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【横浜DeNA】田中 俊太 選手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は田中 俊太選手です。

 

2020年の振り返り

田中俊太は2020/12/18、DeNAの梶谷が巨人へFA移籍した際の人的補償として、DeNAが獲得を発表しました。

大卒社会人の3年目で、巨人ではそれまで主に二塁・三塁の控え的なポジションにいましたが、2020年は一塁や左翼の守備に就くこともあり、内野全般と外野の一部を含めたバックアップ要員といった形での起用になっていました。

ユーティリティ性が武器と言えば武器ですが、逆に固定できるほどの打力・守備力が無いため固定しきれない立場にいたとも言えます。ただセカンドの守備力は指標では高く、一時期は吉川尚とも競うぐらいの位置にいましたし、セカンドメインで他のポジションもサブでできる選手と言えそうです。

打撃面だと、打率は.250前後ですが、出塁率が比較的高く2020年は.350まで上がりました。盗塁数は少ないですが決めれる足は持っていて速い方ですし、本塁打も毎年打てるパワーを備えています。セカンドでの打撃と考えると良いものを持っていると言えますし、これで守備が安定すればレギュラー奪取も可能になってくるでしょう。

巨人の場合、セカンドに吉川尚というレギュラークラスが定着していたのもあって、便利屋止まりになっていましたが、DeNAのセカンドは2021年からはソトがファーストに移ることに伴ってまた固定しない形になりそうで、田中俊にとっては好都合になっています。

DeNAとしても内野の選手層を厚くする目的で獲得したのもあると思いますが、レギュラー固定できていないセカンドに定着することも期待しているはずです。数年後にはレギュラーの座を掴んでいる選手となれるよう活躍を期待しています。

 

 

2021年に期待すること

人的補償で獲得してきたとはいえ2020年までは1軍控えにいた選手で、すぐに1軍で起用できる選手と言えるでしょう。その田中俊に求めたい成績としては「100試合 300打席 打率.280 出塁率.350 OPS.800」です。

100試合 300打席の基準としては、2020年の柴田の出場試合数と打席数を参考にしました。柴田は2020年は二遊を守っていて、二塁ではソトの控え、遊撃では大和・倉本の控えに甘んじていた形ですが、それでも攻守で結果を残してずっと1軍帯同し続けました。もはや1軍レギュラークラスと言って良いぐらいの活躍ぶりですが、田中俊も柴田のような形で複数ポジションを守りつつ、レギュラークラスの出場機会を得られるような選手になって欲しいです。

レギュラーとして1軍定着して試合に出続けるには当然結果が必要で、そのためには打率.280 出塁率.350 OPS.800という成績を求めたいと思いました。これも柴田を参考にしていて、打率、出塁率は柴田と同じぐらいを求めつつ、田中俊は本塁打を打てる長打が売りでもあるので長打の本数を稼ぎOPS.800台に到達して欲しいです。守備面で柴田にやや劣るでしょうが、これだけの打撃成績を残せれば1軍で起用され続けるのは間違いないでしょう。

田中俊太がDeNA移籍が決まったまさにその日、DeNAでは宮崎の契約更改が行われていて、1年契約を結びました。宮崎は2021年にFA権を取得する可能性が高く、そうなれば流出の可能性もあります。そうなった場合サードが空いてしまいますので、その時に田中俊太が1軍でしっかりと結果を残せていれば、宮崎のサードの後継者として抜擢される可能性も高いです。

宮﨑移籍というのはDeNAファンにとってはあまり考えたくない未来ですが、何事も備えは大事ですし、仮に宮崎が残留しても年齢的にはそろそろピークを過ぎてくる頃で、いずれ実力でサードのレギュラーを奪う選手が出てこなければ困ります。田中俊太にはそうした役割も求められてくると思いますし、是非結果を残してDeNAのレギュラーとして定着して欲しいです。

 

 

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