2021年へ向けて、選手1人ずつにそれぞれ期待することを書いていきます。今回は濵口 遥大 投手です。
2020年の振り返り
濵口投手は2016年ドラフトで1位指名された神奈川大出身の左腕です。2020年は4年目を迎え、25歳でした。
濵口は先発での1位指名ということもあって即戦力としての活躍が期待されていましたが、その通り1年目から先発ローテとして定着しました。150km前後の直球とブレーキの利いたチェンジアップで奪三振率が非常に高く、当時は今永や石田よりも三振を稼げていました。反面、四球の多さから球数が増え、シーズンの規定投球回に到達することはできませんでしたが、それでも10勝をマークしたことからオフに新人特別賞を受賞しました。
このように活躍した1年目でしたが、その後2年目からは故障が発生するなどしてやや調子を落としてしまいます。1年目のような球威が維持できず三振の割合も徐々に減り、代わりに余分な四球が増えてしまいました。それでも何とかローテに入っていましたが、球数がかさむことから長いイニングが投げれず、四球による自滅で早い回からリリーフを投入せざるを得なくなるなど、先発投手として運用しづらくなってきました。
このようになった原因は色々とあると思いますが、1番はやはり直球の球威が落ちてきたことでしょう。150km前後をしっかり投げられてた時はチェンジアップとの緩急差があって、それで三振を取れていました。しかし140km前半まで球速が落ちてくるとその差があまり無くなります。打者も三振しないでカットで逃げれますし、不要な球数が増える原因に繋がり、最後は見極められて四球になります。
現状の濵口は1年目の長所が無くなりつつあり、このままだと先発ローテとして起用しづらくなってきてしまいますので、何とか球威を取り戻して欲しいです。
2021年に期待すること
年々調子が落ちてきている濵口ですが、2021年は1年目の状態への復活を1番期待しています。そしてまだ到達していない規定投球回にもそろそろ到達して欲しいですし、そうしてシーズン通して安定した結果を残せるようになって欲しいです。
それらの期待を込めて「25試合 150回 防御率3.00 QS率60% 奪三振率9.00」という成績を期待します。
25試合 150回は先発でシーズン通してローテを守った投手でないと達成できない成績ですし、濵口には開幕からローテで1年完走してもらいたいです。その上で防御率・QS率はどちらもキャリアハイの内容で安定感を残し、三振獲れる球威も復活させてくれることを期待します。
年齢的に2021年はまだ26歳ですし、球威もスタミナも安定感もこれからどんどん伸ばしていくことは可能でしょう。濵口は調子の波が激しい投手ですが、反面調子の良い状態を維持できればリーグでも屈指の成績を残せる投手になると思います。
優れたポテンシャルを活かしてチーム内でもトップの成績を残し、今永・東が帰ってきた時には左腕王国の中心投手として結果を残せるよう、これからの活躍を期待しています。
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