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【横浜DeNA】勝又 温史 投手への期待・成績【2021年】

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2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は勝又 温史 投手です。

 

2020年の振り返り

勝又は2019年ドラフト4位指名の高卒投手で、2020年で2年目を終えました。高校時代は最速152kmの本格派右腕。躍動感ある投球で身体も強く、将来性抜群の投手として期待されていました。2019年、その期待に応えるように2軍開幕から非常に良い投球ができていましたが、その後2軍で登板の無い日が続きました。数か月ほどして復帰してきましたが、フォームが変わっており、右肘に負担をかけないようなコンパクトな投球になっていました。

これについては球団から公式発表されてはいませんが、おそらく右肘の故障があったものと思われます。以降、右肘をかばう投球を試行錯誤していた感じで、それが今日まで続いている状態です。

2020年、2軍での登板はわずか1試合1イニングに留まり、その後フェニックスリーグで投げましたが、投球フォームが完全にアーム式に変わっていて制球がバラバラになっており、正直なところ非常に厳しい投球でした。

こうなったのはコーチの指導能力の問題では無く、勝又の右肘の状態がそれほど厳しいということでしょう。ただ、フェニックスリーグでは6試合に登板しており、球団としてはまだ勝又の腕に再起を期待して投げさせているのだと思われます。

厳しい状態であることは確かですが、ここを乗り越えて活躍することができれば勝又にとっては非常に嬉しいことだと思いますし、球団としても肘を故障した選手を再起させたという実績をつくることができます。是非、復活してもらいたいですね。

 

2021年に期待すること

現時点ではなかなか先が見通せない状態で、今のままでは焦って直そうとしても、更に悪化することになってしまうでしょう。そうなれば元も子の無いので、ひとまず2021年は自分の投球フォームをしっかり定着させ、2軍の試合で安定して投げれる状態にすることができれば良いと思います。

そのため期待する成績は「2軍 30試合登板 防御率3.00」です。1軍昇格というのは今のところ考えず、それよりもまずは1年通して安定して投げれるフォームの定着が最優先です。試行錯誤しつつ今の勝又の状態に合ったフォームを定着させ、その上で30試合投げても問題ない状態にまで仕上げることができれば、先も見通せるようになってくるでしょう。

勝又は2021年は高卒3年目で、ここで大事なのは翌年以降に伸びしろがあると首脳陣に思わせることです。高卒3年目で切られるケースは珍しくないですが、これは球団から伸びしろが見切られてしまったパターンが多く、このまま保有してても伸びないと思わせてしまうのはマズいでしょう。

勝又の場合は怪我からの復活具合を見られることになるため、少しずつでも良いので順調に投げれるようになることが大事です。シーズン終盤に安定した投球を取り戻せれば、球団側も「もう1年見てみよう」という気持ちになると思いますし、そして翌年に1軍昇格を果たせば十分だと思います。

せっかく高校時代は良い投手だったので、このまま終わらせてしまうのは大きな損失だと思いますし、是非とも来年は回復した姿を見せて欲しいですね。

 

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