シーズン序盤時点でのDeNAの現状の戦力について、ポジション別で評価してみました。
今回は捕手編です。
捕手 評価 B
開幕時は伊藤光・戸柱・山本の3人で捕手をまわしていましたが、4月に入るとチーム内にコロナ感染者が出てしまい、戸柱もかかってしまいました。
また、同じタイミングで伊藤光も足の怪我で2軍行きとなるなど、主力捕手に離脱が続出し、嶺井や益子を上げてきてなんとかやりくりしていました。
その中で嶺井が打力を発揮して1軍に定着し、戸柱も元々チーム内捕手で打てるほうだったのでコロナから復帰後は1軍に戻り、嶺井と戸柱の起用が多めになっていきました。
山本はロメロや上茶谷と組んで投手の良さを引き出していますが、打撃面ではかなり課題があって打率1割を切っている状態で、現状だと3人の併用になっています。
嶺井と戸柱の打撃が比較的良いこともあって、他球団の捕手と比べても見劣りしない捕手の打撃成績になっていますし、守備面でも戸柱がリーグトップの盗塁阻止率(.400 ※5/12時点)で、暴投・捕逸も突出して多いわけではなく、他球団と比べて劣っているという状態では無くなっています。
ただ、あくまでリーグ中位程度の捕手成績というだけであって、アドバンテージを取れているわけではないので、成績の上積みが欲しいですね。
現状で戸柱・嶺井が頑張ってる方なので、伸びしろとしては山本に期待がかかります。
戸柱と嶺井がそれぞれ打率.250以上打てているのに対して、山本は打率1割を切っていて、この状態では投手の打席と大して変わらないぐらいの期待値しかありません。
捕手は守備が重要なポジションですが、打撃が明らかに悪いと得点が難しくなり、却って投手の負担を増やすことになります。
なので山本の打撃改善は現捕手陣の大きな課題で、山本にとっても打てないとなかなか1軍で起用機会を増やしていけないでしょう。
またファームでは益子・東妻・高城・東出らが主に試合に出ています。
現状で突出して良い成績の捕手はいませんが、東妻が打率.250に成績を上げていて、OPSも.600台で4人の中でトップの成績になっています。
東妻は高卒3年目でまだこれからの選手ですが、調子が良ければ1軍の状況次第で上がってくる可能性もあります。
益子も昨年に1軍経験をしましたし、若い捕手をどんどん1軍に送り込んで捕手陣の底上げを図りたいですね。
ドラフト指名優先度 B+
現状の捕手陣は30代以上で伊藤光・戸柱・嶺井がいて、20代後半に高城、10~20代前半に山本・益子・東妻・東出がいます。
この中で現状の1軍捕手は戸柱・嶺井・山本で、伊藤光はケガから復帰してくれば昇格できそうという状態です。
なのでまだ1軍には30代の捕手たちが主力で、20代前半の山本も入ってきてはいますが、打撃面でなかなか結果を残せず苦しんでいる状態です。
益子世代以下の若手はまだ2軍で育成中ですし、高城は何かあったときに1軍に上がる要員というような役割になっているため、若手は多いものの先行きが良さそうとは言えません。
今後、30代の捕手たちが加齢によって打撃が衰えてくると、捕手の打撃成績に大きく響きますし、今後のことを考えると20代で打てる捕手が必要になってきます。
守備の山本と対比する形で打撃の〇〇と言えるような捕手を獲得して、将来の捕手の打撃力低下に備えておくべきです。
攻守両面で良い捕手はドラフトでも上位あたりでないとなかなか獲得できないですし、今ドラフトでは3位指名以内に打撃の良い捕手を指名したいところです。
指名の可能性が高い捕手候補
松尾 汐恩(大阪桐蔭)
吉田 賢吾(桐蔭横浜大)
野口 泰司(名城大)
土井 克也(神奈川大)
小山 忍(上武大)
藤野 隼大(Honda)
立松 由宇(日本生命)
拾尾 昌哉(三菱重工West)
岡島 颯(エイジェック)