データで語るドラフト・育成論

プロ野球ニュース解説、ドラフト候補紹介、野球関連の持論・考察・寸評などを記事にしています。

【横浜DeNA】笠井 崇正 投手への期待・成績【2021年】

f:id:hamanontan:20201228091926p:plain

2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は笠井 崇正 投手です。

 

2020年の振り返り

笠井投手は2020年に通算4年目を迎えた右腕で、大学4年時に早稲田大に在籍しながらBCリーグ信濃にも入団し、その年にDeNAから育成1位指名を受けたという異色の経歴です。最速151kmの直球で、スライダー・カーブ・チェンジアップなどの球種を使い奪三振能力が高く、2020年の2軍では投球回数以上の三振を奪うなど球威やキレには自信のある投手と言えるでしょう。

2020年の1軍での登板は1試合に留まり、この時は1イニングで被安打2、与四球2、奪三振1、自責点2という成績でした。

課題としては制球面で、2軍でも与四球数が多くなかなか制御できていません。被安打・被本塁打も多く、捉えられた時に飛ばされやすい傾向もあります。リリーフとしてはこれらの要素があるとなかなか1軍に上げづらいですし、そのため1試合に留まっていると言えそうです。

年齢的にはまだ26歳と若いですが、来年は5年目を迎えそろそろ1軍で確固たる結果を残さなければ厳しいでしょう。笠井のキャリアハイは2019年の16試合登板が最多で、これを超える登板機会を得ないとなかなか厳しい立場になっていきます。

 

2021年に期待すること

もう2軍での成績どうこうではなく、1軍で結果を残すことを最優先で考える必要がある立場です。そして確固たる結果を残して首脳陣から必要と思われる存在にならなければいけないでしょう。期待する成績としては「50試合 防御率3.50 奪三振率9.00 与四球率4.00」です。50試合登板というのは笠井のこれまでのキャリアから考えるとかなり高い目標にも見えますが、今季同僚の平田が大きく開花して1軍で43試合に登板しました。通常の143試合に戻ったとしたら50試合登板に匹敵しますし、こうして開花した同僚がいるのですから笠井も平田のようになって欲しいです。

内容面では防御率3.50で、これは50試合投げるのならこのぐらいの安定感は必要でしょう。そして笠井の強みである奪三振能力を発揮するために奪三振率9.00以上、そして笠井の課題でもある制球改善の与四球率4.00以下、これらを期待したいです。内容面もこれだけ改善できれば、笠井は年齢的な若さもありますしそこから何年も1軍に居続けることも可能でしょう。

キャリアハイの年となれるよう、期待したいです。

 

【横浜DeNA関連の記事】

 

 

【スポンサーリンク】