2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は山本 祐大捕手です。
2020年の振り返り
山本は2020年でプロ3年目、22歳の独立リーグ・BC滋賀出身の捕手です。
ドラフト時は9位指名ですが、肩の強さや打撃面でもパンチ力が評価されていました。当時はDeNAに捕手が少ない事情もあって、次世代のレギュラー捕手候補として山本は高く評価されていて、DeNAの指名を受けることとなりました。
プロ入り後、3年目を迎えた2020年ですが、毎年少ないながらも1軍に昇格しており、2018、2019年とも打撃で結果を残しています。また肩の強さを活かす場面もあり、首脳陣からも徐々に信頼を勝ち取っています。
2020年は戦力外から高城を獲得したことで1軍昇格機会が減りましたが、2軍では打率.274 3本塁打 OPS.753と打てる捕手と言えるレベルで打撃成績を残せています。
課題としては守備面で、特に2軍では捕逸数が毎年多く、キャッチング面での難がまだ抜けきっていない状態です。毎年1軍昇格があるものの、すぐに2軍に下ろされてしまうのはおそらく守備面での不安があるためで、今後山本は捕逸を減らせるようキャッチング技術の向上が必要になってくるでしょう。
1軍捕手が戸柱・嶺井・伊藤光と20代後半~30代前半に集まっていて、これでは現状は数が多くて安心できますが、衰えてきた際には新しい捕手が台頭してこなければならなくなるでしょう。その際、山本は1軍捕手候補として1番手に名乗り上げられるよう攻守両面でまだまだ技術を磨く必要がありそうです。
2021年に期待すること
首脳陣から期待はされているものの、ここまでなかなか1軍定着ができていない状態です。年齢的にまだ22歳と若いので焦る必要は無いですが、2021年は4年目となるのでそろそろ1軍で結果を残していく必要があります。
山本の上には伊藤光・戸柱・嶺井・高城らがいますが、今後は彼らと競って1軍捕手枠に入り込めるようになっていく必要があるでしょう。そこで求めたい成績は「1軍40試合 打率.250 1本 OPS.700以上」です。
1軍で40試合以上出場できれば、山本は位置的には第3捕手として考えられるようにもなるでしょう。その位置を確保して、専属の先発投手と組める形でローテの中の1つでスタメンマスクを被れるようになって欲しいです。そうすれば翌年、更にその上を目指せるようになり、山本の戦いの場は1軍になります。
山本はまだ1軍での結果が少なく、ここまでの成績にするのも難しいかもしれませんが、来季からはこれまで2軍でしっかり見てきた三浦監督になりますし、山本も結果さえ出せばすぐにでも上がれるチャンスが巡ってくるでしょう。
そうして将来の正捕手への道を進んで欲しいです。
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