データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】藤岡引退2軍投手コーチ就任!井納・梶谷のFA交渉情報

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2020/11/28朝の横浜DeNAに関するニュースをまとめました。

 

 

藤岡引退・2軍投手コーチ就任へ

現役生活15年を経て投手コーチへ

今年まで横浜DeNAでプレーしていた藤岡投手が、来年からDeNAの2軍投手コーチになることがスポーツ紙で報道されました。

藤岡投手は2016年に日本ハムから金銭トレードで獲得。その後4年間DeNAでプレーし、2019年には1軍で32試合に登板して防御率1.86という安定した成績を残しました。

年々球威は衰えてきていたものの、キレのある多彩な変化球を低めに集めて打ち取るピッチングで、相手打線を翻弄していく姿がこの球速・球威が求められる時代にあってとても印象深く、ベテランならではの味のある投球でした。

2020年は年齢による衰えが大きかったか、制球面やキレでも甘く入る場面が目立ち、1軍では結果を残せませんでしたが、2軍で若手の良きアドバイス役になるなど経験と人柄を活かしていました。

藤岡投手が戦力外通告を受けた際、個人的にこういう人こそコーチに向いてると思っていたので、いずれ2軍投手コーチをと期待していましたが、今回2軍投手コーチへの就任が決まったことでとても嬉しいです。

ソフトバンク日本ハム時代から通算15年のプロ生活を送ってきた投手ですし、指導できる引き出しもとても多いことでしょう。来季からはその引き出しの多さと人望で若手投手陣の育成をお願いしたいですね。

 

現時点での来季コーチングスタッフ情報

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現時点での球団から発表・もしくは一部報道されている来季コーチングスタッフの情報はこの通りです。

まだ未定の箇所が多く、特に打撃巡回コーチとなった田代さんの後釜の1軍打撃コーチや、2軍から昇格した小池外野守備走塁コーチの後釜など、新しい人を入れる必要がありますが、そういった情報はまだ出てきていませんね。

藤岡投手コーチ就任によって、これまで1軍の木塚・川村投手コーチと、2軍の大家・牛田投手コーチの体制も若干変わってきそうです。

ただ、もう日本シリーズは終わりましたし、藤岡2軍投手コーチが決まったのなら近日中にもコーチングスタッフの発表がありそうです。

どういった人事で来季に臨むのか、楽しみですね。

【横浜DeNA】2021年コーチングスタッフ決定 - データで語るドラフト・育成論

 

ヤクルト・井納へFA交渉解禁即日アタックへ

11/27に正式に国内FA権を行使した井納に対して、ヤクルトが他球団との交渉解禁となる12/6にも即日交渉へ臨むと報道がありました。

ヤクルト球団幹部が誠意を見せるためとして即日交渉へ踏み切り、交渉には小川GMと伊東編成部長の2人が出席する見込みということです。

 

提示額は2年2億規模と報道

気になるヤクルトから井納への条件提示ですが、この報道によると2年総額2億規模となっています。井納は来年35歳で現在の年俸は6100万(推定)なので、良い条件と言えそうです。DeNA側と、おそらく動くであろう巨人がどの程度の条件提示をするか分かりませんが、おそらくこの前後の条件となるのでは無いでしょうか。

 

小川の動向も未定でヤクルトとしては先発要員が欲しい

ヤクルトは同じくFA権を保有している先発の小川がFA権を行使するかまだ分からず、来季の先発が不透明な状態です。井納は来年35歳とは言え実績・経験豊富な投手で、まだ先発ローテの1角を担えると期待されているのだと思います。その辺りの熱意をどうぶつけてくるか、気になるところです。DeNAファンとしては残留が1番好ましい結果であることには違いないですが、今後の交渉過程は注視したいですね。

 

三原代表は梶谷&井納のマネーゲームに応じず

DeNAの三原球団代表は27日、FA権を行使した梶谷と井納に対して慰留に努めつつも他球団とのマネーゲームには応じない姿勢を示しました。

梶谷には3年、井納には2年ベースで既に交渉

三原代表は梶谷と井納に対しては既に球団として条件提示済みであることを明かし、具体的な条件については言及していませんが梶谷には3年ベース、井納には2年ベースを提示しているとのことです。

この条件について、梶谷と井納が今後他球団との交渉を行っていく過程で、釣り上げはしていかないことを明言しました。

これは高田前GM時代から続く方針で、現状の条件提示が球団の出せる最高条件ということです。

 

マネーゲームと選手への想いは違う

マネーゲームしない」というこの発言は何かと否定的に捉えられがちですが、個人的にこうした方針が一貫しているのは今後の補強やチーム内での不公平感を出さないためにもむしろ重要だと思っています。

仮にマネーゲームに応じて他球団の条件に合わせてもっと上の条件を、という風になっていったとしたら、その選手からも「最初の条件は不当に低くしていたのか」という印象を与えかねないですし、それならもっと釣り上げられるのでは?と余計にマネーゲームとなって長期化する恐れもあります。

FA交渉は残留がベストですが、長引くと他の補強へも影響しますし、提示額が変われば補強資金へも影響しますので、なるべく時間をかけず条件も変えない形で交渉していくのが良いでしょう。

もちろん球団としての残留への熱意を伝えることはやって欲しいと思いますが、それとマネーゲームをすることは全く別物ですし、健全な球団運営の在り方としてはこの方針は正しいと思います。

三原代表が選手想いなのは、過去に伊藤光にかけた言葉からも察することができますし、今回にしてもシーズン中にFA権を獲らせないよう2軍落ちさせるどころか、1軍でしっかりFA権取得日数まで登録させていました。その後すぐに宣言残留の容認もしましたし、ファンから見てもむしろお人よしと思えるぐらい、選手を大事にする姿勢が伝わってきます。

球団運営においてはもっと冷徹な考えでも良いのかもしれませんが、少なくとも選手のことを大事にしていることは十分伝わってきますし、「マネーゲームしない」というコメントだけで選手を軽く見ているなどという批判をするのは見当違いだと思います。

逆にこの姿勢を見せていくことで選手たちが球団に残りやすくなる可能性もありますし、他所から見たDeNAへの印象も良くなる可能性だってあります。そういったメリットも考えれば、この姿勢は支持したいと自分は思います。

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