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【横浜DeNA】梶谷・井納、巨人移籍に伴う今後の補強について

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12/11の朝時点でスポーツ紙各紙が、梶谷と井納の巨人移籍について記事を出しています。12/10に梶谷巨人移籍決定的の報が、スポーツ報知より出されていましたが、12/11になって井納も含めた巨人移籍決定的となりました。

巨人、井納&梶谷の“ダブル獲得”決定的!DeNAなどに決断を連絡 (1/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

まだ正式発表が無いため、そこまでは決定したとは言えませんが、複数紙での報道ということで信憑性がかなり高そうです。ベイスターズファンにとっては戦力的にも心情的にも辛い結末となってしまいましたが、これも選手個人の権利ですので、受け入れて前を見ていくしか無いでしょう。

前を見ていくという意味で、今後のDeNAの補強についてどうなっていくかを考察・予想していきたいと思います。

 

※注意

この内容はあくまで個人的な視点からの今後の予想です。予想が誤っている可能性があることを踏まえて、参考にしていただけたら幸いです。

 

人数構成の変化から今後の補強を予測

まずDeNAの現在の支配下登録人数ですが、12/11時点で以下の条件でカウントすると64名になります。

  • 梶谷・井納が他球団へ移籍
  • ピープルズが残留
  • シャッケルフォード投手が支配下登録
  • 戦力外から風張を獲得

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そして64名の内訳は以下の通りです。

投手34人、捕手7人、内野手15人、外野手8人

 

まず、この人数の観点から現在の状況をまとめてみました。

  1. シーズン終了時に67人だったのが、現在は64人になっている
  2. 外国人が5人で、シーズン終了時から1人減っている
  3. シーズン終了時から投手は増減なし、野手が3人も減っている

 

これらを踏まえると、今後の補強は以下のことが予測できます。

  1. 開幕前にあと3~4人は補強できる余地がある
  2. 外国人は1人以上獲得することが確実
  3. 野手が減っているため、野手を1人以上獲得する可能性が高い

 

残る補強手段からどう埋めていくか?

人数での予測をもとに、今後どうやって補強していくかですが、現時点では以下の3つの補強手段に絞られてきました。

  • 戦力外から獲得(0~1人)
  • FAで獲得(0~1人)
  • 人的補償で獲得(1人)
  • 外国人を新たに獲得(1~2人)

 戦力外からの獲得は、既にヤクルトの風張投手を獲得していますが、更に追加で獲得する可能性もあります。残りの補強できる余地と、野手が減っていることを考えると、野手を獲得する可能性が高いでしょう。ただ、他球団でも既に入団が決まった選手が出てきていますし、近日中に獲得報道が無いと風張1人で終わりの可能性もあります。

 

FAでの獲得ですが、現在FA宣言した選手が5人いるうちで梶谷と井納の移籍が決定していますが、残る3人(沢村・小川・松永)はまだ去就が決まっていません。沢村は海外FA権を行使しMLBへの挑戦の意向を示していますが、国内他球団も移籍の可能性を含めていて、獲得に動くことは可能です。小川は現在日本ハムが移籍先として有力視されていますが、まだ日本ハムと表立って交渉したとの報道は無く、水面下で動いている様子です。松永はFA宣言して以降、まだ他球団の獲得の動きは報道で出てきていません。

このように3人共獲得に動ける状態ではあるものの、DeNAがこの3人の獲得に動いているという報道も無いため、獲得の可能性は現時点だとやや薄そうです。可能性はかなり低そうですが、1人あるかないかというようなところでしょうか。

 

 人的補償は確実に1人獲得できます。金銭補償を選ぶ選択肢が無いわけではないですが、現在支配下登録人数が64名と少ない状態ですし、もう他の補強手段が限られてきています。梶谷の年俸やBランクということを考えても、金銭補償にする旨味は殆ど無く、人的補償になるのはほぼ確実でしょう。

そこで、次に人的補償でどのポジションの選手を獲得するかですが、人数が減っている野手の可能性が高いと考えます。DeNAの現在の戦力を投手・野手で考察してみると、以下の状態だと考えます。

  • 投手は頭数自体は多いが、実力的に不安がある状態
  • 野手は頭数が少ないが、レギュラーは揃っている状態

投手は頭数自体はシーズン終了時と同じです。ただ実力的に不安な点があり、特に先発は今永や東など実績ある投手たちが来季開幕から登板することはおそらくできず、ここまでの補強もドラ1の入江投手ぐらいです。今シーズン安定していたのは大貫ぐらいですし、できればもう1人か2人は実力がしっかりした投手を補強したいでしょう。また井納投手も今季はチーム内で2番手の投球回数でしたので、ここを埋める投手が必要です。しかし現時点でこれぐらい投げれる投手が人的補償で出てくる可能性は無いでしょう。

野手については梶谷が抜けた場合のセンターに神里が入る予定ですし、ソト・オースティンら外国人選手が残留したことで、ひとまずスタメンは梶谷⇔神里の変更だけで済ませることができます。ただそうなったことで、今度はレギュラー陣が誰か離脱した際にその穴を埋めれるかどうかが不安です。神里は外野のバックアップという意味で大きかったので、そこがなくなるのは不安になります。人数的にも少なくなってますし、いざという時のバックアップ要員は欲しいところです。

 

以上を踏まえると、実力重視でしっかり補強をしたい先発と、人数不足や層の薄さを補うためのバックアップ要員を補強したい野手という構図になると思います。

人的補償は主力を殆ど抑えられてしまっている状態から選ばなければならないですし、どちらかというと主力先発を獲得するのはかなり難しいでしょう。逆に控えの野手なら漏れている可能性が高いです。

実力のある先発は外国人投手を獲得することで代用できると思いますし、人的補償では野手を獲得するのが得策だと考えます。

この上で更に、井納投手が移籍したことも踏まえれば先発の予備の外国人投手をもう1人追加か、野手3人体制も踏まえたユーティリティ的な外国人選手を1人獲得、という形になるでしょう。

 

補強手段と補強ポジションについての予想の結論

結論としては、今後の補強は以下の形になると予想します。

  • 人的補償では人数不足を補うバックアップ要員の野手
  • 外国人はローテに定着できそうな先発投手1人を獲得
  • 更に獲得するなら外国人で予備の先発かユーティリティ選手

この中で、現時点でもう既に動けるのは外国人の先発投手で、おそらく球団は既に交渉中の段階まで入っていることでしょう。MLBの方ではウインターミーティングがリモート会議に変更されましたが、10日までやっているとのことなので、おそらく11日以降から動きが活発になると思われます。井納投手の移籍の報道が出たので、早ければ近日中に先発外国人投手の獲得発表がありそうです。

人的補償の対象が誰になるかについては、梶谷の移籍が公式に発表されてから、まとめたいと思います。

最後に、これはあくまで個人的な予想ですので、実際は間違っている可能性があります。

それを踏まえたうえで、参考になりましたら幸いです。

 

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