今年もあと僅かということで、2021年の総括と来季のキーマンを挙げてみました。
今季の総括
2021年シーズンの横浜DeNAは6年ぶりの最下位に終わった。
ここ数年は2位~4位の位置をキープしていてAクラスの戦力が整ってきたが、その戦力が十分な力を発揮できなかったシーズンだった。
原因としてやはり大きかったのが、開幕時点での主力不在だ。
外国人選手が全員来日遅れとなって開幕時に揃わず、ようやく来日して戦力となったのが4月後半だった。春季キャンプを経ていない外国人選手にとって最初の10試合前後は調整期間となり、実際に本来の実力を発揮できたのは5月に入ってからだった。
この他、今永・東といった過去2桁勝利を挙げた主力先発が去年からの手術の影響で開幕は不在。開幕してからも先発で頭角を現してきた平良がシーズン序盤にトミー・ジョン手術を受けた。
こうした影響で前半戦は先発のやりくりに苦労し、その分リリーフ陣へ負担がのしかかった。そのリリーフ陣への負担が9月以降に表面化してきてしまい、序盤と終盤で大きなマイナスを作ったシーズンになってしまった。
ただこれらは采配でどうにかできる次元のものではなかったため、開幕から選手がしっかり揃っていればまだまだAクラスに入れるだけの実力はあると思われる。
打線では打率3割超え・OPS.800超えの打者が5人もいた。FA流出の可能性があった宮崎にはオフに6年契約を結んで事実上の生涯残留だ。
ベテランの大和も良い貢献があり、FA権を行使して2年契約を新たに結んだ。
来季FA権取得予定の三嶋にも3年契約を結び、来季オフの備えもできている。
そして今年の開幕にいなかった、今永・東・外国人選手たちは来年の開幕には揃っている予定で、これらを考えれば今年の開幕時とは雲泥の差と言える。
1軍コーチ陣も刷新される。石井琢朗・鈴木尚典・斎藤隆・相川亮二ら三浦監督が現役時代ともに戦った仲間たちが、今度はコーチとして戻ってくる。それぞれ外部で多彩な経験を積んできており、三浦監督の采配にも好影響を与えそうだ。
今季の最下位の悔しさをバネに、来季以降は飛躍のシーズンとなることを期待したい。
2021年のキーマン
今永 昇太 投手
2019年には13勝を挙げたチームのエース左腕が来年は開幕から全力投球できる。
今永にとってもこの2年は非常に悔しいシーズンだったことは間違いなく、それだけに来年にかける意気込みは強いはずだ。
今シーズンは何より先発エースが不在でローテの核がいなかったことが、低迷の要因だった。その役割をこなせる今永が復帰してきたからにはまたリーグ最多勝争いや最優秀防御率などタイトル争いに入ってくることを期待したい。
そうなれば自ずとチーム成績も改善してAクラスは間違いないだろう。