2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は石田 健大 投手です。
2020年の振り返り
石田は2014年ドラフト2位指名の法政大出身左腕で、2020年でプロ6年目、27歳になりました。直球に球威があり三振を取れるタイプでプロ入り後は先発で起用されていました。1年目は12試合 71回2/3の登板に留まりましたが、2年目に25試合 153回を投げ規定投球回に到達し、ローテ投手として高い評価を受けていきます。3年目の2017年は開幕投手に抜擢されましたが、シーズン途中に肘の違和感で2ヵ月近く離脱するなど故障に苦しみます。復帰後は安定した投球で結局18試合 106回を投げました。
2018年から石田は先発とリリーフでの起用が始まります。先発投手がある程度固まってきたのでリリーフを強化したいという狙いがあったのだと思われますが、石田は三振をとれるタイプでもあったので適任と考えられたのでしょう。実際のところ2018年の成績は先発よりもリリーフの方が安定していました。この流れから2019年は開幕からリリーフ起用になります。リリーフで非常に安定した成績を残していて、この年のリリーフ防御率は1.67(33試合登板)でした。ただシーズン後半から今度はチームの先発事情が苦しくなって、また再度先発で起用されるようになるなど、チーム事情に左右されたシーズンでした。
そうして迎えた2020年、先発がある程度固まってきたことも受けて、石田はリリーフ専念の年となりました。安定感は抜群で50試合に登板して防御率2.53 25ホールド。21試合連続で無失点登板も達成しました。石田は先発時だと被弾が多いタイプでしたが、リリーフだとかなり少なくなり、2020年には1本のみ。適性的にやはりリリーフが合っているのかもしれません。
このような活躍で石田は左のリリーフとして、今やエスコバーに匹敵するほど重要な投手になっています。先発にリリーフにとチーム事情に左右されてきましたが、その中でも石田が結果を残し続けてきたのは本人の努力の賜物だったことでしょう。
2021年に期待すること
先発・リリーフのどちらでも結果を残してきた石田ですが、2021年は20年と同様にリリーフ起用がメインになってくるでしょう。今やリリーフでの安定感は三嶋・エスコバー並みで実績もあり、勝ちパターンの一角を任されています。2021年でも28歳なのでまだまだ長く活躍することも期待できます。
その石田に期待している成績は「60試合 30ホールド 防御率2.00 WHIP0.90 被打率.100台」です。
60試合30ホールドは2020年の石田の登板数を143試合換算した場合の数値で、これは20年の状態を引き継いで欲しいと思います。防御率は20年よりも良化を期待。WHIPと被打率に関しては石田のまだまだ改善できる点だと思いますので、これだけの結果を残せればリリーフとして盤石な投手になるでしょう。
現状で石田はかなりレベルの高いリリーフになっていますが、そこから更に内容を改善して盤石な投手になれればさらに信頼度が増しますし、重要な場面で間違いなく起用されます。2020年は怪我無くシーズンを完走できましたし、21年も好成績でシーズン完走することで実績をさらに積み重ねていって欲しいです。
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