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【横浜DeNA】宮崎 敏郎 選手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は宮崎 敏郎 選手 です。

 

2020年の振り返り

宮崎は2012年ドラフトで6位指名されたセガサミー出身の内野手です。球団がDeNAになってからの初のドラフトで指名された選手でしたが、この時点ではまだ打つだけの選手という感じでした。

1年目から1軍で起用されてはいましたが、1年目は58打席、2年目は13打席とこの時点ではまだ2軍での試合の方が多い状態で、打撃・守備共に首脳陣からの評価はそこまで得られていませんでした。

3年目の2015年から徐々に打撃成績が上がり始めます。この時点では一塁にロペス、三塁にバルディリスがレギュラーとして定着していたため、二塁で石川と併用されるような形での起用でした。4年目の2016年からバルディリスが退団したことで、内野のユーティリティ的な起用になります。この2016年で1軍で101試合 335打席 打率.291 11本塁打 OPS.815という成績を残し、打撃で頭角を現し始めてきました。

そして5年目の2017年、とうとうサードのレギュラーを掴み規定打席に載ります。

2017年 523打席 打率.323 15本塁打 OPS.856

首位打者ベストナイン

タイトルも獲得し、ベストナインを受賞、守備面でも安定感抜群になって文句無しのサードのレギュラーとなります。社会人出身ですが1年目の頃から比べたら守備面は特に上達が目立ちました。

2018年はタイトルは逃したものの、ベストナインゴールデングラブ賞を受賞し、リーグトップのサードと評価されるまでになりました。

2018年 590打席 打率.318 28本塁打 OPS.894

ベストナインゴールデングラブ賞

成績でも打率3割超えで30本近い本塁打を打ちましたし、内容も非常に良い結果を残しています。その中、2019年は宮崎が不調に陥った年て開幕から成績が悪く、シーズントータルでも打率3割を切り、レギュラーを奪取して以降で1番悪い成績となってしまいました。

そして迎えた2020年は宮崎にとって8年目のシーズンで、この年は31歳でした。2019年から状態を改善してまた打率3割台に載せることができ、OPSも.800超えと強打者としての実力を取り戻すことができました。チーム内でもこれだけ安定して打撃成績を残せている選手はおらず、サードのレギュラーとして安定した守備も継続できていますし、現在が1番技術・経験のバランスが見合って充実した時期と言えるでしょう。

 

2021年に期待すること

2021年、宮崎は32歳でチーム内でも早くもベテランの立場になりつつありますが、まだまだレギュラーとして活躍できる体力も技術も備えていると思いますし、成績を向上させることも可能だと思います。

特に宮崎は1度首位打者ベストナインゴールデングラブ賞を受賞していますし、またこれらタイトルを獲得する可能性も十分あるでしょう。

そういった期待を込めて「143試合 600打席 打率.330 30本塁打 OPS1.000 首位打者を達成して欲しいです。打率・本塁打OPSは宮崎のキャリアハイ以上の成績を記載していますが、過去の宮崎の成績を考えるとこれらを達成することは可能だと思います。

現状でサードのレギュラーは宮崎以外に候補がいない状態で、宮崎の後釜を準備する時期に来ていると思いますが、まだ宮崎はレギュラーとして活躍しタイトルに絡む実力も備えているはずですし、調子を落とすことなくしっかりレギュラーを守り通して欲しいです。

不安要素として、2021年オフにFA権を取得している可能性が非常に高いです。FA宣言するかどうかは宮崎次第ですが、オフ時点でもまだ32歳で実力的にはまだ大きな衰えは無いと思いますし、宮崎が残留するか移籍するかの決断はチームにとって大きいでしょう。

 

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