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【横浜DeNA】伊藤 光 捕手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は伊藤 光 捕手 です。

 

2020年の振り返り

伊藤光オリックスからトレード移籍してきた選手ですが、明徳義塾高出身で2007年の高校生ドラフト3位指名を受けてオリックスに入団しました。その後オリックスに11年間在籍し、2013,14年は完全のオリックスの正捕手として活躍していました。そういった正捕手の経験もある伊藤光が11年目の2018年にシーズン途中のトレード(伊藤光赤間⇔白崎・高城)で、DeNAに移籍してきました。

当時DeNAは嶺井・戸柱・高城らを起用していましたが、なかなか捕手を固定化することができず、いわゆるどんぐりの背比べ状態でした。ここから若い捕手の高城を放出することになりましたが、代わりに正捕手の実績もある伊藤光が加入してきたので後々の結果を考えてもかなりDeNAにメリットのあるトレードでした。

伊藤光は移籍してきた2018年はDeNAでもそこまで結果を残せませんでしたが、2019年には1番手捕手として起用され、84試合に出場し打率.254 8本塁打 OPS.731という結果を残します。DeNA捕手陣は2018年まで打率.100台でしたし、OPS.700はおろか.600台にも到達しない状態だったので、伊藤光の加入で捕手の打撃が底上げされました。

守備面でも経験を活かした安定したリードで投手の力を引き出し、攻守において活躍した年になりました。このシーズン終了時点で伊藤光はFA権を取得していましたが、三原球団代表から「お前に救われたんだよ」と声掛けをもらったことに感謝し、DeNAの選手としては最長の4年4.5億という契約になったことで、FA権を行使せず残留が決まりました。

そうして迎えた2020年ですが、この年は攻守においてなかなか精彩が無く、特に捕手の配球や守備を意識するラミレス監督との相性が合わなかったこともあって、2軍落ちすることもありました。この時に2軍で怪我をしてしまったのが更に1軍を遠のかせる事態になってしまい、1軍では戸柱が首脳陣からの信頼を掴んだこともあって僅か30試合の出場に留まってしまいました。

4年契約の1年目でこうした成績になってしまったのは、伊藤光本人にとっても悔しかったと思いますし、2021年以降はこれをバネに結果を残して4年契約を良い形で終えれるよう活躍して欲しいですね。

 

2021年に期待すること

実績面を含めて考えれば伊藤光はチーム内でもトップの捕手ですが、2021年は32歳を迎え攻守で結果を残せるかがカギになります。特にDeNAはベテランにも結果を求めますし、結果を残せなければ若手をどんどん起用していく可能性も高いです。

その結果として期待する成績は「100試合 350打席 打率.280 10本塁打 OPS.800 盗塁阻止率.350」です。

また1軍で1番手捕手として起用されることを期待して100試合 350打席としました。その上で本人のキャリアハイに近い打率.280、10本塁打OPS.800の成績を残して欲しいです。捕手としての守備力も期待したいですし、盗塁阻止率も.350以上の高い水準で刺してくれることを期待します。

2021年は32歳を迎えますが、捕手は30歳を超えても活躍し続ける選手が多いですし、伊藤光のように1度正捕手として活躍した選手は実績面で引き出しが多く、まだ衰える時期では無いでしょう。DeNAは近年はベテラン捕手が不在でしたので、伊藤光の存在は他の捕手にも良い勉強になっているはずです。それらの長所を活かしてまだまだ1軍で結果を残していけるようになって欲しいです。

 

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