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【横浜DeNA】 神里 和毅 選手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は神里 和毅 選手 です。

 

2020年の振り返り

神里は2017年にドラフト2位指名された、社会人・日本生命出身の外野手です。ドラフト時に2位神里の名前が挙がった際は、その時点ではそこまで知名度は高くなかったので意外な指名だと思いましたが、それ以上に即戦力の外野手を2位で指名したということが大きな話題になりました。

当時DeNAの1軍外野陣は筒香・桑原・梶谷という形が固まっていて、特に神里が守るセンターは、若手の桑原がレギュラーを掴んだばかりで、2017年もシーズン143試合をフル出場させるぐらい起用されている選手でした。そんな伸び盛りの桑原がいるところに、全く同世代の神里を指名してきてぶつけた指名になったので、今後どのように起用していくのか大きな注目となっていました。

その神里ですが、1年目から存在感を見せる結果を残します。2018年は梶谷が開幕前に故障した影響で神里が開幕スタメン入りして7番・右翼を守ることになりました。そこから攻守で結果を残していくと3戦目から1番で起用されるようになり、時には桑原の代わりにセンターを守る時もあって沢山起用されていきます。5・6月はかなり調子が良く打率.280超え、OPS.800超えの結果を残して1番または2番で定着します。そうして結果を残してきた神里ですが、夏場に入ってから調子を落とし始めてなかなか打てなくなると、8月には試合中の死球で右足甲を骨折。これで登録抹消になり、これ以降1軍に上がらずシーズンを終えました。骨折の影響もありましたが、夏場に調子を落としてきたことからスタミナ面が課題とはっきりして、神里はシーズン通して1軍に出場できる体力や安定感を磨くことを意識していたことでしょう。

 

そうして2年目の2019年を迎えた神里は、桑原が不調に陥ってたこともあり1番・センターのレギュラーを奪取します。シーズンで123試合に出場し、458打席 打率.279 6本塁打 OPS.731 15盗塁という結果を残し、守備面でも広いセンターの守備範囲で桑原の穴を完全に埋めることができました。

3年目の2020年の神里は成績自体は前年よりも良くなっていたのですが、それ以上にセンターで梶谷が台頭し、ライトは新外国人のオースティンが定着したことでレギュラーとして起用される頻度は減り、センター・ライトの控え的な立場になっていました。80試合 190打席 打率.308 3本塁打 OPS.790 7盗塁(成功率87.5%)という成績で、内容は非常に良くなりました。レギュラーを奪取された形ではありましたが、結果は残せたので首脳陣からの評価自体は下がっていないでしょう。

オフに梶谷が巨人へFA移籍した影響で、2021年のセンターは現在空白の状態です。ただ、センターの最有力候補が神里なのは間違いなく、梶谷の穴を埋める活躍が期待されていることでしょう。

 

2021年に期待すること

神里に期待するのはもう梶谷の穴を埋めることに尽きるでしょう。1番センターとして文句無しの結果を残し、梶谷が移籍したことの影響を全く感じさせないぐらいの活躍を期待したいです。

その期待する成績は「143試合 600打席 打率.320 10本塁打 OPS.850 25盗塁(成功率80%以上)」です。

1番センターでフル出場し、打率は梶谷並みにまでの成績を残しつつ、本塁打OPSはキャリアハイの成績に。盗塁に関してもしっかり足を活かして25個を決めて欲しいです。神里は2019年までは盗塁成功率がそこまで良くなかったですが、2020年は盗塁失敗は1度だけで成功率87.5%になっています。この成功率の高さを維持して盗塁数を増やして欲しいです。

今のセンターの状況を考えると、2017年ドラフトで神里を2位指名したのは大成功と言えますし、1年目からよく結果を残せてここまで来ています。神里は2021年はまだ27歳ですし、ここから何年も1軍でレギュラーとして結果を残し続け、中日大島のように長く活躍する選手になってくれることを期待しています。

 

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