データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】阪神のドラフト1位指名予想

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10/4時点でセ・リーグ2位に位置している阪神

阪神は昨年から矢野監督が采配を揮い一昨年6位だった順位を3位に上げている。そして今年は現時点で2位の位置にいて実力をつけつつあり、あとは優勝を目指すのみという状態になっている。矢野監督へは球団も長期政権で任せることを明言しており、おそらく来年以降も続投は固いだろう。今季は厳しいが来年へ向けて、オフは更なる補強に取り組みそうだ。

その阪神が今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

10/5時点、阪神44勝 42敗 4分  セ・リーグ2位の位置にいて、1位巨人とは13.5ゲーム差離されている。巨人との差がまだまだ広く現状では優勝争いは難しい。ただ矢野監督の下、順位を上げてきており実力は備わってきており、この流れを継続して積み上げていけば、来季から優勝争いに絡める可能性は十分あるだろう。ベテランから若手への世代交代も徐々に成果が出てきているため、長期的な強さを持ったチームにも変わっていける可能性を持っている。

 

投手

先発防御率は巨人に次ぐリーグ2位で安定している。特に今年は西がずっと安定しており、防御率は2.25という成績で規定到達の中では巨人菅野・中日大野に次ぐリーグ3位。QS率は87.5%でリーグトップ、1試合の平均投球回は7.25回でこちらはリーグ2位、シーズン通して安定して試合が作れていて、菅野・大野にも劣らぬ活躍ぶりだ。その他に主な先発として青柳・ガルシア・秋山がローテに入っていた。この中で青柳と秋山はQS率60%を超えていて試合を作ることができており、ガルシアは40%台だが7・8月は比較的安定していてローテとして働けていたと言えるだろう。彼らより登板数は少ないが高橋遥も防御率2点台で安定した結果を残しており、主な先発陣は大体安定していると言える。課題としては彼らに続く先発がやや弱い点で、ここを強化できればリーグトップの先発陣になっていけるだろう。

リリーフ防御率はリーグ3位で、昨年盤石だったドリス・ジョンソンが抜けてもなお安定した成績を残せていて、彼らの穴埋めができる安定したリリーフが出てきたのが大きい。今季のリリーフだと抑えに定着したスアレスがまずその筆頭だ。スアレスは昨年までソフトバンクにいたが、今季から阪神に移籍してきて10/6現在はチーム最多の39登板で防御率1.33、セーブ数はリーグトップの19Sになっている。中継ぎでは防御率1点台の岩崎、防御率2点台前半の馬場がそれぞれ登板数多く投げていて、勝ちパターンが盤石化している。20登板以上だと能見・ガンケルもいるが、能見は防御率5点台後半と今季は厳しい成績で、ガンケルも3点台後半でやや不安定な状態だ。主力のリリーフが以上で、スアレスや馬場の台頭は嬉しい誤算と言えるだろう。あとはベテランの能見の衰えが見えるのと、藤川が今季で引退することを表明しており、この長年の功労者2人に代わる新しいリリーフの台頭が期待される。

 

野手

 

得点数リーグ4位、 チーム打率リーグ6位、本塁打数リーグ3位、OPSリーグ5位となっていて、全体的には低い方だが甲子園が本拠地ということを考えると、本塁打数はむしろ多い方と言えそうだ。本塁打が増えた要因としては大山、ボーア、サンズの3人が打てていることが要因になっている。特に大山は10/5時点でリーグ1位タイの24本で本塁打王も狙える位置にいて、巨人の岡本以上の本塁打ペースだ。この大山の活躍は非常に大きい。サンズは18本でリーグ5位タイ、ボーアは15本でリーグ11位タイと、本塁打リーグ上位にこれだけ阪神の選手が入っているのは新井・金本・ブラゼルマートンがいた2011年以来と言えるだろう。これに加えて近本が打率3割近い成績とリーグトップの盗塁数で、文句無しの1番打者の活躍ができている。捕手の梅野もシーズン当初は併用などで出番が減ったが、7月以降は梅野メインで起用され、10/5時点で打率.270 本塁打5 OPS.747と打てる捕手として結果を残せている。39歳を迎えた糸井はライトで多く起用されていて、打率.276 本塁打2 OPS.758と昨年までに比べたらやや成績は落としながらも、レギュラーに定着している。ショートの木浪は今季打率が2割台前半でOPSも.600台とあまり結果を残せていないが、代わりに守備がとても良くなっており、コロナの濃厚接触者となって抹消されるまでショートのレギュラーに定着していた。このように各ポジションで今季はレギュラー定着して状態の良い選手が多く、打線全体が良くなっている。

懸念があるとすれば唯一固定できていないセカンドと、糸井の後釜のライトだ。セカンドに関しては攻守ともになかなか安定している選手がおらず、攻守どちらでも良いので突出した選手が出てくれば定着できる可能性があるだろう。ライトは糸井の後釜の打てる選手が欲しいが、今のところ陽川が今年は打てていて守備も良いので定着する可能性があるだろう。ただ、他の控え外野陣で打力不足が多くやや心許ない。選手層に厚みを持たせるという意味でも打てる外野手は必要になりそうだ。

 

指名傾向・優先度

阪神は一昨年に1~3位まで野手指名、昨年は1~5位まで高校生指名と、近年はテーマを持った指名になっている。ドラフトでは監督の意見を聞く球団でもあり、おそらくこれらも矢野監督の要望によって実現したことだろう。なので今年もテーマのある指名になりそうだ。今季このままいけば2位になり、来年はいよいよ優勝を狙うとなれば投打の最後のピースを埋めるための即戦力指名になりそうだ。矢野監督3年目ということで、ここを集大成として優勝を目指す可能性も十分にあるだろう。

 

入札1位指名予想

牧 秀悟(内野手・中央大)

最後のピースとして考えるなら、ポジション的に1番の穴となっているセカンドを埋めることができる選手で、今ドラフトなら牧が1番適任だろう。長距離砲としては佐藤輝も良いが、今季大山・サンズ・ボーアらがホームランを打てていることを考えると、ここに加わるとしたら打撃に確実性がある選手を求めたい。牧は佐藤輝以上にバットコントロールの良さに定評があり、和田TAも「打つべくして打っている」と高評価だ。今季巨人相手には打線が抑えられることが多く、苦手意識すら持ってしまっている風に見える。そんな打線に活力を与えるためにも、牧を獲得して切れ目のない打線にして打ち勝つようにしたいところだ。

 

その他1位指名候補

栗林 良吏(投手・トヨタ自動車

投手指名の場合、先発・リリーフ共にもう1枚安定した投手が欲しい状況になっていて、それらを埋めるとしたら確実に即戦力でどちらも託せるような投手を指名することになるだろう。それに該当するのが栗林だ。阪神の和田TAは「間違いなく上位じゃないと取れない」と評価しており、担当の筒井スカウトも総合力の高さやタフさを評価している。来年から戦力になる可能性は今ドラフトでもトップクラスと言って良く、獲得すれば優勝を狙う阪神の詰めの一手となりそうだ。

 

今川 優馬(外野手・JFE東日本)

外野の層を厚くするという目的なら今川は適任だ。外野のどこでも守れる守備力があり、バットコントロールの良さと強打を打てるパワーを備えている。身体能力が高く、左右の違いはあれど糸井と同じようなタイプで、糸井の後釜候補としても考えられるだろう。阪神の控え外野陣はなかなか打撃面でアピールできる選手が少ないので、その中に今川が入ってくれば良い競争にもなりそうだ。

 

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