2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回はネフタリ・ソト 選手 です。
2020年の振り返り
ソトは2018年からDeNAに加入してきた外国人選手で、それまではMLBナショナルズ傘下でマイナー契約を結んでいました。MLBでの出場経験は2013,14年にあって、2年間で34試合に出場したものの全くと言えるほど結果を残せませんでした。以降ずっとマイナーに所属していましたが、DeNAへ移籍する前の2017年のAAA(IL)での成績は68試合 286打席で打率.293 14本塁打 OPS.860で、AAAでは安定して結果を残せる状態になっていました。そこから2017年の10月末に日本へきて、DeNAの入団テストに参加しました。
DeNAは入団テストの結果を踏まえてソトと契約します。当時は1年契約で3500万という待遇で、球団としてはいきなり主力として期待するのではなく、主力に不調・故障があった際の予備の外国人選手として獲得したという形でした。
そして2018年のシーズンを迎えますが、春季キャンプやオープン戦での活躍ぶりから開幕1軍を奪取します。開幕して早々に故障するというアクシデントもありましたが、復帰後に本塁打を量産する物凄い活躍を見せます。特にシーズン後半の8月以降は53試合で25本塁打を打つなど2試合に1度のペースで本塁打を量産していき、打率も高くソトの独壇場と言えるぐらいの活躍ぶりでした。結局この年は故障で1ヵ月以上離脱期間があったのに規定打席到達まで起用され、本塁打王のタイトルを獲得しました。
2019年は他球団の対策もあって厳しいコースを攻められたため打率自体は落ちましたが、本塁打の量産は変わらずこの年も本塁打王、そして打点王のタイトルを獲得します。
そして迎えた2020年ですが、この年は3年目にしてソトは大きな大きな不調に陥った年でした。開幕当初の6月は打率.351で安定した結果を残せていましたが、7月の月間打率は.219になり急激に打てなくなります。三振もかなり増えて球の見極めが上手く行っていない状態になり、大きな不調に陥っていました。その後8月はまた調子を取り戻して打率3割以上の状態にできましたが、9・10月はまた三振数が増えるなどなかなか安定しませんでした。本塁打を打つパワー自体は落ちていなかったので数自体は多かったですが、それでも毎年40本以上打っていたソトが2020年は480打席 打率.252 25本塁打 OPS.793という結果に終わり、来日して初めて長い不調を味わったシーズンだったと言えるでしょう。
このように不調だった2020年でしたが、オフに球団は残留交渉を行い新たに3年契約を結びます。年俸は総額7.5億(推定)でこれはロペスのDeNA時代の最高年俸以上となり、球団の評価の高さが伝わってくる契約となりました。
2020年はロペスの衰えが目立ってきたこともあって、ファーストを任される機会が増えました。ファースト守備は安定していて、セカンドの経験を活かした守備範囲の広い守りができています。
2021年に期待すること
ロペスが退団したことでソトは一塁手として固定起用される形になるでしょう。これによりソトの守備負担が軽減されて打撃に好影響が出ることを期待したいですね。2021年の年齢は32歳で、ピークの年齢に来ていると思います。大型契約を勝ち取ったことで落ち着いてプレーすることができるでしょうし、2018,19年のような本塁打王のタイトル奪取もまた期待したいところです。
期待する成績は「143試合 580打席 打率.300 50本塁打 OPS1.100」です。ファースト専年ということでキャリアハイの結果を残して欲しいですし、フル出場して文句無しの結果を残すことを期待してます。タイトルも「本塁打王・打点王」をまた獲得することを期待しています。チームメイトに同じく本塁打王のタイトルを狙えそうなオースティンもいるので、2人で競い合って欲しいですね。
3年契約が終わるのが2023年でソトはその頃34歳になっていますが、その時まで毎年レギュラーで出場して結果を残して欲しいですね。ロペスが37歳までDeNAに在籍して活躍したことを考えると、ソトも3年契約以降も安定して活躍して長期で活躍することを期待しています。
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