データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2019】ドラフト候補 目玉・注目選手紹介~捕手編~

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2019年のドラフト候補について、不定期コラムの形で注目選手を掲載しています。

前回は1位指名候補と評価が挙がっている大学生・社会人投手4名についてまとめました。

 

今回は現時点で評価の高い注目捕手についてまとめていきます。

 

2019年ドラフトで注目されている捕手は?

過去のドラフトで捕手の1位指名がどれだけいるか調べてみると、2009年~2018年の10年間の中では5名(中村奨(広島)・村上(ヤクルト)・森友(西武)・小林(巨人)・山下(ソフトバンク))だった。1年で2人が1位指名されることもあれば、何年も1位指名が無いこともあるなど偏りがあるが、平均だと年0.5名というところで1人でも指名あれば多い方だろう。そんな捕手のドラフトだが、2019年は複数名の1位指名の可能性があり、豊作の可能性が出てきている。

そんな捕手豊作のドラフトを予感させる上位指名候補の捕手を6名挙げてみた。

有馬 諒(近江)

東妻 純平(智弁和歌山

佐藤 都志也(東洋大

海野 隆司(東海大

郡司 裕也(慶大)

藤野 隼大(立教大)

この6名は上位指名候補として名前が挙がってきてもおかしくない捕手たちだろう。以下にそれぞれの紹介を記載する。

 

有馬 諒(近江)

180cm75kg 右投右打

肩の強さとリード、主にインサイドワークに優れている守備型の捕手だ。インサイドワークの良さの根拠としては1年秋から正捕手を任されており、近江の先発2人(最速139kmの金城と最速140km前後の林)のそれぞれの良さを引き出し、三振を獲る投球で勝ち上がっている。近江高校は複数の投手を起用するリレー継投が多いが、それぞれの投手の良さを引き出せているのが有馬の評価が高いところだろう。打撃面でも2年春のセンバツでは打率.667と結果を残しており、捕手らしい相手のリードを読んで打てる好打者になりつつある。今後の課題としては打撃面で結果を残し、身体能力を磨くことでプロでも捕手としてやっていけるとスカウトに評価される身体の強さを身につけることだろう。

 

【2年秋季地区大会】

1回戦 4番・捕手 4打数1安打

1回戦敗退。センバツ出場不可。

 

東妻 純平(智弁和歌山

172cm74kg 右投右打

肩の強さが評価されている捕手で、2塁送球1.84秒を計測した実績がある。常時1.9秒台で安定して速い送球ができており、肩の強さは今ドラフト捕手の中でも1,2を争うだろう。打撃面でも結果を残しており、2年春・夏の甲子園ではそれぞれ打率3割台と安定している。春のセンバツでは毎試合安打を打ち、安定した打撃ができていて長打を打てるパワーも備えており、まさに強肩強打の捕手として評価が高い。今後の課題は攻守において更に結果を残して他の捕手と大きく差をつけられる別格の評価をされるようになることだろう。捕手としては身体の小ささがネックで、その点を考慮するスカウトはいるだろう。だが森友哉(西武)も170cmだがドラフト1位指名され、現在西武の正捕手で打撃・守備の両面で欠かせない選手になっている。あそこまで結果を残せれば身長や身体の大きさは関係ないため、森友哉のような別格の捕手を目指してほしい。

 

【2年秋季地区大会】

1回戦 4番・捕手 4打数2安打(1二塁打)2打点1三振1四球

準々決 4番・捕手 4打数0安打1三振

準決勝 4番・捕手 2打数0安打

準決勝敗退。センバツ出場濃厚。

 

佐藤 都志也(東洋大

180cm77kg 右投左打

東都リーグでは2年春にはリーグ首位打者を記録しており、2年秋・3年春と安定して高い打率を残しているバットコントロールが非常に優秀な捕手だ。3年秋までにリーグ通算65安打を打っており、100安打到達への期待もかかる。本塁打も通算6本で、スラッガーとしての評価も高く打撃面は文句の無い捕手だ。守備面も安定していて、2塁送球は1.8秒台も出す強肩の部類だろう。フィールディングやインサイドワークもまずまずだが、捕手としてもう1つレベルアップが欲しいところではある。大学では2年までは一塁手で、3年から正捕手を任されており、当初は捕手としての評価がそこまで高くなかったようだ。今後の課題はこういった捕手としてのスキルを上げていき、プロからも捕手として欲しいと思われる選手になることだろう。

 

【東都大学通算打撃成績(3年終了時)】

193打数 65安打 打率.337 6本塁打 出塁率.405 長打率.497 OPS.902

シーズン19安打が過去2回あり、大学通算100安打の可能性あり。

 

海野 隆司(東海大

174cm76kg 右投右打

首都大学野球では正捕手として定着したのが3年春で、そこでいきなり首位打者を記録。その後も打者10傑に入り打率.300超えをコンスタントに残している。長打の本数は少ないものの、バットコントロールの良さが光る捕手だ。ここまでは佐藤(東洋大)と同じような評価になるが、海野の場合は守備面でも評価が高い。2塁送球1.8秒台をコンスタントに出せる強肩で、最速は1.72というプロでもなかなか出せない速さになっている。送球精度もよく、盗塁阻止率が高い。キャッチング・ブロッキングも上手く判断力の良さも光る。海野が正捕手に定着して以降、3回連続(3年春・3年秋・4年春)優勝しており、チームを勝たせられる絶対的な存在になっている。4年時の日米大学野球では打率こそ低かったものの、本塁打を打ち長打を打てるところも見せた。今ドラフトの中でもこれだけ攻守に優れた捕手はおらず、ドラフト1位指名が現実的になってきている。

 

首都大学通算打撃成績(3年秋終了時)】

122打数 34安打 打率.278 1本塁打 出塁率.328 長打率.344 OPS.672

3年春秋の打率は.329。3年になってから開花を見せた。

 

郡司 裕也(慶大)

180cm83kg 右投右打

慶応大では4番・捕手を任されており、強打と守備での信頼が厚く攻守両面の要となっている。打撃面では長打力に加えて勝負強さが光り打点を稼げる打者だ。狙い球を絞って逆方向へ打つ意識もあり、打者としてのセンスがとても良い。この打撃に加え、守備でもリード面の上手さやミスの少なさなどで評価が高い。2塁送球は2.0秒前後だが、送球精度が良く走者を刺すことができている。2017年秋・2018年春は4番・捕手で2季連続で慶応を優勝へ導いており、チームにおいても最も信頼される選手となっている。今後の課題としては打撃面での安定と、守備面のレベルアップだろう。打撃面では勝負強い打撃ができるが、代わりに三振が多く安定感が弱い。常に安定して打率を残し三振も少なくできるよう打撃技術を磨くことが求められるだろう。守備面では逆に安定しているが、アピールポイントにできるほどの守備力がまだついていないところだ。キャッチングやリードなど捕手としてのレベルを上げ、攻守両面で更に評価を得られるようになれば、1位指名どころか1位競合も見えてくるだろう。

 

東京六大学通算打撃成績(3年終了時)】

244打数 70安打 打率.287 8本塁打 出塁率.387 長打率.459 OPS.846

2018年は春・秋トータルで31安打。大学通算100安打の可能性あり。

 

藤野 隼大(立教大)

181cm80kg 右投右打

立教大の打撃の良い捕手で、17年春~18年春までの3季で全て打率3割以上の成績を残し、打順も主に5番を任されている打撃面の評価が高い捕手だ。大学の本塁打数は6本で、2年春から試合に出るようになったことを考えると4季で6本となり、ペースとしては十分良いだろう。特に17年秋には1季で4本を打っており、ここで打撃の良い捕手としての評価を一気に高めた。二塁送球は1.9秒台で肩もまずまずの強さだ。3年夏に日米大学野球のメンバーになり5戦全て捕手で出場しており、捕手としての能力の高さは評価されている。国際大会では打撃で結果を残せず、やや打撃の粗さが露呈した形になったが、それでも強肩強打の捕手として評価は高いだろう。3年秋は国際大会に出た影響もあってかリーグ戦でも結果を残せなかったが、4年はしっかり結果を残してプロのスカウトに印象付けたいところだ。安定してくれば上位指名される可能性も十分あるだろう。

 

東京六大学通算打撃成績(3年終了時)】

187打数 57安打 打率.305 6本塁打 出塁率.333 長打率.476 OPS.809

2018年秋以外は3季連続で打率3割以上。

 

まとめ

高校生捕手2人と大学生捕手3人の5人を挙げてみたが、5人全員がドラフト1位指名される可能性は十分にある。 良い捕手はどの球団でも欲しいところで、ましてや1位指名級ともなれば補強ポイントより優先してでも指名したいところだろう。2019年のドラフトは捕手に注目が集まるようなドラフトを期待したいところだ。

次回は内野手について紹介していきたい。

 

前記事(大学・社会人投手)

 

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