写真は上記ページから引用
関根にとって今年はラストチャンスかもしれない…
昨年オフの戦力外発表後に、そんな考えを抱いていました。
関根は東邦高出身で、1年目に2軍で好成績を残すと、シーズン終盤に1軍昇格。
ここで1軍初安打を記録し、注目を集めます。
そして2年目からは1軍の外野手が定着しないことや、中畑監督の強い意向もあり、関根を開幕1軍に抜擢します。
まだ技術面で力不足感はあったものの、関根自身も早く1軍で活躍することを目指していたので、本人もやる気になっていたことでしょう。
結果として、高卒2年目としてはまずまずと言える結果を残すことはできました。
ですが正直なところ1軍でレギュラーを張るほどの成績では無く、今にして思えばもう少し2軍で育成させるべきだったようにも思えます。
というのも、3年目以降も1軍で起用されていましたが、徐々に出場機会が減ってベンチにいることが増えてきました。出場するとしても代打・代走・守備固めなどが多く、スタメンで4打席立つという経験が少なくなっていました。
高卒2~3年目の1番実戦経験を積ませるべき時に、このような起用が果たして良かったのかと考えさせられます。
その後は1軍では荒波・桑原・筒香・梶谷などの台頭があり、徐々に1軍での出場機会が減少します。そして2軍にいることが多くなるのですが、今度は2軍と1軍との差に苦しめられます。
2軍で好成績を残してさあ1軍へ!という状態になるものの1軍昇格すると、2軍での活躍が鳴りを潜めます。
極めて淡白な打撃ですぐに凡退する姿が目立ちました。
外野守備も、両翼は2年目以降の守備固めの影響で割と良い守りができていましたが、センターの守備では桑原や神里との差が浮き彫りに。
2軍では活躍するが1軍では使いどころが無い…
いわゆる「2軍の帝王」状態になってしまいます。
そして次第に関根が1軍で起用される機会が減っていきました。
2020年にはとうとう1軍出場0回。ここまで来るともう、1軍で活躍するよりも戦力外通告を受ける可能性の方が高くなります。
そんな崖っぷちの中で、関根にラストチャンスが巡ってきました。
三浦大輔監督が1軍春季キャンプに関根を呼びました!
写真は上記ページから引用
ここ数年関根は毎年2軍で春季キャンプを過ごしていましたが、三浦監督がまさかの抜擢起用を行いました。
これは、昨年2軍監督だった三浦監督がシーズン通して関根を見てきたからで、三浦監督なら関根を1軍で活躍させられると考えたのだと思われます。
この起用には関根にとって非常に嬉しかったことでしょう。
そして、何としても1軍で活躍して開幕スタメン入りをする、という決意を持ったと思います。
そして春季キャンプから関根の全力アピールが始まり、練習試合・オープン戦でも結果を残してきました。
関根の3/10時点でのオープン戦成績は以下の通りです。
3試合 6打数 5安打(1二塁打) 三振1 打率.833 出塁率.833 長打率1.000 OPS.1.833
まだ出場試合数が少ないですが、オープン戦の試合数は限られているので、現時点でこれだけ結果を残せていることは十分なアピールになっているでしょう。
あとはこのまま結果を残し続けて、開幕スタメンに選ばれるようにするだけです。
チームメイトには沢山のライバルがいますが、彼らよりも結果を残し続ければ三浦監督は必ず関根を起用するでしょう。
ハマスタ開幕戦、スタメンが呼ばれるときに関根が外野の守備位置に就くことを期待しています。