2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は細川 成也 選手 です。
2020年の振り返り
細川選手は2016年ドラフトで5位指名された明秀学園日立高出身の高卒外野手です。1年目の春季キャンプ時からその並外れたパワーと身体能力で周囲を驚かせていて、期待のスラッガー候補として注目を集めていました。ただ、細川はパワーは凄いものの打撃自体は非常に粗く、1年目は2軍で435打席 打率.201 10本塁打 四球34 三振182 OPS.600という成績でした。三振数が安打数の2倍以上あり、2打数で1度は三振をするペースという状態で、課題がはっきりと見えました。しかし1年目の終盤に1軍に昇格した際に僅か6打席で2本の本塁打を打つなど、衝撃的な1軍デビューを果たすこともでき、ファンの間では細川に対しての期待は更に高まっていたでしょう。
そこから細川は打撃改善に取り組み、その成果は2軍成績にもはっきりと表れています。
2017 435打席 打率.201 10本塁打 182三振 OPS.600
2018 328打席 打率.231 8本塁打 122三振 OPS.690
2019 303打席 打率.293 15本塁打 75三振 OPS.904
2020 270打席 打率.318 13本塁打 62三振 OPS.995★
★2020年はイースタンの本塁打・得点・塁打・打点・四球・出塁率・長打率・OPSなどの部門で全てトップ
このように毎年順調に成績を改善していき、三振数も減らすことができていて、今の細川は1年目のような粗削りな状態とは全くの別人になっています。
もう2軍卒業と言っても良い成績・内容になりましたし、2021年からは1軍で結果を残すことを第一に考えていくことになるでしょう。
2021年に期待すること
新年明けてから三浦監督が色々なインタビューや対談で2021年の構想について話していますが、その中で細川の名前をよく目にします。三浦監督としても2020年に細川をずっと見てきた立場ですし、どれだけ期待できるかというのははっきりと実感を持てているのでしょう。1軍外野陣はレギュラー陣が殆ど決まっている状態ですが、その中に細川を上げて競わせていくと思われます。
そんな細川に期待する成績として「100試合 300打席 打率.280 15本塁打 OPS.850」と考えました。今の1軍外野陣の中でレギュラーを獲るのはなかなか難しいですが、それでもしっかり1軍定着してレギュラーの打席数にいかないまでも、レギュラー候補として文句無しの結果を残して欲しいです。細川の長所は何と言っても長打力で、本塁打も稼ぐことを期待しています。細川は守備だと両翼向きかもしれませんが、三浦監督の構想としてはセンターも守らせる可能性があり、多少守備に難があっても打撃面で大きなアドバンテージが取れるセンターとして、レギュラー定着する可能性もあります。三浦監督からかなり期待されている選手だと思いますし、飛躍の年にして欲しいです。
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