2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は乙坂 智 選手 です。
2020年の振り返り
乙坂は2011年ドラフトで5位指名された横浜高校出身の外野手です。2020年で9年目、27歳を迎えました。乙坂は過去の成績を見ると、高卒4年目の2015年以降、毎年1軍で50試合以上出場していて、2017年には73試合、18年に97試合、20年に85試合と1軍の大半の試合に毎年出場しています。外野全般どこでも守れる守備力や、そこまで高打率でないものの意外性のある打撃でチャンスに強いイメージがあり、足もまずまず速いので代走要員としても起用されるなど、使い勝手の良さがある選手です。20年は1度も2軍落ちすることなく1軍完走しましたし、首脳陣からは高い評価を受けているのでしょう。
ただ反面、ここまででレギュラーを獲ったと言える状態には1度もなっておらず、打席数は毎年200打席を下回っています。出場試合数と比べると少なく、これはスタメンでの起用頻度の少なさも表しています。上記に書いたように乙坂は走攻守でそれぞれ武器と言えるものはありますが、どれもレギュラークラスとまでは言い難い状態です。打撃面では打率が.250を下回る年が多いですし、本塁打を打つ意外性はあっても通年通して打てるわけでは無いためOPSも毎年.700を下回っています。守備面だと桑原・神里といったセンターでレギュラーを掴んだ選手と比べると、どうしても守備範囲や安定感といったところで差がついてしまいますし、これらもあって定位置奪取ができないでいます。
現在でも1軍で必要とされている選手なので悪くは無いのですが、本人のキャリアを考えるともう1段階ステップアップしてレギュラー争いに本格的に食い込めるぐらいの状態になって欲しいですね。
2021年に期待すること
2021年は梶谷が移籍したことでセンターが空き、ここに神里が最有力候補となっていますが、他の外野手たちも虎視眈々とレギュラーの座を狙っているでしょう。乙坂は2020年、1軍を完走した実績がありますし首脳陣からの評価は高く、三浦新監督も乙坂をセンターのレギュラー候補として挙げています。乙坂にとっては結果さえ残せればレギュラー奪取のチャンスであり、ここで何とか奮起して1番センターの座を奪い取れるぐらいの活躍を見せて欲しいです。
そのために「100試合 300打席 打率.300 本塁打5 OPS.750 盗塁10」を期待する成績としました。100試合300打席はスタメンを獲らなければ達成できないですし、そのために自身のキャリアハイを上回る打率3割超えを達成して欲しいです。乙坂は近年は打率.250を切っていますが、2016年には124打席で打率.270に到達しており、安定して打てる素質を持っていると思います。そして意外性の打撃として本塁打も期待したいですし、トータルでOPS.750まで結果を残せれば少なくとも打撃面は文句無しと言えるでしょう。あとはせっかく足もあるんですから、盗塁数も増やして欲しいです。2020年は5盗塁(盗塁失敗0)を決めてますし、三浦監督も足を使える選手は欲しいはずなので、盗塁数を倍増させて欲しいです。
監督が変わっても毎年1軍で起用されていますし、本当に首脳陣を惹きつけるだけの光るものを持っている選手なのでしょう。その乙坂の魅力を2021年は最大限発揮して、本格的に1軍レギュラーを狙えるようになることを期待してます。
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