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【横浜DeNA】ロメロ投手獲得・飛雄馬スクールコーチへ

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2020/12/25 朝時点の、横浜DeNAに関するニュースをまとめました。

 

新外国人フェルナンド・ロメロ投手獲得

MLBツインズの元プロスペクト

DeNAは24日、MLBのツインズを自由契約となったフェルナンド・ロメロ投手(26)と来季契約を結んだことを発表しました。ロメロ投手は2018年、19年の2年間MLBで登板の実績があり、通算で26試合 69回2/3 を投げて3勝4敗1ホールド、防御率5.17という成績でした。やや打ち込まれてはいるものの、奪三振数が63個と多い方でMLBでも三振を取れるだけの球威とキレがあります。

特徴としては投球の半分以上を占める球種のシンカーが武器で、常時150km前後の球速で時には156kmを計測したこともあります。このシンカーと同じく155km前後の直球が投球の中心となっていて、他に140km前後のスライダーや148kmの高速チェンジアップなどを投げます。これほど力のある球を投げれる投手なので、2017年にはMLB全体のプロスペクトランキングで71位にランクインしており、大きな期待が寄せられていました。

今回、ロメロが日本へ来ることになったのは、ロメロがビザを取得できず2020年の春季キャンプに参加できなかったことが発端でした。ビザが取得できないことから今季はMLBで登板する機会が無く、来季も見通しが立っていませんでした。こういった状況のロメロをMLBの他球団が獲得に動く様子はなく、その中で日本のDeNAが獲得に名乗りを挙げ、ロメロ本人も日本行きを望んだことから、ツインズのデレック・ファルビー球団編成部長がロメロの放出を決断しました。

FAでの移籍では無いので、ツインズはロメロの保有権を放棄した代わりにDeNAから30万ドル(約3150万円)を受け取ることで、DeNAへの移籍が実現しました。

「日本が最高のルート」DeNAと契約間近のロメロをツインズが手放した理由とは? | Full-Count

 

単年7500万円+2021年球団オプション

ロメロとの契約内容ですが、1年契約で年俸7500万円、2年目は球団側が契約更新できるか選択できるオプションがついていると報道されています。

最近のDeNAが外国人選手と契約する際はよく球団オプション付きの契約にしていて、オースティンも来季契約+22年のオプションがついています。球団が契約の更新を選べるこのオプションは球団側にとってデメリットが少ないですし、有望な選手には積極的に契約に入れていますね。

背番号は未定ですが、現在空き番として移籍した井納がつけていた「15」か、外国人選手がよくつける「42」になりそうです。

 

先発としてローテの一角を期待

ロメロ獲得で三原球団代表がコメントしていますが、26歳と若いこと、直球・変化球がトップレベルの評価であること、先発としてローテの一角を担ってもらいたい考えであることなどを明かしました。

ロメロは2018年に先発・2019年にリリーフを経験しているためどちらも投げることは可能な投手ですが、先発の方が安定した成績を残せていたことや、日本なら先発で多少球威が落ちても十分パワーピッチャーとして期待できることなどを考えると、先発起用の方が合っているかもしれないですね。

DeNAは先発右腕だと大貫、平良が2020年は活躍しましたし、他に右腕の上茶谷も最速は150kmに到達するかどうかというところなので、常時150km以上を投げることができるロメロは先発陣の中で良いアクセントになるでしょう。

是非とも開幕からローテ入りして、シーズン通して先発で活躍して欲しいですね。

【DeNA】剛球右腕・ロメロを年俸7500万円で獲得 三原代表「ローテの一角を」 : スポーツ報知

 

外国人補強は完了か?

ロメロ獲得により、DeNAの現在の外国人選手は以下の通りになります。

支配下登録】

投手:エスコバー、ピープルズ、ロメロ

野手:ソト、オースティン

【育成選手登録】

投手:シャッケルフォード、レミー・コルデロ、ディアス、スターリン・コルデロ

野手:デラロサ

支配下と育成併せて10名という外国人の大所帯になりました。シャッケルフォードはシーズン開幕前に支配下登録される予定ですので、支配下6人、育成4人の体制になりそうですね。

支配下登録が6名になることから、人数的には問題が無くなってきました。

先発は獲得したロメロとピープルズの2人が起用できますし、リリーフはエスコバーとシャッケルフォードが起用できます。野手は今季も結果を残したソトとオースティンを起用できる体制で、編成的に穴は無くなったと言えるでしょう。

その他の補強としても、戦力外から獲得してきた風張はリリーフとして再起が期待できそうですし、人的補償で獲得してきた田中俊太は内野のバックアップ要員として重宝しそうです。

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このため、補強はロメロ獲得で終わりになる可能性が出てきましたね。

シャッケルフォードを支配下登録にしたとしても支配下登録人数は66名なので、まだ補強できる余地はありますが、仮に獲得するとしても主力では無くいざという時の控え用の選手になるでしょうし、あまり高額の選手にはならないでしょう。

DeNAは育成選手で宮城・コルデロ・石川達也ら来季の支配下登録が期待できそうな選手がいますし、トミージョン手術明けの田中健二朗も順調に回復して実戦で投げれるようになれば、支配下登録の可能性が出てきます。彼らのために支配下の枠を空けておくというのもアリですし、シーズン途中に追加で新たな補強に動く枠も空けた方が良いことを考えると、支配下登録66名でスタートする可能性は強いと思います。

井納・梶谷が抜けたことで一時はどうなるかと思いましたが、その後しっかりと補強ポイントに沿った選手を獲得してきてますし、新しい選手たちの活躍を大いに期待したいですね。

 

雄馬が現役引退、今後はDeNAのスクールコーチへ

今オフにDeNAから戦力外通告を受けた飛雄馬が、現役を引退することが分かりました。飛雄馬はトライアウトにも参加していて、現役続行の意志を持っていましたが、おそらく現役を続けることが難しくなったのだと思います。

引退後は球団に残って、野球振興のスクールコーチを務める予定とのことです。

雄馬はファームでは誰よりも声を出して活気のある選手でしたし、引退は残念ですがスクールコーチという仕事は飛雄馬にとても合っていると思います。そこで指導を磨いていけば、いつかDeNAのコーチとして招聘される可能性もありますし、新しい仕事でも頑張っていって欲しいですね。

【DeNA】飛雄馬が現役引退…球団に残りスクールコーチに : スポーツ報知

 

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