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【横浜DeNA】蝦名 達夫 選手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。

今回は蝦名 達夫 選手です。

2020年の振り返り

蝦名選手は2019年ドラフト6位指名、青森大出身の大卒外野手です。

大学時代から高打率で本塁打を量産する打撃に優れたタイプで、4年間で首位打者本塁打王打点王のいずれも獲得した経験があります。1番打者としても起用できる脚力と盗塁センスがある点も注目されていました。

その蝦名の1年目ですが、今季は開幕前のキャンプから光るものを見せていて、ラミレス監督の抜擢もあって開幕1軍登録となりました。1軍では6/24に代打で初出場を果たしましたが、その打席で凡退後に2軍へ降格。それ以降8月まで2軍でも試合に出なくなっていました。この件について具体的なことは分かっていませんが、おそらく怪我をしていたのでしょう。

身体能力高く即戦力として1軍での活躍も期待されていましたが、このようにおもわぬ躓きになってしまいました。ただ2軍で8月に復帰後は積極的に実戦経験を積む機会があり、その中で成績も上がってきました。持ち前の打率と本塁打が目に見えて好成績になりましたし、9月に入っても好調な状態が続いたことで、再度1軍へ昇格する機会を得ました。

その後1軍ではスタメン出場の機会も獲得。1軍で初の本塁打も放つなど、結果を残した一方で打率が伸び悩み、確実性という面でプロの壁を実感させられることとなりました。

1年目のトータルの成績は以下の通りです。

【1軍成績】

17試合 24打席 21打数 3安打 1本塁打 1打点 8三振 2四球 0盗塁

打率.143 出塁率.250 長打率.333 OPS.583

【2軍成績】

32試合 128打席 107打数 30安打 6本塁打 19打点 23三振 20四球 3盗塁

打率.280 出塁率.394 長打率.561 OPS.954

こう見ると、2軍では本塁打を量産し選球眼でも結果を残すなど、良い内容になっています。ただ1軍では厳しい成績で、特に打率の伸び悩みや三振数の多さが気になります。まだまだ1軍投手の球への対応力が未熟な段階で、今後はどうやって1軍投手の球を打てるようになるかが課題になってくるでしょう。

 

2021年に期待すること

蝦名選手はもう2軍での成績は十分良いので、2021年からは1軍での結果が求められるようになるでしょう。1軍外野陣は梶谷選手がFA移籍しましたが、それでもまだ左翼佐野、中堅神里、右翼オースティンと、2020年にしっかり結果を残してきた選手たちが定着しています。彼らを超える成績を残せというのは大卒2年目の選手に対してはやや酷になりますが、彼らのバックアップをしっかりできるようにはなって欲しいですね。

そのために求める成績が「打率.250 10本塁打 OPS.750以上」という成績です。これは2019年の佐野選手の成績を参考にしていて、2019年の佐野選手は「打率.294 5本塁打 OPS.764」という成績を残しました。蝦名選手は佐野選手ほどの打率を残すのは難しいと思いますが、パワーがあるので佐野選手を超える本塁打数を期待したいです。

ここまでの成績を残せれば、2019年の佐野選手のように外野のレギュラーの控えとしては十分ですし、代打要員としても文句なしになります。この役目は2020年は主に神里選手が担っていましたが、2021年はその神里選手がセンターのレギュラーに定着する予定ということで、神里選手の代わりの外野の控えが必要です。蝦名選手にはまさにその役目を担えるよう、結果を残して欲しいですね。そうすれば佐野選手や神里選手のように、2022年の1軍レギュラーという道も見えてきます。

 

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