2021年、春の選抜高校野球大会出場校について、出場校ごとに特徴・成績・注目選手などをまとめていきます。今回は大阪桐蔭です。
チームの特徴
秋季近畿大会で準優勝の大阪桐蔭。センバツ出場が決定しました。今年の大阪桐蔭は高校No.1と言える選手層で、既にドラフト候補が何人もいます。
エースの松浦は最速150km左腕で既に多くのプロスカウトから注目を集めています。秋大会から背番号1をつけ、近畿大会では3試合に先発登板しました。
もう1人の注目投手が右腕の関戸で、こちらは最速154kmを記録したことがある剛腕です。
打者では主将で4番センターを任されている池田もスカウトから注目されているドラフト候補で、近畿大会では全試合で打点を稼いでいます。
彼らの他にも多くの有力な投手・野手を抱えていて選手層が非常に厚く、高校ナンバーワンクラスの実力を備えていると言えます。
その評価に違わぬ結果を地区大会でも残してきました。1回戦から準決勝までは全てコールド勝ちを収め、その中で投手を5人も起用し、野手も途中出場選手が多く選手層の厚さを如何なく発揮して決勝まで勝ち進みました。
決勝戦では智弁学園に敗退したものの、そこまでの勝ち上がりの過程では大阪桐蔭の方が良い結果を残してきたと言えますし、まだまだ高校ナンバーワンの実力校という評価は覆っていません。
ただ、センバツの1回戦で当たるのが、何と近畿大会で決勝戦で敗れた智弁学園です。再戦という形になるので、今度はどのような結果になるのか注目ですね。
秋季地区大会成績
1回戦 8-0 長田 (7回コールド)
チーム投手成績:7回 被安打3 奪三振6 与四球2 自責点0
チーム打撃成績:30打数 7安打 7打点 4三振 5四球 3盗塁
三塁打:藤原、松尾
二塁打:野間、池田
盗塁:繁永、野間、石川
準々決勝 11-4 天理 (7回コールド)
チーム投手成績:7回 被安打8 奪三振2 与四球1 自責点4
チーム打撃成績:32打数 11安打 11打点 10三振 3四球 2盗塁
本塁打:宮下
盗塁:藤原、前田、田近
準決勝 12-5 京都国際 (7回コールド)
チーム投手成績:7回 被安打10 奪三振8 与四球5 自責点5
チーム打撃成績:29打数 10安打 10打点 4三振 6四球 4盗塁
本塁打:花田
三塁打:松尾
盗塁:野間2、宮下、藤原
決勝 3-7 智弁学園
チーム投手成績:9回 被安打12 奪三振5 与四球3 自責点6
チーム打撃成績:34打数 9安打 3打点 0三振 2四球 1盗塁
本塁打:前田
二塁打:宮下
盗塁:野間
注目選手・ドラフト候補
関戸 康介(投手)
関戸は既に最速154kmを記録していて、センバツ前の現時点ではドラフト候補の中でも最速右腕となっています。大阪桐蔭では同じくドラフト候補の松浦がいますが、松浦が先発として投げて関戸はリリーフとして投げる形で役割分担しています。最速ということもあって既に多数のプロスカウトが視察に訪れ、コメントも残していて既に今年のドラフト候補の上位指名候補としている球団もあります。
球速が出ているように直球の球威があり、しかも肘を使った腕の振りでノビもあるため、直球の質という点でも高校ナンバーワンクラスと言えるでしょう。地区大会では1回戦と決勝の2試合でリリーフ登板していて、そこまで疲れも溜まっていません。冬を超えて球威がどこまで上がっているのか、センバツではスカウトの注目を集めることになるでしょう。
松浦 慶斗(投手)
大阪桐蔭のエースで先発を任されているのが左腕の松浦です。ドラフト候補としても既に注目を集めていて、選抜前の現時点では最速150kmでドラフト候補の左腕の中では最速となっています。松浦の場合この球速に加えて、左腕ながらコントロールが安定しているところが長所になっていて、球威と器用さの両方を併せ持つ点がスカウトから評価されています。変化球も多彩でストライクゾーンを広く使った投球ができており、本格派左腕としてプロ向きな投球が既にできています。
選抜1回戦では智弁学園と当たりますが、近畿大会決勝では5回 被安打7 失点4と打ち込まれてしまいました。今度は雪辱を果たせるか注目です。
野間 翔一郎(左翼手)
近畿大会では2番レフトとして起用されていて、4試合で4盗塁と足を使った攻撃ができていました。バッティングセンスが良く、決勝ではチーム唯一の3安打と奮起し、地区大会の全ての試合で安打を残しました。広角に長打を打てるパワーと技術を兼ね備えていることから、藤原恭大2世とまで言われています。
選抜で更に結果を残していけば、ドラフト候補として注目を集めていくでしょう。