データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】日本ハムのドラフト1位指名予想

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パ・リーグ5位に位置している日本ハム

2016年にはリーグ優勝を果たし日本一も経験したものの、そこから3年間は優勝争いに絡めず、今季もAクラスに入れるかどうかという状態だ。投手・野手共に20代後半の最盛期を迎える選手が多いが、ここから順位を上げていくためには選手層に厚みを持たせていく必要があるだろう。

その日本ハムが今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

9/28時点、日本ハム40勝 43敗 3分 パ・リーグ5位の位置にいて、1位ソフトバンクとは 7.5ゲーム差離されている。3位の楽天とは2ゲーム差なのでCSの可能性はまだ十分あるが、近年なかなかAクラス入りも難しい状態になっているため、今季もBクラスだとチームとしてもやや停滞感が出てきてしまうだろう。日本ハムは昨年、オープナーを導入したり新しいことを取り入れていたが、今季の運用は従来の形に戻している。試行錯誤が多い球団なので、その効果が出てくると面白くなりそうだが、現状だとまだ戦力で上位チームと差があり、その差を埋める補強が必要になってくるだろう。

 

投手

先発防御率ソフトバンクに次ぐリーグ2位に位置していて、QS率もリーグ上位で安定した先発陣になっている。先発で規定到達しているのは有原で、有原は防御率4点前後だが、毎試合6~8イニングを安定して投げれており、長いイニングを消化している。2番手のバーヘイゲンも開幕からローテを守っていて、防御率は4点台前半だがQS率が50%以上と、打たれる試合もあるが安定した試合も多い。3番手の上沢は登板数は有原・バーヘイゲンに劣るが、1試合あたりの投球回数では2人より上で、かつ防御率も2点台と内容面でも2人を凌ぐ結果になっている。この他の先発だと、マルティネス、河野らは防御率4点台以上とやや不安定だが、杉浦や上原が比較的安定しており、先発の頭数はまずまず揃っていると言える。

反面リリーフ陣の防御率がリーグ最下位になっていて、安定しているリリーフが少ない。抑えを任されていた秋吉が防御率6点台になっていて、4~5試合に1度は失点しているペースで不安定になっていた。9月以降、抑えを降りて中継ぎになっているが、抑えに不安がある状態は改善しなければならないだろう。今季状態が良いのは宮西でリリーフ陣の中でも最多登板ながら、防御率も唯一2点台と安定している。この他20試合以上登板しているのが、玉井・堀・井口・福田らだが、全員防御率3点台中盤以上になっていて、やや不安定さがある状態だ。金子・公文は防御率5点台以上になっていて、リリーフとしてはかなり不安な状態になっている。1番の課題は抑えをどうするかだろう。秋吉が抑えを降りた後に宮西が任されているが、宮西も35歳であまり先を見据えた配置とは言いづらい。他のリリーフ陣を見ても抑えを任せられる投手が現状だとおらず、この点は新外国人やドラフトでの補強が不可欠になりそうだ。

 

野手

得点数リーグ2位、打率リーグ2位、本塁打数リーグ5位、OPSリーグ5位と長打は多くないものの、安打数の多さや出塁率の高さで効率的な得点をすることができている。レギュラー陣を見ると、西川・近藤・大田ら主力が打率3割超えしていて、これに渡邉諒が加わった4人がパ・リーグ打率TOP10に入っている。これだけ打てる打者が揃っているのは日本ハム以外無く、アドバンテージと言える。長打ではチーム内だと中田翔1人に頼る状態だが、9/29現在本塁打数27本でリーグ2位の位置にいて、主砲として十分な働きができていると言える。現状ではこの5人が打線の核になっている。

ただ他のポジションを見てみると、成績がそこまで伸びておらず起用も併用になってレギュラーを掴めていない状態だ。捕手は宇佐見と清水で併用も、どちらもOPS.600を切っており打撃面で弱い。一塁は中田と清宮が併用されているが、内容面では完全に中田の方が上で清宮はまだ使って貰ってるような状態だ。三塁はビヤヌエバと横尾が併用されてきたがどちらも打撃面で期待する成果を挙げれておらず、今は2人とも2軍になっている。遊撃は中島と石井の併用で、守備重視のポジションだがそれを踏まえてもどちらも打率1割台で打撃のマイナスは大きい。このような状態で、捕手・三塁・遊撃の3つのポジションは特にウィークポイントになってきており、このポジションの強化は今後の課題になってくるだろう。年齢面では中田翔がレギュラー陣だと最年長だが31歳で、一塁で清宮を育てていることを考えると世代交代を意識する必要は無さそうだ。チームとしては長打を打てる打者が不足しており、中田がレギュラーでいる間に同じくらいのスラッガーを育てたい思惑はあるだろう。今ドラフトでもそういった選手を狙っていくものと思われる。

 

 

指名傾向・優先度

日本ハムの指名と言えば、競合を恐れずその年のナンバーワンの選手を指名するというスタイルを公言してきて、実際その通りの指名を続けてきた。有原や大谷や清宮などはその指名で獲得してきた選手で、クジでの引き当ても強い。ただ、そういった指名だとしばしばチームの補強ポイントと乖離することもあり、またクジを外した場合のダメージも受けることになる。特に日本ハムはドラフト・育成に力を入れている球団なので、ドラフトでは確実に将来戦力となる選手を指名しておきたいチーム事情もあるため、あまり博打要素の高いクジ引きをし続けるのもリスクが高いだろう。それらを考えると、今回は先発の早川や、外野手の佐藤輝などといった競合必至の選手よりも、補強ポイントに沿った抑え候補・捕手・三塁・遊撃あたりを上位で指名してくる可能性もありそうだ。

 

入札1位指名予想

伊藤 大海(投手・苫小牧駒沢大)

近年なかなか優勝争いに組み込めていない日本ハムだが、選手は若手が多くここからの伸びしろが期待できるだけに、今ドラフトでは的確な補強をして戦力アップをさせたいところだ。補強ポイントとしては前述の通り抑え候補・捕手・三塁・遊撃のあたりになってくるため、ドラフト1位でこれらに該当する選手を指名したいところだろう。そう考えると、今年は伊藤を指名すると考えた。

既にスポーツ紙で日本ハムの最有力候補として伊藤の名前が出ているが、補強ポイントという観点から見ても伊藤の指名は合理的で、抑え候補として文句無しの選手と言える。

最速156kmの直球と多彩な変化球で奪三振能力が高く、先発としても抑えとしても期待できる投手で、抑えが弱い日本ハムとしては早川以上に欲しい投手と言える。北海道の大学生投手という縁もあり地元からも注目が高まっているし、早川や佐藤輝を指名するのと同じくらいのインパクトはあるだろう。

 

その他1位指名候補

古川 裕大(捕手・上武大)

投手以外の可能性を考えると、今季打撃成績の悪かった捕手の補強を第一に考えると推測した。日本ハムは捕手が8人いて多めの人数だが、鶴岡、黒羽根らはもうベテランの年齢で1軍での起用機会も少なく、若手では郡、田宮、梅林などがいるものの、2軍での打撃成績は皆あまり良くなく、打てる捕手が不在だ。そんな捕手陣に打撃の良い古川のような捕手は必要になるだろう。また古川が捕手として守備が難しくてもショートで起用できる選択肢があり、こちらも打力不足のポジションなので活躍すれば良い補強になる。これらを考えると古川を指名する可能性は十分にあるだろう。

 

木澤 尚文(投手・慶応大)

抑え候補として考えると、木澤も今ドラフトで評価が高い投手だ。最速155kmの直球にキレの良いスライダー、カットボールなどで奪三振率がとても高い。日本ハムはこの木澤に大渕スカウト部長が複数回視察に来て「1位指名の12人の中に入ってくる」とコメントを残している。他にも山田スカウト顧問も視察するなど、注目度はかなり高そうだ。先発ができる可能性もあり伊藤と同じようなタイプで、仮に入札で伊藤を指名して外しても、木澤が残っていればこちらを指名する可能性は高いだろう。

 

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