2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は 知野 直人 選手です。
2020年の振り返り
知野は2018年ドラフトで6位指名され、2020年は2年目でした。ドラフト時は身体能力の高さが売りで高卒2年目の独立リーグの選手と若く、走攻守でそれぞれ光るものがありました。また積極的なプレーも魅力の1つとして、それらがDeNAスカウトに評価されて指名されることとなりました。
プロ入り後の1・2年目は2軍で実戦経験を積ませるために育成になっていて、まだ1軍昇格はありません。この2年間を見てみると、やや攻守で伸び悩みが見えます。
身体能力が高いことから2軍で内野を全般的に守ってはいますが、ショート・サードなどでエラーが目立ち、守備率があまり改善していない状態です。身体能力を活かしたダイナミックなプレーは随所にあるものの、技術面がまだ備わっていない形でこちらはもう少し2軍で鍛えないと1軍で守るには難しいでしょう。
打撃面でも1年目のOPS.645、2年目のOPS.660と伸び悩んでいます。課題としては打率の低さで、バットコントロールでやや苦労している様子です。本塁打を打てるパワーは備えていますし、四球を選ぶので出塁率もやや高くなりますが、三振数も多く確実性が低い点がOPSを伸び悩ませている原因になっています。
年齢的には来年は大卒1年目と同じになり、今年ドラフトで指名した牧が同世代になります。牧はドラフト2位で大学で大きな結果を残してきた選手ですし、同じ内野手ということで知野にとっては強力なライバルになるでしょう。
現状で伸び悩みが見え、来年以降も結果を残せないと徐々に苦しい立場になっていくのは確実なので、何とかして結果を残して1軍昇格のチャンスを掴んでほしいところです。
2021年に期待すること
まだ1軍昇格の経験が無いため、このまま結果を残せなければ1度も1軍に上がれぬまま戦力外になることもあり得てしまうので、2021年は何としても「1軍昇格・初安打」を果たして欲しいです。現状で1軍内野陣は層が厚くなりつつあり、また2軍でも森・田部・小深田など高卒内野手たちが入ってきて力をつけてきています。この中で知野は代打・代走・守備固めなど、どの役割でも良いので首脳陣から1つ評価されるものをアピールして、1軍昇格を掴むことが大事でしょう。
またそのためには2軍での成績を上げることももちろん大事で、1軍に昇格するためには少なくとも「2軍でOPS.750以上」は必要になるでしょう。現在打率が伸びなやんで確実性が低いため、来年に向けて打撃技術を特に磨いて最低でも.250以上は打てるようになってほしいですね。
これらを達成できれば、少なくとも来年オフに首を切られるという事態にはならないはずです。そこからまた1軍の定位置争いに入っていかなければならず、知野と似たようなタイプとしては牧や伊藤裕など強力なライバルがいますが、彼らとまずは競るために、1軍で首脳陣にアピールできるようになって欲しいです。今季2軍監督で知野のことを見てきた三浦大輔監督が指揮を執りますし、来年は大きなチャンスと言えるでしょう。
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