データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】オリックスのドラフト1位指名予想

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パ・リーグ6位に位置しているオリックス

今季は補強が上手くいかなかったり、監督の采配への不満から途中交代することになる等から、厳しいシーズンとなってしまった。この状態のオリックスが来期以降チームを立て直していくためにも、今ドラフトは最重要の補強と言っても過言ではない。

オリックスが今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

9/24時点、オリックスは 29勝 48敗 6分 パ・リーグ6位の位置にいて、1位ソフトバンクとは 15ゲーム差近く離されている。5位の西武とも7ゲーム差離されており、現状1チームだけ突き放されている状態だ。シーズン途中の監督交代や配置換えがあり、落ち着かないチーム状況なども影響したと思われるが、昨年も最下位ということを考えると戦力的な面での差が開いてしまっていると言えるだろう。

野手

チーム成績を見ると、得点数が他球団と比べて大きく離されて最下位になっていて、失点数はリーグ3位となっている。これにより最下位の原因は得点力不足が挙げられそうだ。打線の状態を見ると打率はリーグ下位だが他球団と比べてもそこまで差がついていない。しかし本塁打を含めた長打の少なさが目立ち長打率でリーグ最下位になっており、四球が少なく出塁率も下位になっている。それらを合算したOPSで大きな差がついている状態だ。もう1つの指標として敬遠数がリーグトップの14になっているが、そのうち13は吉田正尚になっている。これらを考えると、打線の中で吉田正尚1人が打っている状態で、相手投手からしたら吉田を抑えるか、難しいなら敬遠させれば怖くないという心理すら働いてそうだ。

 

長打を打てる打者としてはジョーンズやT-岡田などもいるが、2人共打率がそこまで伸びず三振も多く、かつOPSも.800台に届いてないためそこまで結果が残せていない。ジョーンズは主に指名打者T-岡田は一塁と左翼を守っているが、どちらも打撃力が求められるポジションにも関わらず打撃で結果が残せてないのは弱いところだ。

この他、今季スタメン起用が多かった大城・ロドリゲス・宗などの内野陣も打撃の調子が悪く、外野も吉田以外のポジションは流動的で打線の低迷が目立つ。ショートの安達と捕手の若月がなんとか及第点と言えるぐらいだろう。

選手起用など監督の采配の影響もあった可能性はあるが、オリックスは例年、打線が課題になっていて補強もなかなか上手くいっていない状態が続いている。球場の特性で長打が出にくいというのもあるかもしれないが、札幌ドームが本拠地の日本ハムと比較してもやはり得点数に開きがあり、打撃が悪い状態がずっと続いていると見た方が良いだろう。

 

投手

チーム防御率はリーグ3位で打撃成績と比べると悪くない状態だ。昨年はリーグ下位だったことを考えると改善が見られる。先発防御率はリーグ3位、救援防御率はリーグ6位でリリーフ陣がやや弱いところだが、他球団と比べてもそこまで離されているわけではなく、あともう1歩というところだろう。

先発は山本と田嶋が開幕からローテを守っていて2人とも安定している。彼らに続いてアルバース、山崎福がローテに入り、この他榊原、鈴木優、山岡、張なども先発で複数回登板しており、先発の頭数も悪くない状態だ。20代の投手が多く2軍でも若い先発が多い状態で、先発の層という意味でも悪くない状態だろう。欲を言えばもう少しローテに定着する投手を増やしたいところだが、山岡は昨年までローテに定着していたし、榊原も今後ローテに定着する期待が持てる。彼らの台頭に期待することも可能だ。

リリーフは昨年大崩れしていたのに比べると、大分安定するようになった。抑えにディクソン、セットアッパーにヒギンズが定着したことで、勝ちパターン化することができたのは大きい。この他、吉田凌、澤田、山田らは打ち込まれる時もあるが比較的安定した内容で登板数も多い。上記以外のリリーフ陣がやや内容が悪く、もう少し安定して任せられる投手が欲しいところだが、昨年までと比べると悪くない状態と言えるだろう。他に懸念としては、ディクソンの年齢を考えると次期抑え候補も考えた方が良く、この点は補強ポイントとなってきそうだ。

 

指名傾向・優先度

現状の戦力分析から判断すると、今年は投手よりも野手寄りの指名になるだろう。打力重視の指名で良く、ポジションも吉田正尚以外は全て補強可能と言って良く、とにかく打てる選手を指名することが大事だ。直近2年間で高校生重視のドラフトに移っていたのもあり、今季は大学生・社会人中心で野手を指名する野手ドラフトに踏み切っても良いだろう。打撃面が優れた野手を上位で確保した後、投手陣や高校生の指名という順番が良さそうだ。

 

入札1位指名予想

佐藤 輝明(外野手・近畿大

現状のオリックスに打ってつけなのは、今ドラフトで最も打てる選手という考えになるので、正直この佐藤以外いないと言える。今ドラフトNo.1と言える打撃で外野の両翼・三塁を守れる。オリックスの外野は吉田が固まってる一方、2つのポジションが固定できていない状態で、ベテランになってきているT-岡田と、外国人のジョーンズと、若手の杉本らが起用されている状態でやや不安定だ。三塁も今季から宗が入ったが、打撃面であまり良い結果を残せず、西野や山足などが起用されていて、こちらも固定できていない。そのため佐藤輝は補強ポイントに合致した選手と言える。大卒で1年目から戦力として見込むこともできるし、まさにオリックスが欲しい選手と言えるだろう。

近年、オリックスは上位で野手を指名してはいるが、二遊間の高校生が重点的になっている。二遊間は代えが効きやすいので悪くない指名ではあるが、現状のオリックスの補強ポイントとは異なっていて、方針転換が必要だ。

 

その他1位指名候補

牧 秀悟(内野手・中大)

内野手の強化を考えるなら、大学生内野手の中でも打撃トップクラスの牧が良い。オリックスの牧田編成部副部長は「将来プロで本塁打王を獲れるんじゃないか」というコメントを残しており、吉田正尚のような打者になれる期待がある。内野手としての動きも評価しているので、現在固定できていないサードや、打撃が伸び悩むセカンドに定着できれば大きな補強になるだろう。

 

今川 優馬(外野手・JFE東日本)

佐藤以外なら、社会人で打撃No.1とも評価されている今川を1位指名するのもアリだろう。強打が売りで社会人野球の都市対抗・日本選手権ではどちらも打率3割以上打てていて、プロでもすぐに打撃で結果を残せる可能性がある。フルスイングが目立ち本塁打を量産できるパワーを備えているし、足も速く盗塁ができる。守備では社会人でも外野全般を守っていて、肩の強さに定評がある。オリックスの外野は吉田以外が固定できてないため、今川を指名するのは十分補強ポイントに適っている。

 

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