本日で春季キャンプが終わり、来月からチームが横浜に戻ってきます。春季キャンプでの選手の状態や起用法から、現状の開幕1軍争い状況をまとめてみました。
- 先発ローテは昨年実績組とドラ1入江や京山・阪口の争い
- リリーフは頭数が多く熾烈な競争状態に
- 捕手は山本の台頭が目立つ。開幕1軍抜擢の可能性が見えた
- 内野は新戦力の田中俊と牧の状態が良し。ショートは柴田定着か
- 外野はライト争いが熾烈。関根・宮本は残れるか
- まとめ・感想
- 横浜DeNA関連記事
先発ローテは昨年実績組とドラ1入江や京山・阪口の争い
先発の6人については練習試合を見てると、大貫・平良・濵口・上茶谷・入江・京山・阪口らが先発として起用されています。この中でも昨年の実績から考えると、大貫・平良・濵口・上茶谷らはローテに入ってくる可能性が高く、残る枠を入江・京山・阪口の3人で争う形になりそうです。3人共結果を残せているので、ここは良い競争の形ができています。
開幕ローテの6人に対して、ローテ候補が7人と考えると1名人数的な余裕はありますが、正直心許ない状況です。外国人のロメロ・ピープルズはおそらく4月後半ぐらいにならないと1軍に上がってこれないでしょうし、今永・東らが復帰してくるのは早くとも5月になるでしょう。開幕してから1ヵ月ほどは現状の7人でやりくりしていく形になると思われるので、1人でも怪我人や不調者が出てくるとカツカツになってきます。
現時点で怪我人が出ていないのは幸いですので、この状態のまま開幕を迎えて欲しいですね。
リリーフは頭数が多く熾烈な競争状態に
現在1軍の練習試合での起用を見ると、国吉・池谷・笠井・砂田・平田・武藤・伊勢・石田・三嶋らで競わせています。この中で国吉・石田・三嶋らは昨年の実績もあって1軍は確実でしょう。残ったメンバーから4~5人が開幕1軍に残ると思われます。
右腕では笠井が最近の登板で良い状態を維持しています。反面、武藤・伊勢・平田らがやや波がある状態ですが、昨年の実績を踏まえるとこの3人もなかなか外しにくいでしょう。
左腕はルーキーの池谷が好投しており、砂田とリリーフ左腕の座を競っている状態です。砂田も昨年はシーズン後半から安定した結果を残しているので、どちらを1軍に残すのか考えどころです。
また山﨑康を今後1軍に上げてくる可能性もありますし、そうなれば競争はますます熾烈になるでしょう。
悩みどころではありますが、それだけ1軍候補が多いということでもあるので、悪くない状態と言えます。
捕手は山本の台頭が目立つ。開幕1軍抜擢の可能性が見えた
捕手陣は野手の中でもかなり良い状態と言えそうです。戸柱・嶺井・伊藤光ら昨年の1軍主力捕手3人は打撃の状態が良いですし、今季も併用していく形になりそうです。そこに今年は山本が入る可能性が高くなってきました。2軍から昇格してきて攻守で結果を残せてますし、特に入江を好リードしたところを見ると、入江専属の捕手として1軍登録させる可能性もあります。
捕手は3人が普通ですが、もしかすると4人体制になるかもしれません。
内野は新戦力の田中俊と牧の状態が良し。ショートは柴田定着か
内野で活躍が目立ったのが人的補償で獲得した田中俊とルーキーの牧です。2人共攻守で結果を残し、特に攻撃面では出塁能力がとても高く2番など上位打線を任せる可能性も見えてきました。
現状ソト・オースティンが開幕に間に合わない可能性が高いので、一塁・二塁を田中俊と牧で起用していく可能性が高くなってきています。そしてショートには柴田を起用する頻度が多くなっていて、レギュラーとして計算されているのかもしれません。サード宮崎は不動のレギュラーですね。
昨年1軍にいた大和・倉本・中井らは内野全体をバックアップできますし、ここに伊藤裕もしっかり結果を残してくれば、昨年と比べても厚みを増した内野陣になってきています。
外野はライト争いが熾烈。関根・宮本は残れるか
外野はレフトの佐野がレギュラー間違いないので、センターとライトがどうなるかです。現状だと神里・桑原・関根・細川・宮本らが争っている状態ですが、ここはなかなか起用が難しいですね。
実績を考えると神里がセンター1番手ですが、ここまでなかなか試合での結果を残せておらず、オープン戦から調子を上げてくることを期待したいです。残るメンバーを見ると打撃なら細川、守備なら桑原・関根・宮本といった形に分類できそうですが、どの選手も一長一短があるので思案のしどころです。関根・宮本は期待されて現在1軍にいますので、この2人が最後まで1軍に残れるか注目ですね。
まとめ・感想
春季キャンプを終えた現時点では、まだ開幕1軍やレギュラーが誰になるかは確定していな状態ですが、外国人選手が来れない中でも割とどのポジションも良い競争ができていて、そこまで悲観的な状態では無いでしょう。
オフに戦力流出があったものの代わりに新戦力の台頭が目立ち、彼らの活躍で昨年よりも選手層に厚みが出てきていると思いますし、春季キャンプを良い状態で終えられたと思います。
今後は開幕1軍の座をかけて選手の絞り込みが行われてくるでしょうし、今以上に熾烈な1軍争いになるでしょう。それぞれ自分の持ち味を発揮しアピールして、それがチームの戦力アップに繋がって欲しいですね。
あとは怪我人が出ずに開幕を迎えることを期待しています。