今ドラフトで1、2を争うぐらいスラッガーとして注目を集めているのが正木 智也(外野手・慶応大)です。
一年目から1軍戦力として期待でき、ドラフト1位の可能性が高い選手です。
この正木が必要な球団はどこなのか、ドラフトで指名する可能性が高い球団はどこなのかを、考察してランキングにしてみました。
第12位
昨年佐藤輝明を獲得し、現在一軍外野はサンズ、近本、佐藤輝の3人で定着している。
一塁もマルテがしっかり定着していて、サンズもマルテも残留なら外野は問題なし。
左右は違うが佐藤輝明と同タイプの外野手を2年連続指名する必要は無く、指名の可能性はほぼ無し。
第11位
杉本の台頭がありライトにレギュラーとして定着した。
外国人選手の調子が良くないが、レフトには吉田正尚がいて、一塁もT-岡田が好調なことを考えると、長距離砲外野手を指名する必要は無い。
T-岡田の年齢は考える必要があるが、一塁なので補強手段は多いため指名せずとも問題無し。
第10位
梶谷が抜けたが、今季の1軍外野は佐野、桑原、オースティンで定着している。
ソト、オースティンの来季契約は確実(オースティンはオプション)のため、問題なし。
若手の外野のスラッガーで細川や蝦名もおり、近いタイプの正木をわざわざ1位指名する可能性はほぼ無い。
第9位
藤原の台頭によりセンターを守っていた荻野がレフトへ移り、攻守でプラスの状態になっている。
ライトはマーティンがチーム最多本塁打で、加藤翔平をトレードで放出したことを考えても外野は間に合っている状態。
荻野の年齢を考えて後釜を獲得するのも必要だが、現状ではまだそこまで意識する必要は無い。
第8位
栗山がベテランの年齢になっていて後継者が必要になっているが、若手の愛斗や若林の台頭があり、次世代のレギュラー候補は控えている。
長距離砲という点でも森・山川の2人がいて、愛斗も長打率が高いため頭数が足りてないわけではない。
更なる打撃強化を意識して正木を指名するのも悪くは無いが、優先度からするとそこまで高くはない。
第7位
今季は外野の両翼の島内・岡島の打撃が良く、2人共OPS.800台の成績を残していて、今のところここに新たに補強を考える必要は無い。
打撃の課題としては捕手・一塁・遊撃・中堅らになっていて、正木は補強ポイントからはやや外れる。
ただ島内・岡島は30歳を過ぎていて、オコエや岩見といった長打力が期待されていた若手が伸び悩んでいる現状を考えると、正木を指名して競わせることも有効ではある。
第6位
ウィーラー、丸、梶谷という強力外野陣を擁していて現状の1軍レギュラー陣は動かないが、3人共30代で次世代を意識する必要も出てきている。
チーム全体で見ても、亀井や中島ら40歳近いベテランがまだまだ1軍にいて、坂本がもう30歳を超えているなど主力の高年齢化が進んでいる。
打線で岡本と並ぶスラッガーは今後必要になり、そこに正木は当てはまる。
来季、ウィーラーを一塁起用することでレフトが空くため、そこに正木を入れることも可能だ。
第5位
今季は打線が活発でリーグトップのOPSになっている。
打撃面に関しては心配が無さそうに見えるが、懸念があるとすると青木の後釜のレフトになる。
センターで塩見が台頭してきて、ライトのサンタナも調子が良いのでレフトが丁度空いていて、ここは現有戦力で競わせても良いが後継者候補として正木を指名するのも良い。
第4位
今季の外野は柳田・グラシアル・栗原らが結果を残せているが、打線全体で見るとそこまで得点を稼げていない。
内野がOPS.500~600台の選手ばかりになっていることが原因で特にサードの松田がなかなか打てていない。
松田の年齢を考えると栗原をサードに移して新しく外野を獲得する方法もあり、そのために正木指名もあり。
第3位
今季はチーム打率は高いが得点力が弱い広島。ランナーを出すもののそれを返せる打者が少なく、長打・本塁打の少なさも大きく関係している。
広島外野陣はライトの鈴木誠也以外が固定できず、昨年まで調子が良かった西川が今季は打撃が不調になっている。
鈴木誠也以外で長打を打てる打者を増やす必要があり、そのために正木指名は有効。
第2位
球界トップクラスの投高打低球場だが、それを考えても今季は得点力が弱く、特に外野の両翼の打撃は課題になっている。
本塁打を量産できる打者がビシエドしかおらず、2桁打てる長距離砲の補強は必須。
内野も打撃に課題があるが、外野はセンターの大島が35歳で新しい戦力が必要になっているため、今ドラフトで外野手補強の重要性は高い。
第1位
中田翔、大田泰示ら大砲の衰えや、西川の不調などで今季の日本ハムはリーグダントツでワーストの長打率・本塁打数。
高濱・浅間・野村・万波など期待できる若手も多いが、彼らの成長を待つだけでなく即1軍で2桁打てるような打者の補強が必要。
パ・リーグなので指名打者枠も使えるため、長距離砲は確実に獲得すべき。
このようなランキングにしてみました。
正木が必要な球団ランキング
1位 日本ハム
2位 中日
3位 広島
4位 ソフトバンク
5位 ヤクルト
6位 巨人
7位 楽天
8位 西武
9位 ロッテ
10位 DeNA
11位 オリックス
12位 阪神
1~3位の球団は外野の長距離砲が必要で、正木は補強ポイントにあたります。
4~7位の球団は最重要では無いですが、指名の可能性はあり得ます。
8~9位の球団は優先度は低めで、よほど気に入っている等でなければ無し。
10~12位の球団は指名の可能性は無しと考えて良いでしょう。