細川成也(DeNA)のファーム全打席データを取得しました。
このデータをもとに現時点の状態や、今後の期待などを考察してみました。
ファーム全打席成績(2021/5/27時点)
ファーム打撃詳細(2021/5/27時点)
起用状況
今季は高卒5年目を迎えた細川ですが、昨年はファームで本塁打・打点・出塁率の3つの部門でリーグトップとなる三冠を獲るなど、もうファームでやることが無くなったと言えるぐらいの結果を残せていました。
そのため今季は開幕1軍スタートとなり、いよいよ1軍が細川の戦いの場となるかと思われました。
しかし、開幕してから細川は1軍で11打席ノーヒット、四球1という成績になります。ホームランどころかヒットを1つも打てず、期待とは裏腹に結果を残すことができませんでした。そして開幕して2週間程度で、ファーム行きになってしまいました。
昨年でのファームでの大きな成果を活かすことができず、またファームでの調整に戻っています。
ファームでは積極的に起用されていて、主に主軸を任されています。
成績
1軍成績は上記の通り12打席ノーヒット、四球1となっています。
ファームでは4月成績だと3本塁打を打ち、OPS.839という成績になっています。ただ、打率が.200とかなり低めで三振も多いです。長打が細川の魅力ではありますが、1軍でノーヒットだったことを考えると、ヒットの数を増やせるよう変えていく必要があります。
本人も分かっているようで、この期間にフォームを変えるなど試行錯誤している姿が見られました。
その成果が出てきたのが5月中盤からで、この頃から安打の数が増えて打率を上げてきています。本塁打を打ちつつ安打を増やせているので、課題が解消されてきました。
5月成績は27日時点でOPS.947になっており、4月成績と比較すると打率・出塁率を特に伸ばしています。安打、四球の割合が増えて三振の割合を減らしているので、全体の内容が改善しています。
1軍レギュラーへの道
ファームで成績を上げてきている細川ですが、昨年のファームでの成績を考えると元々はこれぐらいの結果を残せる選手でした。
降格直後にファームでも粗が目立っていたことを考えると、1軍にいるときは昨年のような状態から程遠かったのだと思われます。
細川が今の状態のまま1軍に上がってこれれば、開幕当初のような成績にはならないでしょう。今の状態を維持していけば、交流戦期間中にもしかすると1軍昇格してくるかもしれません。
とはいえ1軍ではまだ代打起用ばかりになるかと思いますが、その中でしっかりと結果を残し続けることで代打の優先度が高くなり1軍でも重宝されるようになるでしょう。
ポジションの関係でソト、オースティンら外国人選手と競う形になりますが、外国人選手も常に調子が良いというわけではないですし、悪ければ代わりにスタメンで起用することもあるはずです。
今季はそのような形で結果を残していき、来季以降に1軍のレギュラーに定着できるよう準備しておけると良いでしょう。