データで語るドラフト・育成論

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【書籍】ドラフト下位指名ならプロへ行くな!【感想】

野球観を変えたきっかけとなった本

自分が野球のデータや選手育成の方針、育成に必要な数値などについてこだわりを持ちだしたのは、とあるきっかけがあります。

それが今回紹介する本です。

 

ドラフト下位指名ならプロへ行くな!データで読むプロ野球で成功するための条件

この本と出会ったのはちょうど横浜ベイスターズDeNAに買収され、横浜DeNAベイスターズになった頃で2011~2012年頃でした。その当時、ベイスターズは万年最下位球団と言われるぐらいの弱小っぷりで、毎年最下位が指定席、夏前には自力優勝が消えて消化試合モードに入っているような状態でした。

当時はまだ社会人になりたてだった自分でしたが、球団が本当にこのままで大丈夫なのかと憂いていましたし、どうやったら勝てるチームになるのか自分なりに色々考えている時期でした。

とはいえチームが勝つためには

・ドラフトで良い選手を獲得する

・補強する

この2点ぐらいしか考えておらず、チームに対しては「もっとお金かけて補強しろ!」という気持ちぐらいしか持っていませんでした。

 

ただ、ベイスターズDeNAに買収されてから、高田GMが就任したことで自分の心境に変化が出てきました。高田GMは2005年から3年間、日本ハムのGMを務めていて、それまでBクラスが多かった日本ハムをいきなり優勝させるチームにしました。

この高田GMの存在が非常に気になっていて、その人がベイスターズのGMとなるというのだから、非常に期待を持ちました。と同時に、高田GMは「ドラフトと育成」を非常に重要視する人で、いったいどんなドラフトを行い、育成をするのか非常に興味を持ったものです。

その高田GMが日本ハム時代にやっていた育成と、この本の内容が完璧にリンクしていました。

 

活躍しやすい選手の特徴、ドラフトの上位指名と下位指名でのリアルな差、後の活躍に関係する2軍成績など、多彩なデータを用いてますし、統計に基づいた解説なのでとても説得力があります。

この本に書かれている指標や基準から、自分なりにドラフトや育成について考察するようになり、どうやってチームを強くしていくかについての考え方の幅が劇的に広がりました。

当時、この本は古本屋で見つけたもので、確か200円にも満たなかったと思います。

ですがこの本から自分は野球のデータや育成論について関心を持つことができましたし、今の自分の野球観に強く関わりがあった本であることは間違いないです。

読む人によってはそこまで興味を引き立てられるほどの本だと思わないかもしれませんが、自分にとっては非常に影響力があった本だったので、是非紹介したいと思いました。

現在Amazonでは叩き売りのような格安で売られているので、懐もそんなに痛まないでしょうし、もし興味がありましたら買って読んでみるのをお勧めします。

 

 

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ドラフト指名での差について

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