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【横浜DeNA】高城 俊人 捕手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は高城 俊人 捕手です。

 

2020年の振り返り

高城は元々横浜に所属していた捕手でしたが、2018年7月に白崎と共にオリックスへトレード移籍していました。その後2019年にオリックスから戦力外通告を受け、DeNAが戦力外の高城を再獲得しました。DeNA側としては元々高城の能力を知っていることや、投手の濵口との相性の良さ、捕手陣のレギュラー組と若手組の年齢差などを考慮して獲得に至ったのだと思われます。

2020年の高城ですが、前半戦は主に濵口とバッテリーを組むために昇降格を繰り返したような起用をされていました。スタメン出場した15試合中14試合は濵口とバッテリーを組むなど、まさに濵口専用捕手としての起用でした。

打撃成績は23試合に出場し、46打席 打率.190 3本塁打 出塁率.244 長打率.405 OPS.649という結果で、打率は低いものの本塁打を3つも打てたことは大きな結果と言えそうです。

ただ守備面では課題があり、濵口の荒れ球をブロックする技術は上手かったものの、盗塁阻止はあまりできませんでした。カウントはできていないですが、シーズンでも2回ほどしか刺せておらず、この点が戸柱との起用法の差と言えそうです。

とはいえスタメン機会は戸柱、伊藤光に次ぐ3番目の数で、立ち位置的には3~4番手捕手として1軍に長く居ることができました。

戦力外からの獲得でこれだけ試合に出れたのは大きいと思いますし、首脳陣からも一定の信頼はされていたと言えます。年齢的には戸柱・伊藤光・嶺井らよりも若いですし、今後も1軍で結果を残していけばいずれ正捕手という立場も目指していけるかもしれませんね。

 

2021年に期待すること

現在高城は3~4番手捕手という立ち位置なので、もう少し上を狙っていきたいところです。課題としては打撃と盗塁阻止で、「70試合・200打席」「打率.250 5本塁打 OPS.700」の打撃成績と、「盗塁阻止率.350」の結果を期待しています。 

2番手捕手として定着することを期待し、シーズンの約半分の70試合出場。

打撃面では打率の低さを改善して.250まで上げることができれば、スタメンに入れても問題ない成績と言えます。その上で持ち味の本塁打を5本打って結果を残せれば打てる捕手として十分な評価になるでしょう。

盗塁阻止率の向上も必須で、阻止率は2020年の戸柱とほぼ同じの.350にしました。戸柱はこれでリーグ2位の盗塁阻止率になっていて、この肩が今季の戸柱の1番の強みとも言えました。高城も同じくらい刺すことができれば、攻守両面で高い評価を得ることになり、スタメン起用は今までより飛躍的に増えるでしょう。

来季は三浦監督になることで、捕手の運用が大きく変わるかもしれません。濵口専属という立場からも変わる可能性がありますし、誰と組んでもしっかりリードして抑えることが可能な捕手になって、三浦監督から信頼を勝ち取って欲しいですね。

 

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