DeNAは14日、日本ハムを自由契約になっていた大田泰示外野手(31)との契約が合意したことを発表した。
DeNAは大田泰示が自由契約になった直後から獲得調査に動き、複数のスポーツ紙でも取り上げられていましたが、その甲斐あって獲得することができました。
しかし、今季のDeNAは外野のレギュラーが佐野・桑原・オースティンの3人でほぼ固定されている状態で、そこに大田が入れる余地があるのか疑問を考えるファンもいます。
そこで大田獲得はどういった意図だったのか、考察してみました。
DeNAの代打陣
今季のDeNAの代打成績をまとめてみました。
これを見ると、まず全体的に代打の打撃成績がそこまで良くないことが分かります。大半が打率2割前後か1割台になっていて、楠本が何とか健闘しているといったところでしょう。
そして代打の回数の上位4人が全員左打者で、右打者が起用されていません。右の代打は相手が左のリリーフを出してきた時に当てることができますし、本来なら左打者と同じくらいの起用機会があって良いはずです。
なのに右の代打がここまで出されていないのは、単純に実力不足というしかないでしょう。実際右の代打で上位の細川・蝦名・大和は打率1割前後という成績で、本塁打も打点も挙げていません。これでは相性を無視して左打者を出した方がまだ可能性があると考えられても仕方ありません。
嶺井が唯一好成績を残せていますが、捕手という立場を考えたらなかなか代打として出しづらいですし、中井大介が退団したこともあって右の代打は重要な補強ポイントになりました。
なので大田泰示は不調の今季の成績だとしても、DeNAの右の代打陣の中では1番手になりますし、これだけでも戦力アップになります。
大田が復調すれば当然レギュラー候補としてスタメンに上がることもありますので、その場合はソト・オースティン・桑原などが控えにまわる可能性がありますし、いずれにせよ右の代打が充実するのは間違いないです。
大田は5000万で契約したので、球団が期待する役割としては、控えで活躍しつつレギュラー奪取も狙って欲しいというところだと思いますし、まずは右の代打で結果を残して控えの層に厚みを持たせて欲しいですね。