データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2022】好ドラフト候補多数、複数指名が期待できる明治大

2021年ドラフトでは大学生の指名は今年も多かった。特に東京六大学野球からは山下輝(法政大)・丸山和都(明治大)・正木智也(慶応大)・徳山荘磨(早稲田大)などがドラフト上位で指名されていて、依然として東京六大学大学野球の中でも高いレベルのリーグになっている。

こうなると来年はどのようなドラフト候補がいるか、気になるところだ。
そこで各大学のドラフト候補を紹介していく事にする。今回は明治大だ。

 

明治大

村松 開人(二塁手)    

村松 開人 | 3年生 | 部員 | 明治大学野球部公式サイト

静岡高出身。高校時代は俊足巧打のショートとして1番打者で活躍したが、高卒プロ入りせずに明治大に進学した。

明治大ではセカンドで起用され1年秋から打席に立っていた。

2年秋に17打席ながら打率.400の結果を残すと、3年からはセカンドのレギュラーとして定着。春に打率.366で二塁手ベストナイン受賞、秋も打率.361と非常に安定して高打率を残せるようになった。

長打の割合が多く、二塁打三塁打をコンスタントに打てる打力と脚力を備えている。3年春には5盗塁を決め、脚の速さをアピールした。

バットコントロールと選球眼の非凡さは大学生屈指で、3年春秋で92打席に立ちながら、三振はわずか2つに留まっていて、四死球は11と三振の5倍以上になっている。

これら打撃の良さからスカウトがチェックされているのは間違いない。

課題があるとすれば守備で3年で4失策しており、ややミスが多い。4年では守備を改善して走攻守全てでアピールできるようになって、ドラフトでも上の順位で指名されるような活躍が期待される。

シーズン 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 四死球 三振 失策 打率
2019春 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---
2019秋 6 16 15 1 2 0 0 0 2 0 1 1 0 3 0 .133
2020春 3 6 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000
2020秋 5 17 15 1 6 3 0 0 9 6 1 2 0 0 0 .400
2021春 10 46 41 4 15 2 2 0 21 7 5 2 3 1 2 .366
2021秋 10 46 36 12 13 3 2 1 23 3 2 2 8 1 2 .361
合計 35 131 113 18 36 8 4 1 55 16 9 7 11 6 4 .319

 

山田 陸人(三塁手)

山田 陸人 | 3年生 | 部員 | 明治大学野球部公式サイト

神奈川の桐光学園出身の山田は高校時代は主将を務めており、対応力ある打撃が評価されていた。

明治大に進学後、1・2年の内はなかなか試合に出れるほどのアピールができなかったが、3年に入ってサードで起用されると打撃で大活躍し、規定打席に載ってリーグ首位打者のタイトルを獲得した。

3年秋も結果を残し、打率.333と好打者ぶりをアピール。レギュラーの座をしっかり掴むことができた。

守備ではサードがメインで起用されているが、セカンド・ファーストもこなすユーティリティさがあり、失策少なく安定している。

課題としては打率以外の打撃の内容で、本塁打三塁打がまだ無く長打がやや乏しい。三振数も3年秋にやや増え、四死球もそこまで多くないことから、今の時点ではアピール材料が打率のみになっている。

4年でドラフト候補として注目されるようになるなら、打撃の内容を更に良くして強みを増やしていく必要があるだろう。

シーズン 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 四死球 三振 失策 打率
2019春                                
2019秋 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
2020春 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000
2020秋                                
2021春 9 32 26 7 13 2 0 0 15 5 0 3 3 3 1 .500
2021秋 10 43 39 6 13 3 0 0 16 8 0 0 4 9 0 .333
合計 21 77 67 13 26 5 0 0 31 13 0 3 7 13 1 .388

 

 

西山 虎太郎(遊撃手)

西山 虎太郎 | 3年生 | 部員 | 明治大学野球部公式サイト

履正社高校出身。高校時代からショートを守り、2年春のセンバツでは打率.429と大暴れの活躍を見せた。
動きの良いショートでプロからも注目を集めていて、明治大に進学後は1年春からショートで起用されるほどだったが、打撃面でなかなか結果を残せず、初安打は2年春になってからだった。

転機は2年秋で、ここで一気に打撃が開花して打率.379とリーグ2位の結果を残し、遊撃手でのベストナインを受賞した。三振が多くまだ打撃面で粗は見られるが、二塁打三塁打を打てる打撃と脚力を発揮できたのは良いアピールになったと言える。

3年ではまた打撃の調子が落ちてしまった感じがあるが、守備面では遊撃手で失策少なく安定していて、好守の遊撃手としてドラフト候補に挙がってきそうだ。

あとは打撃の安定感で、4年ではまた打撃タイトル上位に入れるような結果を残してくると、指名の可能性が高くなりそうだ。

シーズン 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 四死球 三振 失策 打率
2019春季リーグ戦 7 12 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 4 1 .000
2019秋季リーグ戦 6 5 4 2 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 .000
2020春季リーグ戦 5 12 11 1 2 0 0 1 5 2 1 1 0 4 0 .182
2020秋季リーグ戦 10 33 29 7 11 1 2 0 16 1 0 2 2 7 1 .379
2021春季リーグ戦 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000
2021秋季リーグ戦 6 17 16 2 4 0 0 1 7 7 0 1 0 5 0 .250
合計 35 80 71 12 17 1 2 2 28 10 1 4 5 23 2 .239

 

蓑尾 海斗(捕手)

蓑尾 海斗 | 3年生 | 部員 | 明治大学野球部公式サイト

宮崎県の日南高校出身で、当時はドラフト候補としての注目度は低かったが、肩の強さやフットワークについて評価されていた。捕手は高校時代に転向したこともあって、経験不足を補うのに苦労していたが、正捕手の座を勝ち取って明治大に進学する。

大学では1年から試合に出る機会があり、当時の4年生エース森下とバッテリーを組んだこともあり、ここから明治大の正捕手の座を掴むようになるかと思われたが、2年~3年春まではわずか2試合の出場に留まった。

この時点でドラフト候補としての知名度はかなり低いが、大学3年秋にリーグ戦の全試合に捕手として出場し、規定打席に到達して打率.400の結果を残す。

本塁打こそ無いものの、二塁打三塁打など長打を記録していて、盗塁も記録するなど長打を打てるパワーと足を発揮した。

守備面は監督の信頼厚く、肩の強さやリードで定評があり、フットワークの良さも含めて安定している。3年秋までスタメン出場が少なかったのは打撃面が課題だったため、4年で3年秋並みの結果を安定して維持できれば、ドラフト候補として注目を集めてきそうだ。

シーズン 試合 打席 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 四死球 三振 失策 打率
2019春 2 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000
2019秋 8 16 15 2 3 0 0 0 3 0 0 0 1 4 0 .200
2020春                                
2020秋 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000
2021春 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---
2021秋 10 39 35 6 14 3 1 0 19 4 1 1 3 6 0 .400
合計 22 57 52 8 17 3 1 0 22 4 1 1 4 12 0 .327

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