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【横浜DeNA】山﨑 康晃 投手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は山﨑 康晃 投手です。

 

2020年の振り返り

山﨑は2014年ドラフトでDeNAから1位指名された亜細亜大出身の投手です。最速150km超えで球威のある直球と落差とキレの良いツーシームが主体で奪三振が多く、ドラフト指名時は先発として期待もされていましたが、リリーフ向きな部分もこの時点で見えていました。

1年目の春季キャンプ・オープン戦を経てやはりリリーフとしての適性があると首脳陣の判断もあり、1年目から抑えを任されました。その大役を見事に果たし、1年目は58試合 2勝4敗 7H 37S 防御率1.92という成績を残しました。これは歴代新人で最多のセーブ数で内容も良く、シーズン終了後には新人王を受賞しました。歴代トップということで文句無しの受賞でした。

2年目以降も山﨑はずっと抑えで結果を残し続けます。

2年目 59試合 2勝5敗 7H 33S 防御率3.59 WHIP1.39

3年目 68試合 4勝2敗 15H 26S 防御率1.64 WHIP0.99

4年目 57試合 2勝4敗 3H 37S 防御率2.72 WHIP1.03

5年目 61試合 3勝2敗 4H 30S 防御率1.95 WHIP1.05

1年目からずっと抑えを任されてきて怪我など長期離脱は1度も無く、4・5年目にはセーブ王のタイトルを獲得するなど、プロ入りからの5年間はずーっと順調に結果を残し続けることができ、5年目の2019年のオフシーズンに球団へMLB挑戦の願望も話しました。順調にいけば2020年オフにMLBへ挑戦していたことでしょう。

ですが、この山﨑が2020年にプロ入りして最大の挫折を味わいます。開幕からずっと調子が悪く、抑えの失敗が何試合も続きます。防御率も抑えとは言えないぐらい悪化した状態で、仮に抑えてもヒヤヒヤの内容ばかりで、昨年までの安定していた山﨑の姿が全く帰ってきませんでした。そうした状況が続き、球団は7月にいよいよ山﨑を抑えから外しました。

その後中継ぎを任されて8月は少し内容に改善が見られましたが、9月に入るとまた不安定になって打たれ出します。結局そうした状態から改善が見込めず、10月に登録抹消となりました。プロ6年目にして怪我以外での2軍落ちは初めての経験です。その後11月に復帰してきてシーズン最終戦に登板しましたが、内容的にはまだ本調子と言えない感じで、結局山﨑は抑え復帰の目途が立たないままシーズンを終えました。

山﨑は2020年オフのMLB挑戦の意志を球団に伝えていましたが、このような結果に終わったので山﨑も挑戦を一旦封印し、2021年もDeNAに残留することが決まりました。21年は抑えの役目を取り戻し、MLB挑戦するのにふさわしい成績を挙げることを決意していることでしょう。

 

2021年に期待すること

山﨑は20年に大きな挫折を味わい、抑えもはく奪されているので、まずは抑えを取り戻すことが第一の目標になるでしょう。ただ、20年に山﨑に代わって抑えを任された三嶋が非常に良い内容で、現状では三嶋が抑えでも文句が無い状態になりつつあります。

それらを考えると、抑えを奪取するか、中継ぎで好成績を残すことが山﨑に求められることだと思います。

そこで期待する成績は「60試合 35S(セーブ王) or 40H(最優秀中継ぎ投手) 防御率2.00未満 WHIP1.00未満 」です。

抑え、もしくは中継ぎでタイトルを獲得するほどの成績を残すことを期待します。山﨑はセーブ王を2度も獲っていますし、本調子に戻ればこれらを達成する実力は十分にあるでしょう。本人もMLB挑戦は諦めていないでしょうし、大手を振って21年オフに挑戦するためにも、最大の置き土産を残したいと思っているはずです。是非この成績を残し、山﨑康晃が完全復活した姿が見たいですね。

 

 

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