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【横浜DeNA】東 克樹 投手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は東 克樹 投手です。

 

2020年の振り返り

東は2017年ドラフトで1位指名された立命館大出身の投手です。ドラフト時には他球団が清宮・中村奨などに集中する中、DeNA1球団だけ東を単独指名して見事に一本釣りしました。この指名については賛否が別れましたが、東は1年目からフル回転の活躍を見せてくれました。

2018年では先発の今永・濵口・ウィーランド・石田ら前年先発ローテで活躍したメンバーが全員故障または不調に陥るという事態になり、開幕の時点から先発陣が火の車の状態でした。その中で東は唯一開幕から先発ローテに定着。唯一シーズン通してローテを守り切り、規定投球回到達・2桁勝利の結果を残しました。この年DeNAは4位に沈みましたが、東がいなければ確実に更に下の順位になっていたことでしょう。

このように1年目からチームの危機を救う活躍をした東でしたが、翌2019年は肘を故障し開幕アウトになってしまいました。その後5月から復帰してくるも1年目のような球威が無く状態の悪さがはっきり見て取れるほどで、それでもなんとか先発としてまとめていましたが、調子が上がらず6月に2軍落ち。8月に昇格してくるも結局あまり良い結果を残せない状態になっていました。結局8月に再度2軍降格した後は昇格が無くシーズンを終えることになってしまい、前年と大きく変わって成績を落としてしまいました。

こうした状態の東でしたが、2020年2月の春季キャンプで東がトミージョン手術を受けることになりました。やはり肘の靭帯を痛めていて2年目は手術せずに乗り切りましたが、このままではなかなか改善の兆しが見えないことから手術をすることに至ったのでしょう。元々トミージョン手術は復帰まで最低でも1年以上はかかるもので、東の2020年の登板はこの時点で絶望的となり、結局2020年は1・2軍どちらでも登板はありませんでした。

ただ、東は手術後リハビリに取り組んでいて、2020年11月の時点では100%の力でキャッチボールできるまでに回復。2020年12月時点ではブルペンで投げれるようになっていました。着実に力を取り戻してきていると思いますし、この調子なら2021年に1軍復帰してくる可能性は高いでしょう。

 

 

2021年に期待すること

三浦監督が新年明けてからの対談やインタビューで今季の先発について話している場面がありますが、そこで東についても触れていて「無理はさせられないが、戦力として働いてもらわないと困る」と話しています。DeNAのチーム状況を考えると先発の頭数がまだ不安なところがあり、そのため2020年はブルペンデーが6回もありました。この点を三浦監督も認識していると思いますし、先発要員は1人でも多く居て欲しいというのが本音でしょう。手術明けですがここまで順調にリハビリが進んでいる東についても、今年は1軍に上がって結果を残して欲しいと考えているのは間違いないです。

そんな東ですが、個人的に期待する成績を考えると「10試合 65回 防御率2.50 QS率70% WHIP1.20」としました。おそらく戻ってくるとしたらシーズン後半になると思われますので、そこからローテに復帰してしっかりと結果を残して1軍定着して欲しいです。東は1年目にローテで活躍した実績がありますし、あの時の球威やキレが戻っていればローテ投手としては文句なしの状態です。2021年はこれだけの結果を残し、2022年はローテでフル回転して1年目と同様に規定投球回到達・2桁勝利を達成できるようになることを期待しています。

 

 

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