(画像は横浜DeNAのツイートを引用)
3/15、昨年巨人から戦力外通告を受けた宮國を、横浜DeNAが育成選手として獲得しました。
#宮國椋丞 選手(元読売ジャイアンツ)と、2021年シーズンの育成選手契約を結ぶことで合意いたしましたのでお知らせいたします。
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) 2021年3月15日
背番号は、106になります。https://t.co/rIAn3c5vGe#baystars pic.twitter.com/qiZQimj6jx
獲得した宮國についての特徴や今後の期待をまとめてみました。
どんな投手か?
宮國は2010年に巨人がドラフト2位指名した高卒投手で、沖縄県糸満高校出身です。
当時は最速147kmでノビのあるストレートを投げ、多彩な球種と安定したコントロールの本格派右腕で、巨人スカウトが高校生右腕No.1評価をしていました。早い時期から1軍での活躍が見込める素材として育成されてきて、1年目は2軍の登板のみでしたが、2年目から早くも1軍ローテに入ってきます。
打たせて取る投球スタイルで、高卒2年目ながら17試合 97回 6勝2敗 防御率1.86という、非常に安定した成績を挙げることに成功しました。
この活躍ぶりから、宮國を将来のエース候補として考えた巨人ファンの人も多かったでしょう。
ですが3年目以降はやや成績が悪化してしまい、3年目は先発で防御率4点台、4年目は6点台とかなり厳しい結果に終わります。
そんな状態だったことから宮國はとうとう先発から外され、中継ぎとして起用されます。
その後中継ぎとしては防御率2点台で安定した成績を残すシーズンもありましたが、勝ちパターンなどの重要な役割を任せられることは無く、シーズン30~40試合程度の登板に留まっていました。
元々三振をガンガン奪うタイプでは無いため、打ち込まれるときは簡単に打ち込まれてしまう癖があるのがやや難点でした。
そうした中で2020年は1軍で21試合に登板したものの、防御率5点台と結果を残すことができませんでした。年齢的にも28歳で今後の伸びしろも少ないと判断されて、戦力外になったのだと思われます。
DeNAで起用するなら
今回DeNAが獲得することになった場合、どのような起用になるでしょうか。
報道の通りだと最初は育成契約という話ですので、まずは2軍でのローテやロングリリーフ要員という役割でしょう。その中で結果を残してくれば支配下登録の可能性も見えてきそうです。
ただ、今回の獲得は外国人が来日できないことに対しての応急処置と思われますので、厳しい言い方をすると、そこまで戦力として期待されていないでしょう。とはいえ宮國にとっては現役続行への一筋の光に間違いないですし、崖っぷちからの復活として全力で頑張ってくれると思います。
先発で起用するか中継ぎで起用するかは、宮國の活躍次第になると思います。良い意味ではどちらでも期待できるという投手で、DeNAとしても先発・中継ぎのどちらでも活躍してくれるなら儲けものだと思いますので、気負いなく任された役割を全力で果たして欲しいです。
個人的には先発で活躍していた時期の印象が強く、また本人の投球スタイルからも先発向きと考えます。
今後の期待
宮國は年齢的には28歳で、まだ衰える段階ではありません。タイプ的に右の打たせて取る先発型で、平良や大貫とも似ている部分があります。彼らに刺激を受けて、再起する可能性も十分にあります。
また戦力外を受けたとはいえ、昨年は1軍で21試合も登板していましたし、普通の戦力外選手と比べてもまだ1軍で結果を残せる可能性は高いです。
まずは2軍でどんな役割でも良いので登板し、そこで結果を残し続け支配下登録を勝ち取って欲しいです。
DeNAは現在支配下登録が65名で、まだまだ登録枠に余裕があります。育成選手も多く保有しているので、彼らとの競争になると思いますが、実績・経験がある分有利ですし、早期の支配下登録は十分目指せます。
外国人選手が来日できないことで、球団に対しての不安がファンの間でも広まっていますし、その不安を一気に払拭するような活躍を期待しています!