データで語るドラフト・育成論

プロ野球ニュース解説、ドラフト候補紹介、野球関連の持論・考察・寸評などを記事にしています。

【センバツ2021】大崎の特徴・注目選手紹介【ドラフト候補】

f:id:hamanontan:20210222114043p:plain

2021年、春の選抜高校野球大会出場校について、出場校ごとに特徴・成績・注目選手などをまとめていきます。今回は大崎です。

 

チームの特徴

秋季九州大会で優勝を果たした大崎センバツ出場が決定しました。

九州大会には明豊・神村学園福岡大大濠延岡学園沖縄尚学九州国際大付など、全国にも名を轟かす強豪校が勝ち上がってきていましたが、そういった強豪校を倒して優勝したのは、なんと県立校で春秋通じて初優勝を果たした大崎です。

大崎は長崎にある人口5000人足らずの大島にあり、全校生徒はわずか114人の小さな県立校。九州大会優勝・春夏通じて初の甲子園出場という快挙を成し遂げたことで、島中が沸いています。

チームの特徴としては接戦に競り勝ってきた粘り強さで、九州大会では延岡学園・明豊・福岡大大濠という強豪相手に2失点以内に抑え込む投手陣と守備の活躍が光りました。投手は2年生右腕でエースの坂本が準決勝まで3試合連続完投で抑え、決勝戦では1年生左腕の勝本が1失点完投で抑え、この2投手の活躍がチームを優勝へ導いたと言えます。

打線は九州大会では0本塁打でホームランバッターと言える選手は少ないものの、2番の乙内翔・4番捕手の調らが勝負どころで結果を残しました。犠打・盗塁の成功率の高さや大会無失策の守備力など基礎・凡事が徹底されており、チーム力の高さがこの快挙を成し遂げたと言えます。

 

秋季地区大会成績

1回戦 9-2 開新

チーム投手成績:8回 被安打5 奪三振7 与四球2 自責点2

坂本(8回2自責点)

チーム打撃成績:27打数 11安打 9打点 4三振 9四球 2盗塁

三塁打:山口、調

盗塁:調、乙内翔

 

準々決勝 3-2 延岡学園

チーム投手成績:9回 被安打3 奪三振4 与四球3 自責点2

坂本(9回2自責点)

チーム打撃成績:26打数 7安打 3打点 7三振 1四球 2盗塁

盗塁:調

 

準決勝 3x-2 明豊

チーム投手成績:12回 被安打11 奪三振3 与四球6 自責点2

坂本(12回2自責点)

チーム打撃成績:37打数 10安打 3打点 15三振 4四球 2盗塁

二塁打:乙内翔

盗塁:村田、乙内翔

 

決勝 7-3 福岡大大濠

チーム投手成績:9回 被安打4 奪三振5 与四球4 自責点1

勝本(9回1自責点)

チーム打撃成績:31打数 11安打 5打点 2三振 4四球 0盗塁

三塁打:調

二塁打:調

 

注目選手・ドラフト候補

坂本 安司(先発)

九州大会では準決勝までの3試合全てで完投した右腕エース。準決勝の明豊戦では延長12回174球を投げ切り、最後まで粘りの投球を見せた。最速140km、常時130km台の直球で球速はそこまでないが、直球の質がよくノビがあり変化球ではカットボールを低めに決め、内外角に投げ分ける制球力も持っている。クイック・牽制なども上手く、突出して凄いものを持っているわけではないが、投手としての穴が無く総合力が高い。試合を作れる投手でセンバツでもこの投球が発揮できれば、上位に勝ち上がる可能性を十分持っている。

 

調 祐李(捕手)

エースの坂本とバッテリーを組み4番を任されている捕手。大会では本塁打こそ無かったものの、2塁打・3塁打など長打を連発し、盗塁も決める足もあり、繋ぎもできるし返すこともできる4番打者になっている。パワー自体も無いわけではなく、県大会では本塁打を放った。捕手としても九州の強豪打線を抑えたリードや、肩の強さもあって守備面でも信頼されている。

 

乙内 翔太(右翼手)

準決勝の明豊戦、9回時点で1点リードされていたが、乙内のタイムリーで土壇場で追いついた。延長12回の勝負を決めるサヨナラのタイムリーを打ったのもこの乙内だった。勝負強さが光る打者で、出塁能力の高さや盗塁を決める足もあるなど、繋ぐのも返すのもできる2番打者として高い能力を有している。

 

センバツ・ドラフト関連記事

【スポンサーリンク】