データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2021】風間 球打(投手・ノースアジア明桜)が必要な球団ランキング

今夏の大会で157kmをマークし、これによってドラフト候補最速投手となり注目を集めているのが風間 球打投手です。

高校生投手でこの球速を出せるのは希少性があるのと、身長183cmと長身から投げ下ろすため角度があり、大谷翔平や佐々木朗希とも似ている点などドラフト1位指名の要素を沢山持っています。

この今年最速の長身高校生右腕を必要とする球団はどこになるのか、考察してランキングにしてみました。

 

第12位

北海道日本ハムファイターズ

大谷翔平ダルビッシュ有などを育成してMLBへ送り出してきた実績がある球団だが、現状のチーム状況を考えると、打線の強化が最優先課題となっている。

投手指名の必要が無いわけではないが、指名するならリリーフ向きな投手になるため、風間は補強ポイントから外れる。

球団の好みとして高校生投手を指名する傾向はあるが、今年はそうも言ってられない状態だ。

 

第11位

中日ドラゴンズ

打線の状態がリーグワーストになっていて、その打線も30代以上の選手が多い点を考えるとまずは打者の確保が必要。

投手に関しては昨年ドラ1で高橋宏を獲得していて、現状で連続して高校生投手を1位指名する必要性は薄い。

野手は補強ポイントが多く、まずはそちらに目を向けた指名をすべき。

 

10位

埼玉西武ライオンズ

チームの補強ポイント的には中村剛・栗山の後継者や、森の後釜の捕手など野手寄りになっている。

投手も決して満足できる状態ではないが、高橋光・今井・松本ら右の先発が揃ってきていて、獲得するなら左の先発が欲しいところ。

高卒投手育成に定評があるので、風間の指名も悪くはないが、補強ポイントからは外れそうだ。

 

第9位

広島東洋カープ

現在の広島は長打力のある打者が少なく、得点を稼げる野手が欲しいのが実情。

ドラフトでも野手指名が必要だが、先発も大瀬良・九里が30代に入り、若い投手の台頭がそろそろ欲しいところ。

森下が1年目からフル回転して活躍しているが、裏を返すと他の先発が少なく、1軍で投げれる先発がまだまだ必要。

先発の層を厚くするために風間のような投手も必要だが、現状は他の補強ポイントを優先か。

 

第8位

福岡ソフトバンクホークス

育成指名の千賀をエース格に育て上げた実績がある球団だが、逆に支配下の上位指名での先発定着が少ない。

現状で1軍先発が千賀頼りの状況で先行きが不安な点を考えると、投手指名なら大学生・社会人など即戦力向きが必要。

今季は昨年までのような盤石な状態とはいえず、優勝を逃す恐れもあり即戦力中心の指名にする方が良い。

 

第7位

読売ジャイアンツ

菅野の調子が落ちてきて先発陣が不安視されていたが、今季は高橋優・戸郷ら若手が引っ張る形で先発が安定してきている。

シーズン中に山口も戻ってきたことで、現状だと先発陣に不安は少なく、2・3軍にも若手投手が沢山いることから、高校生の次世代エース候補獲得の必要性はそこまで高くはない。

ただチームが上位にいることで余裕があるなら、指名の可能性はあり。

 

第6位

オリックス・バファローズ

先発陣の量・質ともにリーグトップクラスに揃っていて、かつ山本・宮城といった高卒の若手の活躍が光っている。

将来を考えても今風間を指名する必要性は殆ど無い。

ただ、チームに余裕が出てきているので風間を気に入っている場合は指名の可能性が少しは出てくる。

 

第5位

阪神タイガース

1軍が投打ともに安定して結果を残せているため、今シーズンは優位の状態できている。

これはレギュラーメンバーが安定していることが大きく、非常に良い状態と言えるが、こういう時こそ次世代のレギュラー候補を確保しておきたいところ。

投打どちらを優先するかはチーム方針によりそうだが、風間を次世代のエースとして指名する可能性はある。

 

第4位

横浜DeNAベイスターズ

今季の投手成績は良くないが、近年の大学生投手の1位指名が続いている影響で頭数がいないわけではない。

故障や不調などアクシデントが続いている影響もあるため、高校生も含めた視点で先発エース候補を探していく必要がありそう。

野手も指名が必要だが、森や牧など次世代野手が出てきているので、投手も同じように次世代のエース候補を狙う可能性は高くなっている。

ただ順位的に即戦力狙いの可能性もあるため、球団編成の判断で分かれる。

 

第3位

東京ヤクルトスワローズ

今季はチーム状態が良くなり1軍先発が揃ってきていて、投手陣が安定化してきた。

ただ2軍を見ると投球回数上位が高卒5年目以降の投手ばかりで、投手の層が薄い状態。

田口や奥川など1軍ローテに入っている先発がいるとはいえ、次世代先発はまだまだ確保が必要で、そのために今ドラフトでは風間のような有望な先発候補は必要になってくる。

 

第2位

千葉ロッテマリーンズ

リーグトップの長打率OPSで破壊力のある打線が作れていて、打撃の調子が良くなっている。

荻野の後釜など野手の次世代レギュラー候補は必要だが、投手の方では頭数は多いものの安定したエースがいない状態が続いている。

エース候補として狙うなら今季は風間が有力で、指名の可能性は十分ある。

 

第1位

東北楽天ゴールデンイーグルス

1軍先発は安定しているが、涌井・岸・田中将大ら30代中盤の投手が占めていて、則本も30代に入ってきて次世代先発の準備が必要。

昨年ドラフトで早川を引き当てたことで次世代エース候補の確保に成功したが、その早川以外の先発が安定しない。

打線の方も30代が徐々に増えてきているが、順番を考えると若手先発の確保の方が先で、今年のドラフトは風間のような将来の先発ローテ候補の獲得は重要。

 

以上をまとめると、このようなランキングになりました。

風間が必要な球団ランキング
1位 楽天
2位 ロッテ
3位 ヤクルト
4位 DeNA
5位 阪神
6位 オリックス
7位 巨人
8位 ソフトバンク
9位 広島
10位 西武
11位 中日
12位 日本ハム

1~4位の球団は上位の高卒投手がそろそろ必要な段階。

4~8位の球団は補強ポイントから外れるが余裕があれば指名の可能性あり。

9~12位の球団は補強ポイントではなく他に優先すべきポジションあり。

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