翔吾(高松商

海老根 優大(大阪桐蔭

田中 多聞(呉港)

蛭間 拓哉(早稲田大)

森下 翔太(中央大)

矢澤 宏太(日本体育大学) 

澤井 廉(中京大

萩尾 匡也(慶応義塾大学)

三井 健右(大阪ガス

 

 

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