2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は大和 選手 です。
2020年の振り返り
大和は2020年にプロ15年目、32歳を迎えたベテラン内野手です。元々阪神の選手でしたが、2017年オフにFA宣言してDeNAへの移籍が決定しました。DeNAとしては当時倉本がショートを守っていましたが、攻守においてやや成績が下降していた点や1軍で二遊間を守れる選手が少なかったこともあり、阪神時代にショートレギュラーを務めたこともある大和の獲得に動きました。
3年3億という契約で、当時30歳で阪神ではスタメンの起用回数が落ちてきていた大和にとっては出場機会と年俸を上げることができる良い契約となったことでしょう。
DeNAに移籍してきて2018,19年は完全のショートのレギュラーとして活躍しました。打撃成績自体は阪神時代とそこまで変わりは無かったですが、DeNAとしては守備の安定感を高く評価していて2018年では102試合、2019年は123試合でショートでスタメン出場し、その守備力を如何なく発揮しました。
ただ2019年から年齢の影響か、成績が徐々に低下し始めてきました。ショートというのは野手の中でも身体能力や判断能力を求められるポジションで激務ですし、30歳を過ぎてくると守備範囲や球際の衰えが出やすいです。そうして疲労も溜まると今度は打撃にも影響が出てきます。大和も例外では無く成績が下がってしまったため、レギュラーとして起用し続けるのは難しくなってきたということでしょう。
そんな不安がありながら2020年を迎えましたが、ここで大和は打撃面でキャリアハイの成績を残しました。昨年までとの違いで倉本をショートで起用する頻度が増えて大和と倉本で半々のような形にしたことから、大和が毎試合スタメン出場するようにならなくなってきました。出場試合数自体は減りましたが、打率・本塁打・出塁率・長打率・OPSなどでキャリアハイの成績を残すことができ、併用の効果が良い形となったシーズンと言えるでしょう。
年齢的な衰えは仕方のない部分ではあるので、2020年のように大和に疲れが溜まらずポテンシャルを活かせる状態を維持する起用ができると良いですね。大和自身もまだまだ衰えを見せずに存分に実力を発揮して欲しいです。
2021年に期待すること
2021年は33歳になり、チーム内でも最年長の選手になります。ベテランとしてのプレッシャーなどもあると思いますが、大和のプレーは他の若手選手たちの勉強になると思いますし、今まで培ってきた技術・経験が若い世代に引き継がれるようになって欲しいです。無論、大和自身はまだまだこれからも1軍で長く活躍する気持ちが強いと思いますし、1年でも長く1軍戦力として活躍してくれることを期待しています。
そんな大和に期待する成績は「100試合 250打席 打率.280 5本塁打 出塁率.350 OPS.750」です。これは2020年の成績でシーズンを143試合で換算した場合の成績に合わせています。2020年が良い内容でしたので、21年もこの状態を維持することを第一にして欲しいです。規定打席には載らずとも大和の実力をフルに発揮できる形で、攻守両面で結果を残してくれることを期待しています。
大和がDeNAに移籍してから3年が経って2021年は4年目になります。3年3億という契約は今にして思えば安いと思えるぐらい活躍してチームにも良い影響を与えてくれましたし、4年目も1億で契約したことで球団としても今までの働きぶりを十分に評価していることでしょう。ここからも活躍を続けてこの大台の年俸を維持していって欲しいです。
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