データで語るドラフト・育成論

プロ野球ニュース解説、ドラフト候補紹介、野球関連の持論・考察・寸評などを記事にしています。

【横浜DeNA】フェルナンド・ロメロ 投手への期待・成績【2021年】

f:id:hamanontan:20210108212402p:plain
2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回はフェルナンド・ロメロ 投手です。

 

2020年の振り返り

フェルナンド・ロメロ投手は2020年オフにDeNAが獲得してきた外国人投手です。

26歳 身長183cm 97.5kgの右腕で、MLBではツインズで2018,19年に登板実績があります。2020年はビザ取得ができなかったためMLBでの登板ができず、2020年オフにツインズが放出する形でDeNAへの移籍が決まりました。

ロメロは2018年に先発で11試合 55回2/3を投げて防御率4.69という成績を残しました。2019年はリリーフで15試合に登板し、14回を投げて防御率7.04という成績です。

これの成績だけ見るとやや不安なところがありますが、ロメロの特徴として最速159kmの直球に、常時155km前後のシンカー、140km台のスライダーや148km前後のチェンジアップなどどれも球速が速い球を投げます。

MLBだと球速の速い投手は珍しくないため、ロメロはその中に埋もれてしまいますが、NPBならこの球速帯を常時安定して投げれる投手は滅多にいません。

特にDeNAの先発右腕は大貫・平良ら制球とキレを重視するタイプが主力で、上茶谷・京山・阪口といった球速を上げてきた投手でも直球の球速が150kmを超える程度です。

こういったメンバーの中にロメロが加入してくるのはバリエーションという意味で非常に大きいでしょう。

コロナの影響で来日が遅れる可能性があり、それが懸念されますが実力としてはかなりハイレベルな投手になると思いますし、先発として活躍する可能性は高いです。

DeNAは2020年に先発の頭数不足で苦しんだ時期がありますし、シーズン通して投げた投手がいません。

他球団では中日大野、広島森下・九里、巨人菅野、阪神西・青柳など規定投球回に到達している先発を抱えている中でDeNAが先発で苦しんだのは4位に沈んだ要因の1つと言えるでしょう。

そこにMLBでの登板実績があって今の投手陣とタイプが異なる外国人右腕が入ってきたことで、活躍してくれれば先発事情が大幅に改善しそうです。

 

2021年に期待すること

外国人先発右腕なので、期待するのは即ローテ入りしてシーズン通して活躍してくれることのみです。

まだ26歳という若さを考えると、今季結果を残せば来季以降も残留して長くチームの先発を任せる可能性もありますし、今季の活躍は大きなメリットになります。

その期待をそのまま成績として表すと「25試合 150回 防御率3.00 QS率60%」です。安定した先発ローテ投手としてこれが及第点の成績だと思いますし、ここまでの結果を残せばチームの先発事情は大きく改善されるでしょう。

外国人選手の年俸で見るとロメロはソト、エスコバー、オースティンに次ぐ4番手の7500万なので、球団も1軍戦力として見込んでの獲得だと思いますし、開幕から1軍で起用していく可能性は高いです。その起用に応じてしっかりと結果を残し、チームに長くいられる投手になってくれることを期待しています。

 

 

【横浜DeNA関連の記事】

 

【スポンサーリンク】