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【横浜DeNA】武藤 祐太 投手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は武藤 祐太 投手です。

 

2020年の振り返り

武藤投手は2017年オフに中日を戦力外となった後、DeNAが獲得してから3年目を終えました。戦力外から獲得した投手で3年間も活躍できているのは珍しく、武藤にとっても起死回生の移籍となったことでしょう。DeNAで3年目を迎えた武藤の成績ですが、21試合 31回1/3 0勝1敗 防御率7.47という結果です。

この成績だけ見るとあまり良い結果を残したようには見えないかもしれません。ただ、今季の武藤は先発登板が3度もあり、その先発での成績を見ると3試合 8回1/3 防御率2.16という結果でした。リリーフの武藤が先発の穴埋めとして3試合も3回まで投げることができており、これは先発ローテが苦しかったチームを救うことに繋がったでしょう。この他、リリーフでも7試合で複数イニングで投げているなど、主にロングリリーフ要員として起用されていました。

こういう投手はビハインドの場面でも投げることが多いため、勝ち星やホールド数こそ付きづらいですが、他の投手を使い減りさせない点や試合展開によって最終的に勝ちに結びつく可能性もあるため、目立たないですが重要な仕事です。

長いイニングを投げることから失点の可能性も出てくるため、防御率が上がりやすい点もありますが、成績だけで判断してはいけないチームに必要な役回りの投手と言えます。DeNAの場合、オフの契約更改で武藤は200万アップになっているので、こういう働きをしっかり評価していたのは良かったです。

このように縁の下の力持ち的なポジションにいるのが武藤で、チームとしては是非2021年も結果を残してもらいたい投手ですね。

 

2021年に期待すること

2020年はロングリリーフや先発などもこなした武藤ですが、2021年も是非こういう役回りを引き受けてもらってチームを支えて欲しいです。

そのため期待する成績としては「35試合 70回 防御率3.00」という成績です。1試合で平均して2イニングを投げ、しっかり抑えてもらうことでチームへ流れを引き寄せて、負け試合が勝ち試合にできるような活躍を期待したいです。

武藤は2021年に32歳を迎え、投手としてもベテランの立場になってくるでしょう。藤岡が引退して井納が移籍したので、チームの日本人投手では三上・平田・田中健らと並ぶ最年長になります。1度は戦力外を味わった身ですし、そうした苦難な状況から這い上がってきた経験は若い投手たちに大いに参考になるでしょう。是非そういったことを伝授していって欲しいです。

 

 

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