データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】梶谷・井納・ロペスのFA動向を考察

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2020年のシーズンももうすぐ終わり、今後はストーブリーグに突入していく。

この時期は選手の移籍が頻繁に行われるが、その中でDeNAの今季FA権取得選手についてどうなるか動向を考察してみたい。

【今季FA権取得選手】

井納 翔一 投手(34)

梶谷 隆幸 外野手(32)

ホセ・ロペス 選手(36)

今季FA権を取得した選手は井納投手と梶谷選手とロペス選手で、まずこの取得は非常に喜ばしいことだ。プロ野球選手としてFA権取得するまで1軍で出場できたのは素晴らしい活躍で、一流選手の証とも言える。FA権取得選手に対しては単に移籍するリスクばかり考えるのではなく、この点についてもう少し称賛する声が増えて欲しいと思う。

 

井納は既に球団と対話済みの可能性

井納投手は今季17試合に先発で登板しており、チーム内の先発でも2番手の登板数となっている。投球回は89回で平均すると5イニングを少し超える程度で、後半戦ではやや打ち込まれる場面が目立ったものの故障者が続出した先発陣の中でこれだけ登板したのはチームとしてはありがたかっただろう。今季34歳で年齢的にあと何年できるかは予測が立てにくいが、Cランクの先発投手ということを考えるとノーリスクで獲得に動けるため、先発が欲しい球団がアプローチしてくる可能性はある。

ただ、DeNAとしては来季も井納を先発の頭数として当然計算しているはずだ。入団してからこれまで毎年15試合以上を確実に登板していて、大きな故障離脱が無い。今季もチーム2番手の投球回数ということを考えれば貢献度はかなり高く、来年の開幕ローテとしても考えられるだろう。球団としてもここまで毎年安定して活躍しているので、その貢献への対価として3年程度の契約をする可能性が高く、井納としては引退まで横浜でやれる保証もつきそうだ。

今季推定年俸は6100万だが、昨年より結果を残していることを考えれば、8000~10000万×3年契約という線で交渉するのではないか。球団としてもおそらく何度か面談を行って、残留の手ごたえは感じているはずだ。そうでなければ優勝を逃した後にも1軍登録をしてるのは球団側としてお粗末で、そのようなことは無いと思われる。

 

梶谷は今季の活躍で情勢が読めず…

梶谷選手は今季、首位打者争いをするほどの活躍ぶりで、本塁打・盗塁・OPSなども全てTOP10にランクインしている。今年32歳でFA権取得選手としてはやや年齢高めだが、これほどの結果を残したらFA宣言した場合、何球団か獲得に動く可能性はとても高いだろう。Bランクではあるが、補償アリでも獲得する価値があると考える球団があってもおかしくない。

ただ、梶谷は今年はレギュラーで活躍したが去年・一昨年はシーズンの3分の1程度しか出場できておらず、今年は3年ぶりの規定到達となった。割と怪我がちで、夏場もスタミナが減りやすくなかなかシーズン通して調子を維持するのが難しい選手で、今年はコロナの影響で開幕が遅れ、夏~秋の時期がシーズンとなったことも梶谷に好影響を及ぼした可能性もあるだろう。今季32歳で複数年契約の場合は34~35歳となる可能性があり、その時まで現在のパフォーマンスをどこまで落とさずいられるかも鍵になってくる。

DeNAの場合は外野手に有望株が多く、来季は蝦名や細川が台頭してくる可能性もあるが、2人共センターというよりは両翼の選手だ。今季1軍でセンターを任されたのは梶谷・神里・乙坂・桑原の4人で、このうち攻守含めて好成績を残せているのは梶谷・神里の2人になる。桑原の調子がなかなか上がらない以上、梶谷が抜けてしまうと神里1人が1番手になるだろうが、センターを守れる人数としては心許なさが見えてしまう。

また梶谷はライトも守れる。今季ライトはオースティンがメインだったが、故障離脱が複数あってソト、梶谷、神里らも起用されていた。来年もオースティンが残留してライトに定着してくれれば問題は無いが、残留したとしてもロペス・ソトの去就次第ではライトではなくファーストを守る可能性もあり、現時点ではまだライトは流動的だ。ソトについても残留したとしても今後はファーストメインになる可能性が高く、ライトを守ることは減ってくるだろう。そのような流動的な状態のため、梶谷が移籍した場合はライトの層にも影響を及ぼす可能性が出てくる。

これらを考えれば攻守両面でまだまだ梶谷は必要な選手で、残留交渉は慎重にやってもらいたいところだ。今季梶谷の年俸は7400万だが、今年の活躍ぶりを考えると倍増以上で15000万×3年契約ぐらいの提示が交渉ラインになるのではないか。他球団がそれ以上を提示してくる可能性もあるが、なるべく粘りの交渉をして欲しい。

 

ロペスはどの程度の年俸で折り合いがつくか

FA権取得によって来季から日本人登録となるロペスは、基本的には他球団に流出する可能性は低いが、どの程度の年俸とするかが争点になりそうだ。正直、シーズン成績は良いとは言えず、出場試合数・打席数・本塁打数・OPSなどはキャリアワーストになっている。ただ、その中でも10月のみなら打率.263 7本塁打 OPS.853という成績を残していて、短い期間での活躍はまだ見込めそうだ。これまでは外国人枠を使っていたため、ある程度スタメンで起用しないとコスパが悪かったが、来季からは調子が悪ければ代打要員として起用ができる。調子が良ければスタメンで起用することも可能だし、代打の神様的なポジションに落ち着いてくれれば良いだろう。

球団としてはシーズンギリギリにロペスにFA権を取得させたことを考えると、出場日数をちゃんと計算して今季の昇降格をしていたと思われるし、来季も契約する気持ちはありそうだ。

問題はそういう役割になる選手に、いくらの年俸を提示するかだ。今季は15000万で正直このまま据え置きは不可能だろう。減俸は避けられず、10000万を切るかどうかぐらいの話になる。最終的にまとまる可能性は高いと思うが、どの程度の年俸で契約となるかは注目どころだ。

 

 

球団としては3人共残留が最も良い結果だろう。まだコロナの状況が続いており、オフシーズンの外国人補強がどうなるか分からない。そのため戦力流出は避けたいところで、3人共今季1軍で活躍してる以上は当然来季も必要な選手だ。来期も全員開幕1軍に名を連ねていることを期待したい。

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