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【横浜DeNA】盗塁を増やすためのキーマンは?

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三浦監督に代わってから従来の本塁打頼みの得点だけではなく、1点を取りに行く機動力を活かした野球を目指すようになりました。

その方針で2021年の犠打数は81とリーグ5位ながら、他チームと比べても遜色ないぐらいまで増えましたが、機動力に欠かせない盗塁数は31とリーグ最下位(5位は60)

依然としてかなり少ない状態です。

何故盗塁数が増えなかったのか理由は単純で、走れる選手が1軍に少なかったのと、盗塁成功率が低すぎて仕掛けることができなかったことです。(成功率53.4%)

 

これを改善するには走れる選手が1軍で起用されるようになり、かつその選手たちの盗塁成功率を高めていく必要があります。

そこでDeNAで本来なら2桁以上盗塁を稼げるような足を活かせる選手、つまり盗塁を増やすためのキーマンを挙げてみました。

※レギュラーの桑原は1軍で成績も良く2桁盗塁を決めているため、桑原は除外します。

 

 

 

盗塁を増やすためのキーマン

神里 和毅

2021年 1軍盗塁数 4(成功率57.1%)

神里は本来なら外野の一角のレギュラーに定着していなければいけない選手で、実際2019年にはセンターのレギュラーを掴んで、シーズン15盗塁を挙げていました。

それが今季は絶不調で、代わりに復活した桑原にレギュラーを奪われてしまいました。

来季は何とか復活して、レギュラーを掴めなくとも外野の控えの1番手に入り、どんな役割でも任せられるような立場になって出場機会を増やし、盗塁増に貢献して欲しいですね。

 

関根 大気

2021年 1軍盗塁数 2(成功率100.0%)

今季は外野の控えの1番手として、自己最多の103試合に出場しました。代打・代走・守備固めでの出場数はチームトップで控えとして積極起用されていましたが、その割に盗塁数は2つのみとかなり少ないです。

関根はまだ1軍で2桁盗塁を決めたことは無いですが、本来は走れる選手で2軍では2017年に17盗塁、18年に11盗塁と2桁盗塁を決めています。

1軍でなかなか走れてないのは何か理由があるのかもしれませんが、せっかく足を活かせる選手で控えとして積極起用されてるので、自分の足をもっと有効活用して欲しいですね。

 

森 敬斗

2021年 2軍盗塁数 16(成功率66.7%)

現在チームトップの俊足で、来季の盗塁数増が最も期待されているのは森でしょう。今季ファームでは16盗塁を挙げ、1軍でも4盗塁を挙げました。現在はまだ打撃成績や守備の粗さがあることからレギュラーを掴んではいませんが、それらが改善されてスタメン出場の機会が増えれば、シーズン20盗塁以上は見込めて盗塁王への期待もかかるほどの脚力を持っています。

来季は高卒3年目なのでまだ焦る必要は無いですが、期待値がとても大きい選手なので順調に成績を伸ばして盗塁数を増やすことを期待したいですね。

 

楠本 泰史

2021年 2軍盗塁数 10(成功率100.0%)

今季は1軍で主に代打としてですが存在感を発揮しました。代打成績はチームトップで打撃面で評価を上げてきたことで、来年はスタメン起用機会が増える可能性があります。盗塁でも今季は2軍で10盗塁で成功率100%と足を存分に活かせています。

一軍ではまだそこまで足を使えていないため、出場機会の増加と比例して盗塁数も同様に増やしていければ、スタメン起用のチャンスも増えてくるでしょう。

 

蝦名 達夫

2021年 2軍盗塁数 18(成功率72.0%)

2軍では盗塁数も盗塁成功率も高く、かなり足を使えています。打撃成績も2軍では突出しているので、あとは1軍で結果を残すのみという立場です。

ただ1軍ではまだ打撃で結果を残せず、盗塁も決められずという状態で控えとしても厳しい立場になっています。

外野は上記の神里・関根・楠本らが控えでもしのぎを削っている状態ですので、その中に割って入るにはとにかく1つでもアピールできるポイントを増やしていく必要があります。

 

宮本 秀明

2021年 2軍盗塁数 20(成功率74.1%)

2軍の盗塁数はチームトップになっていて、成功率も高く盗塁技術はおそらくチームで最もある選手でしょう。ただ、1軍出場機会が少なく、その原因は打撃力不足なのは明らかです。

単純に代走屋として専念できるなら、出場機会もあると思いますが、足の速い外野手は前述の通り神里・関根・楠本・蝦名らがひしめいていて、彼らと比較すると打撃や守備も含めた総合力で劣っているのは否めません。

チームとしても脚の速さだけでなく、色々な場面で起用できる選手がいて欲しいと思うので、宮本に関しては打撃・守備を磨いていくことが1軍で盗塁を増やすことに繋がってきます。

 

チーム内で盗塁を増やせるキーマンとしてこの6人を挙げてみました。6人中5人が外野手でかなり外野の競争が激しいですが、この中で突出してくればレギュラー固定されている3人の中にも割って入る可能性が見えてきます。

6人に共通してるのは打撃や守備などの向上が必要という点で、盗塁を増やすためにはまずそれらでアピールできないと難しいですね。

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