2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は平良 拳太郎 投手です。
2020年の振り返り
平良は2016年オフに山口が巨人へFA移籍した際の人的補償としてDeNAが獲得した投手です。平良は当時高卒3年目の投手でまだこれからの成長が期待できる投手でした。当時の高田GMは人的補償を選ぶためのプロテクトリストが届いた際、即決で平良を選んだとされていて、とても高く評価されていた投手でした。
巨人時代の平良は1軍経験が殆ど無く2軍での登板が多かったですが、2軍で安定した投球ができていて、年々成績が改善し投球回も増やしていました。投球スタイルとしては制球で勝負するタイプでした。与四球数がかなり少なく、コーナーへビシビシ決めていく投球が売りで、球速は140km前半に留まっていましたが、この安定した投球を高田GMが評価したのだと思われます。
DeNAに移籍してからは1軍での起用頻度も年々増やしていきます。2017年は4試合、2018年は13試合、2019年は15試合とローテ投手としての力をつけつつあり、投球内容も球速が徐々に上がっていき1軍でも抑えられる球威が身についてきました。そして2020年では開幕からローテに定着して、8月まで安定した成績でローテを守り続けます。この時点ではエースの今永に次ぐ信頼感を得るほどで、安定感だけならチームトップの先発と言えるぐらいの活躍を見せていました。ですが、8月中旬の登板で背中に違和感を感じてそのまま2軍行きとなってしまいました。
この故障で結局2ヵ月1軍から離れることになってしまいました。復帰後はまた安定した投球を見せて、シーズンのQS率は大貫を上回るほどでしたが、ここまで安定していただけに余計に故障離脱があったのが悔やまれます。先発としての実力はもうチームでもトップクラスなのは間違いなく、あとはシーズン通して安定した投球ができることが求められてきます。
2021年に期待すること
2020年の内容だけならチームトップクラスでもはや注文をつけることも無いですが、やはり先発としてシーズン通してローテを守り続けることは達成して欲しいですね。
DeNAに移籍してきて毎年1軍の投球回を増やしてきているので、そろそろ規定投球回到達も期待できる頃です。2020年のような怪我が無いよう体づくりをしっかり行い、2021年は規定投球回到達をまず第一に期待しています。
それを考えて平良に期待する成績は「25試合 143回 防御率2.00 QS率80% WHIP1.00」です。先発ローテで規定投球回に載った証である25試合 143回の登板と、安定した成績を残せるように防御率、QS率、WHIPで高いレベルの結果が残せることを期待しています。
特に平良は試合作りが非常に上手くQSの達成率が高いです。2020年も故障前の登板まで全てQSを達成(8試合連続)していましたし、これだけ安定して試合を作れているのは平良の持ち味の1つでもあるでしょう。この試合を作れる投球が2021年はシーズン通して達成できることを期待しています。
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